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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 いったん底入れとの見方も、5日線を捉えられるかに注目


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 27280 -300 (-1.08%)
TOPIX先物 1909.0 -19.0 (-0.98%)
シカゴ日経平均先物 27275 -305
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 24日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めへの警戒が高まるなか、ウクライナ情勢の緊迫なども伝わり、リスク回避の動きが強まった。これによりNYダウは一時1100ドル超下落する場面もあった。ただし、午後に入ると売られ過ぎとの見方から買いが入り、引けにかけて主要な株価指数は上昇に転じた。S&P500業種別指数は耐久消費財・アパレル、小売、保険が上昇する一方、自動車・同部品、公益事業、医薬品・バイオテクノロジーが下落。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、日中大阪比305円安の2万7275円で取引を終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比40円安の2万7540円で始まり、その直後につけた2万7550円を高値に下落幅を広げ、一時2万6680円まで急落。終盤にかけては米国市場のリバウンドに連動する形で持ち直しており、2万7280円で取引を終えた。

 日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになろう。NYダウが1100ドル超の下落から上昇に転じたこともあり、売り一巡感は意識されそうだ。また、日経225先物は節目の2万7000円を一気に割り込み、ボトムと見られていた昨年8月以来の安値水準まで下げたこともあり、いったんは底入れとの見方も高まろう。そのため、売り先行で始まるものの、売り一巡後は見直し買いも入りやすいところだ。

 もっとも、25~26日開催のFOMC後の声明や議長会見を見極めたいところであり、積極的な上値追いは期待しづらい。また、VIX指数は一時38.94まで急伸した後は29.90で終えているものの、30.00付近に位置していることから依然として不安心理が高まった状態である。さらに、ロシアによる軍事的な緊張が続くウクライナ情勢をめぐり、米国防総省は北大西洋条約機構(NATO)部隊を支援するため8500人の米軍部隊に派遣に備えるよう命じたと報じられている。こうしたウクライナ情勢の緊迫も積極的な売買を手控えさせそうだ。

 日経225先物は2万6680万まで下落した後の切り返しも、日中比で上昇に転じることはできなかった。足元では切り下がる5日移動平均線に上値を抑えられるトレンドを形成しているため、まずは5日線が位置する2万7538円を捉え、短期トレンドを転換できるかが注目される。目先的な底入れを想定しつつも、戻りの鈍さが意識される局面においては、戻り待ち狙いのショートが入りやすいだろう。

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