【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 ディスコ、ブレインP、京阪神ビル (25日大引け後 発表分)
ディスコ <日足> 「株探」多機能チャートより
25日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
ディスコ <6146> ★非開示だった今期経常は57%増で2期連続最高益、40円増配へ
◆22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比78.1%増の638億円に拡大して着地。旺盛な半導体需要を背景に、精密加工装置が高水準な出荷となったほか、消耗品である精密加工ツールも伸び、41.3%の大幅増収を達成したことが寄与。
併せて、非開示だった通期の業績予想は同利益が前期比57.0%増の842億円に拡大し、2期連続で過去最高益を更新する見通しを示した。
業績好調に伴い、従来未定としていた今期の年間配当は717円(前期は677円)実施する方針とした。
トーア紡 <3204> ★前期経常を37%上方修正
◆21年12月期の連結経常利益を従来予想の3億円→4億1000万円に36.7%上方修正。増益率が1.0%増→38.0%増に拡大する見通しとなった。想定より円安が進み為替差益を計上したことに加え、助成金収入の増加なども利益を押し上げた。
併せて、期末一括配当を従来計画の10~15円→15円(前の期は10円)に修正した。創立100周年記念配当5円を実施する。
ブレインP <3655> ★今期経常を3期ぶり最高益に16%上方修正
◆22年6月期の経常利益(第2四半期から非連結決算に移行)を従来予想の10.8億円(連結)→12.5億円(前期連結は8.8億円)に15.7%上方修正。増益率が22.3%増→41.6%増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。デジタルトランスフォーメーション(DX)やデータ活用の旺盛な需要を背景に、プロフェッショナルサービス事業が好調に推移していることが要因。
日鋳造 <5609> [東証2] ★今期経常を一転19%増益に上方修正
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の5.5億円→7億円に27.3%上方修正。従来の6.6%減益予想から一転して18.8%増益見通しとなった。エンジニアリング部門で橋梁部品などの需要が安定し、利益率が改善した案件が増加することが上振れの要因となる。
アルー <7043> [東証M] ★前期経常を27%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆21年12月期の連結経常損益を従来予想の2億2000万円の黒字→2億8000万円の黒字(前の期は2億1600万円の赤字)に27.3%上方修正し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。教室型研修やグローバル人材育成の大型案件が順調に推移し、売上高が計画を上回ったことが寄与。研修のオンライン化定着による原価低減やテレワークの推進による交通費の削減に加え、円安進行で為替差益が発生したことも利益を押し上げた。
京阪神ビル <8818> ★今期最終を14%上方修正、配当も3円増額
◆22年3月期の連結最終利益を従来予想の43億円→49億円に14.0%上方修正。減益率が47.9%減→40.6%減に縮小する見通しとなった。政策保有株式の一部売却に伴い、売却益約9億円が発生することが最終利益を押し上げる。
業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の33円→36円(前期は31円)に増額修正した。
ナガセ <9733> [JQ] ★今期経常を6%上方修正・6期ぶり最高益、配当も70円増額
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の56億円→59.4億円に6.1%上方修正。増益率が24.2%増→31.7%増に拡大し、6期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。高い合格実績を背景に、高校生部門を中心に夏期から冬期にかけての生徒募集活動が順調に推移していることが要因。子会社からの配当金収入の増加も上振れにつながる。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の130円→200円(前期は130円)に大幅増額修正した。
株探ニュース