【材料】シンバイオ製薬---東京大学との共同研究及び社会連携講座「分子腫瘍薬学」設置に関する契約締結
シンバイオ <日足> 「株探」多機能チャートより
シンバイオ製薬<4582>は6日、東京大学との間で、共同研究及び社会連携講座「分子腫瘍薬学」の設置に関する契約を締結したことを発表。
本契約は、抗がん剤として開発中のBendamustine(ベンダムスチン)およびRigosertib(リゴセルチブ)、あるいは他の多様な薬物との併用療法を含む抗腫瘍薬物治療に関して、新たな有用性の探索とその背景にある分子機序の解析を行うことを目的としている。
同社は同契約に基づき、東京大学大学院薬学系研究科内に同講座を2022年4月1日付で設置し、大学院薬学系研究科・堀昌平教授を筆頭に現在東京大学医科学研究所に在籍している北村俊雄教授並びに同・榎本豊助教との共同研究を行い、様々な腫瘍細胞と評価系を用いてエピジェネティックス制御の解析やがん免疫システムにおける作用を探ることなどにより、ベンダムスチンとリゴセルチブの従来認知されていた作用以外の薬理作用の検討、両化合物あるいは他の既存薬との組み合わせにより得られる薬理作用等を解析し、新たな有用性を見出すとともに新規適応症の探索を行う。
同共同研究ではより多面的な分子機序レベルからのアプローチにより、ベンダムスチン、リゴセルチブ、およびその併用療法、さらには他の既存薬との併用等において、それぞれの薬剤が持つ潜在的なポテンシャルを見出すことで新たな治療方法の開発を目指し事業価値の最大化に努めるとしている。
《ST》
提供:フィスコ