【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):バードマン、リアルワルド、アクセル
リアルワルド <日足> 「株探」多機能チャートより
物語コーポレーション<3097>が続落。9日の取引終了後に発表した11月度の月次売上高(速報値)で、既存店売上高が前年同月比3.6%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。前月に伸長した主力の焼肉部門が同2.6%減となったことが響いたほか、ゆず庵部門も同13.3%減とマイナス幅を大きくした。なお、全店売上高は同2.7%増だった。
■サンフロンティア不動産 <8934> 1,006円 -6 円 (-0.6%) 本日終値
サンフロンティア不動産<8934>はしっかり。産業用ドローンを活用した業務用ロボティクスソリューションの提供を行うセンシンロボティクス(東京都渋谷区)とドローンによる壁面点検の作業項目を大幅削減するAI(人工知能)ソフトウェア開発に着手したと発表。壁面異常個所を自動判別できるAIの生成と調査報告書自動化ソフトの開発を進め、将来的にはクラック(ひび割れ)の幅を検知できるレベルを目指す。
■Birdman <7063> 1,463円 +300 円 (+25.8%) ストップ高 本日終値
Birdman<7063>は急騰。きょう午前10時ごろ、ソフトバンク<9434>傘下のリアライズ・モバイル・コミュニケーションズとの間で、XR(VRやMRなど仮想空間技術の総称)やデジタル・クリエイティブなどを活用した新しいデジタルコンテンツの創出を目的に業務提携契約を締結したと発表。あわせて、両社の共同プロジェクトの第1弾としてメタバース型バーチャルプラットフォーム「さわれるライブ 5D LIVE」の提供を開始したことも明らかにしており、これを受けて同社株への買い注文が膨らんだ。
■ANAP <3189> 402円 +80 円 (+24.8%) ストップ高 本日終値
ANAP<3189>がストップ高。9日の取引終了後、メタバース領域に事業参入すると発表しており、これが好感された。メタバース領域において、自社のファッションアイテムなどを仮想空間で利用可能な形にデジタル変換し、企業の参入を支援するメタバースファッションプラットフォーム「APPARELED Meta connect by ANAP=アパレリッド・メタ・コネクタ by ANAP」の提供を今後開始するという。同サービスは、企業が保有する洋服や小物などファッションアイテムの採寸データとアイテム画像素材を入力することで、メタバース空間に適したファッション素材に変換し、さまざまな仮想空間で利用可能とするプラットフォームサービス。プラットフォームの開発や企業への導入サポートは、ファッション業界に特化した人工知能(AI)やVR/AR技術サービスを提供する100%子会社ANAPラボが推進するとしている。
■リアルワールド <3691> 968円 +150 円 (+18.3%) ストップ高 本日終値
リアルワールド<3691>がストップ高。菊池誠晃社長がきょう付のブログで、「23年9月期に過去最高営業利益・過去最高時価総額を目指し、数年以内にそこを起点として、時価総額を10倍にする」とコメントしており、これが好材料視された。同ブログによると、来期までまずは過去最高営業利益に集中し、その上で中期計画を発表する予定だったが、意志として公表することにしたという。きょう公開のYouTubeチャンネル「JapanStockChannel」では、デジタルギフトへの投資強化を述べており、まず22年9月期は粗利倍増を目指すともしている。
■アクセル <6730> 955円 +136 円 (+16.6%) 本日終値 東証1部 上昇率トップ
アクセル<6730>が急反発。9日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を96億円から106億円(前期比17.8%増)へ、営業利益を4億5000万円から7億7000万円(同43.7%増)へ、純利益を4億4000万円から7億5000万円(同11.9%増)へ上方修正し、あわせて21円を予定していた期末一括配当予想を35円(前期31円)に引き上げたことが好感された。世界的な半導体市況の需給逼迫の影響から多くのメーカーにおいて部材を積極的に確保する動きが見られることを背景に、パチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSIの販売を当初予想の41万個から44万個へ引き上げたことが要因。また、メモリモジュール製品が顧客の旺盛な需要により計画を大幅に上回る販売見通しとなったことも寄与する。
■Gunosy <6047> 840円 +67 円 (+8.7%) 本日終値 東証1部 上昇率2位
Gunosy<6047>に人気集中。同社はスマートフォン向けニュース配信など情報キュレーションアプリを手掛け、ゲーム攻略サイト運営なども行っている。このほか、新規事業に積極投資し業容拡大に向けた経営戦略を進めている。9日取引終了後、インドでデジタルクレジットカードサービス「slice」を提供するGaragePreneurs Internetの強制転換条項付優先株式を追加取得することを発表、これが株価を改めて刺激する格好となった。さかのぼって今月1日に同社はGaragePreneurs社の優先株式取得により持ち分法適用関連会社とすることを発表、翌日から株価を急動意させ2日連続ストップ高に買われた経緯がある。6日の取引時間中に821円の高値をつけてからは、やや売りに押される展開でもみ合いに転じていた。
■SDSホールディングス <1711> 432円 +22 円 (+5.4%) 本日終値
SDSホールディングス<1711>が4日ぶりに反発。9日の取引終了後、愛媛銀行<8541>とHACCP及び環境・省エネ関連事業で顧客紹介業務の基本契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。SDSHDでは今年8月から本格的にHACCP認証取得支援サービスを開始し、食品関連事業者向けに、HACCPに基づく衛生管理の構築を推進している。今回の契約締結により、愛媛銀行は取引先の食品事業者向けに対し、改正食品衛生法に準拠するための支援の一環として、SDSHDのサービスを案内し、これに関連して食品残渣の処理設備の導入支援を行う。また、愛媛銀行の顧客のSDGsや脱炭素などの活動推進を支援するため、SDSHDでは、同行からの顧客紹介を通じて、さまざまな省エネルギー機器・商品の導入を提案するとしている。
■ランドコンピュータ <3924> 844円 +10 円 (+1.2%) 本日終値
ランドコンピュータ<3924>は反発。9日の取引終了後、保有する上場有価証券1銘柄を売却したのに伴い、22年3月期第3四半期の連結業績に投資有価証券売却益5900万円を特別利益として計上する予定と発表。なお、通期業績予想に与える影響は他の要因も含め精査中としている。
■INCLUSIVE <7078> 1,704円 -500 円 (-22.7%) ストップ安 本日終値
INCLUSIVE<7078>が500円安はストップ安。9日の取引終了後、第三者割当による行使価額修正条項付第9回及び第10回新株予約権の発行を行うと発表しており、株主価値の希薄化などを警戒した売りが出たようだ。新株予約権の割当日はいずれも12月30日で、発行新株予約権数は合わせて7700個(潜在株式数77万株)。潜在的な希薄化は10.29%となる。これにより調達する資金約26億円は、マンガの電子書籍配信サービスを手掛けるナンバーナイン(東京都品川区)の子会社化に向けた株式取得や宇宙関連領域への事業投資などに充てられる。あわせて、22年3月期業績予想の修正を発表。営業損益を7300万円の赤字(前期3100万円の黒字)とし、従来予想の4300万円の黒字から一転赤字の見通しとした。今後の成長に向けて積極的な投資活動を行ったことが要因。足もとの既存事業の進捗状況やナンバーナインなどの連結効果などにより、売上高については15億3000万円から16億2800万円(前期比18.3%増)に引き上げた。
●ストップ高銘柄
アミタホールディングス <2195> 13,150円 +3,000 円 (+29.6%) ストップ高 本日終値
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
CINC <4378> 2,660円 -700 円 (-20.8%) ストップ安 本日終値
など、2銘柄
株探ニュース