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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「注意を要する戻り局面」

株式評論家 富田隆弥

◆ガソリン価格の急騰を受けて政府は石油元売り会社に補助金を出したが、いまは食品をはじめとする生活必需品などあらゆるモノが値上がりしている。コロナ禍が長引くなかで給料はなかなか上がらない一方、年金の減額は即座に決まった。日銀は静観の構えでデフレ脱却を目論んでいるようだが、スタグフレーション(景気停滞下の物価上昇)に陥れば経済的なダメージは大きく、始末に負えなくなる。

◆2021年の首都圏新築マンション平均価格が6260万円(前年比+2.9%)と1990年のバブル期を上回った。その1990年といえば株式市場が年初から大きく下落したときだが、不動産価格はバブルの余韻で高騰を続け、その後の破綻によりバブル崩壊を本格化させた苦い経験がある。今年の株式市場も年初に下落した。同じ道を歩まぬことを祈るばかりである。

日経平均株価は急落した1月27日の安値2万6044円でコツンと目先の底を打ち、2月2日に2万7564円(ザラバ高値)まで戻した。1月5日の高値2万9388円からの下げ幅3344円(-11.3%)に対する38%戻し(2万7314円)を達成。この勢いで次は半値戻し「2万7716円」や25日移動平均線(3日時点2万7951円)、そして三角保ち合いのレンジだった2万8000円台へと戻りを続けてほしい。

◆だが、チャートは上昇基調を崩したあとだけに、2万8000円辺りまで戻りの試練が続く。2万8000円手前で頭を叩かれて反落するようだと、「二段下げ(2万4000円台)」のリスクが台頭しかねない。そして、同時に前述したスタグフレーションやバブル崩壊の懸念が信憑性を増すことにもなる。その意味で、ここからの日経平均株価の推移は細心の注意をもって見守ることが求められる。

(2月4日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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