【市況】【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、メジャーSQを控え利益確定売りが優勢 (12月9日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 28827.32
高値 28908.29(09:31)
安値 28725.47(15:00)
大引け 28725.47(前日比 -135.15 、 -0.47% )
売買高 9億8472万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆3166億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶり反落、前日までの急騰の反動で利食い優勢
2.前日は欧州株安で米国株も上値の重い展開、目先買い疲れ感も
3.新型コロナのオミクロン株への懸念後退も米インフレ圧力警戒
4.11月の米CPIの結果を見極めたいとの思惑も働き買い手控え
5.メジャーSQ算出を控え、米株先物を横目に持ち高調整の売り
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比35ドル高と小幅に3日続伸した。オミクロン株の感染拡大への懸念が後退し、アップル<AAPL>やウォルトディズニー<DIS>などが買われた。
東京市場では、主力株をはじめ総じて利益確定売りが優勢な地合いとなり、日経平均株価は下値を試す動きとなった。ただ、下げ幅は限定的だった。
9日の東京市場は、朝方は強弱観が対立。前日終値を挟みもみ合いの動きで、プラス圏で推移する場面もあったが、徐々に売り優勢に傾いた。前日の欧州株市場が軟調だったほか、米国株市場では主要株指数が揃って上昇したものの上値が重く、買い疲れ感も垣間見えた。東京市場でも日経平均が直近2営業日で900円を超える上昇をみせていたこともあって、目先利益確定の売りが優勢に。新型コロナウイルスのオミクロン株に対する懸念が和らぐ一方、米国のインフレ圧力が警戒され、10日に発表される11月の米CPIの結果を見極めたいとの思惑も買いを手控えさせた。後場に入ると、明日にメジャーSQ算出を控え、軟化する米株価指数先物を横目にポジションを軽くする動きが強まった。ただ、下値も固かった。東証1部の売買代金は2兆3000億円台にとどまり、11月25日以来の低い水準。
個別では、東京エレクトロン<8035>が軟調、ソニーグループ<6758>、日立製作所<6501>も売りに押された。キーエンス<6861>が軟調、ファナック<6954>、SUMCO<3436>も値を下げた。リクルートホールディングス<6098>も安い。NCホールディングス<6236>が値下がり率トップに売られ、日立造船<7004>、ジェイリース<7187>も大幅安。メドピア<6095>の下げが目立ち、グリー<3632>も値を下げた。
半面、ソフトバンクグループ<9984>がしっかり、レーザーテック<6920>も買いが優勢だった。任天堂<7974>も堅調。日本航空<9201>が頑強な値動きを示したほか、太陽誘電<6976>、ブリヂストン<5108>も上昇した。オリエンタルランド<4661>もしっかり。塩野義製薬<4507>も上昇した。白銅<7637>、ミライアル<4238>が急騰、シルバーライフ<9262>、ファインデックス<3649>なども値を飛ばした。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、キッコマン <2801> 、KDDI <9433> 、塩野義 <4507> 、太陽誘電 <6976> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約33円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、東エレク <8035> 、テルモ <4543> 、中外薬 <4519> 、リクルート <6098> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約51円。
東証33業種のうち上昇は5業種。上昇率の上位5業種は(1)倉庫運輸関連、(2)ゴム製品、(3)空運業、(4)食料品、(5)情報・通信業。一方、下落率の上位5業種は(1)繊維製品、(2)精密機器、(3)金属製品、(4)電気機器、(5)非鉄金属。
■個別材料株
△アイフリーク <3845> [JQ]
NFTマーケットプレイスを開設、HashPortと契約締結。
△チェンジ <3962>
コニカミノルタパブリテックと合弁会社設立に向けて基本合意。
△Tワークス <3997> [JQ]
免税ECサービスのシステム提供を開始。
△ブルーミーム <4069> [東証M]
琉球物流と協働で物流・倉庫業のDXを推進。
△ミライアル <4238>
非開示としていた22年1月期業績予想は大幅増益で15円の増配。
△セルソース <4880> [東証M]
21年10月期営業利益2.4倍に上方修正。
△テスHD <5074>
バイオマス燃料の第三者認証であるGGL認証を取得。
△弁護士COM <6027> [東証M]
WEBリスクマネジメント事業のエフェクチュアルと業務提携。
△リファバスG <7375> [東証M]
廃タイルカーペットの回収網拡大。
△白銅 <7637>
22年3月期業績及び配当予想を上方修正。
▼エイケン工業 <7265> [JQ]
22年10月期は減収減益及び減配の見通し。
▼ナガホリ <8139> [東証2]
東証が信用規制を強化。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)白銅 <7637> 、(2)ミライアル <4238> 、(3)フェイス <4295> 、(4)群栄化 <4229> 、(5)アドバネクス <5998> 、(6)シルバライフ <9262> 、(7)ファインデ <3649> 、(8)ラクーンHD <3031> 、(9)OATアグリ <4979> 、(10)りたりこ <7366> 。
値下がり率上位10傑は(1)NCHD <6236> 、(2)日立造 <7004> 、(3)ジェイリース <7187> 、(4)メドピア <6095> 、(5)能美防災 <6744> 、(6)タムラ <6768> 、(7)ドリームI <4310> 、(8)グリー <3632> 、(9)ラクスル <4384> 、(10)Bガレージ <3180> 。
【大引け】
日経平均は前日比135.15円(0.47%)安の2万8725.47円。TOPIXは前日比11.45(0.57%)安の1990.79。出来高は概算で9億8472万株。東証1部の値上がり銘柄数は735、値下がり銘柄数は1362となった。日経ジャスダック平均は3934.39円(0.22円安)。
[2021年12月9日]
株探ニュース