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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ペプドリ、ネットプロ、任天堂

任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■ペプチドリーム <4587>  2,727円  +109 円 (+4.2%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 ペプチドリーム<4587>が急反発。17日夜に放送されたテレビ東京系経済ドキュメンタリー番組「日経スペシャル ガイアの夜明け」で同社の関連会社ペプチエイドが紹介されており、これが好材料視されたようだ。番組では新型コロナウイルスの国産ワクチンを取り上げており、ペプチエイドは今後、変異株が出現しても「ペプチド」を使って対応できる画期的な技術を確立したと紹介していた。

■バルミューダ <6612>  4,100円  +150 円 (+3.8%)  本日終値
 バルミューダ<6612>が急反発。前週末17日の取引終了後、21年12月期末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表したことが好感された。毎年12月末及び6月末時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、オンラインストアの商品を30%割引で購入できる株主割引クーポンを贈呈するとしている。

■ネットプロ <7383>  1,170円  +18 円 (+1.6%)  本日終値
 ネットプロテクションズホールディングス<7383>が反発。前週15日に東証1部に新規上場したばかりの直近IPO銘柄で、資金調達額が大きく12月IPO銘柄が相次ぐなかにあって大型IPO銘柄として注目度が高かった。EC事業者向け後払い決済サービスを手掛け成長期待は強いものの、PERの高さが嫌気されセカンダリーでは下値を探る展開を余儀なくされ、公開価格の1450円を大きく下回る推移となっている。ただ、足もとではリバウンド狙いの買いも引き寄せており、全体相場がリスクオフに傾くなかも1200円近辺で強含みの動きとなっている。

■セプテニHD <4293>  438円  +6 円 (+1.4%)  本日終値
 セプテーニ・ホールディングス<4293>は5日ぶりに反発。同社は17日取引終了後、子会社のセプテーニが、ポストCookie時代に向けた新計測基盤ソリューション「Precog Base(プリコグベース)」の提供を開始したと発表した。各広告配信プラットフォームが提供する計測補完の実装方法を広告主企業の目的に合わせてプランニングし、最適な方法で計測基盤を構築、一元管理することが可能。クラウドサーバー環境については、セプテーニではこれまでGoogle CloudやTreasure Dataの公式パートナーとして認定されており、広告主企業が保有する環境下に構築できるとした。

■任天堂 <7974>  53,510円  +580 円 (+1.1%)  本日終値
 任天堂<7974>が全体下げ相場に抗して頑強な値動きを示している。きょうは時価総額上位の主力株が全面安に近い商状となっているが、そのなか同社株の強さが目立つ状況にある。ゲームソフトが好調で収益に貢献している。ハード機は半導体不足の影響を受けているが、株価的には織り込みが進み、5万円台前半は強弱観が対立している。ゲーム開発拠点の拡張に向けた動きなどをプラス評価する向きもあるようだ。

■JIG-SAW <3914>  5,980円  +30 円 (+0.5%)  本日終値
 JIG-SAW<3914>が堅調。同社はきょう、コムシスホールディングス<1721>傘下の日本コムシスと業務提携したと発表。両社は、顧客のクラウド基盤やオンプレミスサーバー、次世代ネットワーク機器を包括的に支援するために、システムのハイブリッド運用によるパートナーシップ連携を行うという。これに伴い、両社は互いのサービスを生かした「ワイドエリアサポートサービス」を立ち上げた。

■アステラス製薬 <4503>  1,837.5円  +4 円 (+0.2%)  本日終値
 アステラス製薬<4503>は小反発。同社はきょう取引開始前に、バイオテクノロジー企業の米シーゲン社と共同開発している抗体-薬物複合体「PADCEV(一般名はエンホルツマブベドチン(遺伝子組み換え))」について、欧州医薬品庁の欧州医薬品委員会(CHMP)が、白金製剤を含む化学療法及びPD-1またはPD-L1阻害剤による治療歴のある局所進行性または転移性尿路上皮がん患者における単剤療法として、販売承認勧告を採択したと発表した。今回のCHMPによる勧告は、白金製剤を含む化学療法及びPD-1またはPD-L1 阻害剤による治療歴のある局所進行性または転移性尿路上皮がん患者を対象に、抗ネクチン-4抗体薬物複合体(ADC)であるエンホルツマブベドチンと化学療法とを比較した第3相試験のデータに基づいているとした。

■マルマエ <6264>  2,743円  +3 円 (+0.1%)  本日終値
 マルマエ<6264>が反発、2000円台後半で売り物をこなし3000円大台復帰をうかがう動きにある。半導体製造装置向けなどを主力に精密加工部品を手掛けており、22年8月期は半導体分野でロジック向けを中心に高水準に積み上がった受注を反映し、売上高が72億円(前期は53億6900万円)、営業利益は18億円(同12億700万円)予想と成長が急加速する見通しにある。前週末17日取引終了後に発表した11月度の月次受注残高は主力の半導体分野で前年同月比2.8倍、FPD分野で4倍と高変化を示している。株価は11月19日に上場来高値3360円に買われた後、調整を強いられたが、2700円台では押し目買いが厚く、売り物が吸収されている。

■住友ゴム工業 <5110>  1,137円  -65 円 (-5.4%)  本日終値
 住友ゴム工業<5110>が安い。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が17日付で、投資判断を「ニュートラル」から「アンダーウエート」とし、目標株価を1400円から1150円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では外的要因、内的要因の両面から同社業績への先行き不透明感が高まっていると指摘。外的要因では、原材料市況の再上昇への懸念やコンテナ不足の影響が続く公算が大きく、販売面では今期のコロナによる市販用タイヤの特需の反動や、自動車生産の回復の確度の高まりによる製品ミックス悪化が不安材料としている。また、内的要因では、地産地消比率の低さによるコンテナ不足の影響が業界内で相対的に大きくなる可能性が挙げられるとしている。これらを考慮し、営業利益予想を21年12月期で540億円から440億円へ、22年12月期で580億円から480億円へそれぞれ下方修正している。

■西松屋チェーン <7545>  1,335円  -69 円 (-4.9%)  本日終値
 西松屋チェーン<7545>が大幅続落。17日の取引終了後に発表した第3四半期累計(2月21日~11月20日)単独決算が、売上高1248億9200万円(前年同期比1.4%増)、営業利益107億500万円(同1.8%減)、純利益74億6000万円(同0.7%減)と営業減益となったことが嫌気された。雑貨部門で粉ミルクなどの食品、マスクなどの衛生用品、シューズや服飾雑貨などが好調に推移し、衣料部門では小学校高学年向けの子供衣料が大きく売り上げを伸ばした。ただ、広告宣伝費が増加したことなどが利益を圧迫した。なお、22年2月期通期業績予想は、売上高1700億円(前期比6.6%増)、営業利益137億円(同13.3%増)、純利益91億4300万円(同10.5%増)の従来見通しを据え置いている。

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