【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):Tワークス、リファバスG、ミライアル
Tワークス <日足> 「株探」多機能チャートより
トレードワークス<3997>がストップ高。8日の取引終了後、アイエント(東京都渋谷区)と協業し、日本初のオンライン免税ECサービス「Tax Free Online」のシステム提供を開始したと発表しており、これを好感する買いが入った。「Tax Free Online」は訪日外国人が免税で買い物ができる免税店サイト。両社はウィズコロナ・アフターコロナを見据え、世界の観光需要を取り込む試みとして非接触型免税サービスの準備を進めてきた。アイエントがサービスを運営し、同社は免税ECプラットフォームのシステム開発・システム保守全般を担当するという。
■リファバスG <7375> 1,917円 +265 円 (+16.0%) 一時ストップ高 本日終値
リファインバースグループ<7375>が急反発。同社は8日、廃タイルカーペットの回収網を拡大したと発表。廃タイルカーペットからタイルカーペットの原料であるリファインパウダーを製造するタイルカーペットの水平循環型リサイクル事業の強化につながるとの見方などがあるようだ。これまで廃タイルカーペットの回収は関東圏を中心に行っていたが、このほど中部圏及び近畿圏に回収網を拡大。これにより、3大経済圏で発生する廃タイルカーペットを同社グループでリサイクルすることが可能になるという。なお、中部圏・近畿圏での回収は、住江織物<3501>グループのスミノエと、エコフォレスト(名古屋市中川区)、大栄環境(大阪府和泉市)が協業して行い、中部圏ではエコフォレスト、近畿圏では大栄環境が回収する。
■ミライアル <4238> 1,896円 +175 円 (+10.2%) 本日終値 東証1部 上昇率2位
ミライアル<4238>は急伸。8日の取引終了後、非開示としていた22年1月期の連結業績予想について、売上高114億5000万円(前期比17.6%増)、営業利益17億円(同95.7%増)、純利益12億5500万円(同24.4%増)を見込み、未定としていた期末配当予想は25円にするとしたことが好感された。プラスチック成形事業に関連する半導体業界の需要が堅調に推移することで売上高が前期を上回るほか、工場稼働率の向上や新たな高機能樹脂製品の拡販が利益を押し上げるとしている。また、成形機事業に関連する自動車業界、電機業界の需要回復が見込まれることも寄与する。なお、年間配当予想は45円となり、前期実績に対しては15円の増配になる予定だ。同時に発表した第3四半期累計(2~10月)決算は、売上高82億8300万円(前年同期比12.8%増)、営業利益12億3200万円(同2.1倍)、純利益9億2700万円(同15.7%増)だった。
■BlueMeme <4069> 2,267円 +206 円 (+10.0%) 本日終値
BlueMeme<4069>が急反発。8日の取引終了後、琉球物流(沖縄県那覇市)と物流・倉庫業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に協働で取り組むことに合意したと発表。琉球物流では、主要な業務システムの導入から20年近くが経過し、業務データの分断や機能の陳腐化、セキュリティー脆弱性への対策が大きな経営課題となっていた。今回、同社独自のプロジェクト管理手法「AGILE-DX」を活用し、業務プロセスやシステム機能の最適化に取り組む。また、今回の成果をサービス化し、全国の中小企業に対して提供することも計画しているという。
■シルバーライフ <9262> 1,423円 +91 円 (+6.8%) 本日終値 東証1部 上昇率6位
シルバーライフ<9262>が急反発。8日の取引終了後、22年7月期第1四半期(8~10月)の経常利益(非連結)は前年同期比62.5%減の1億3200万円だったと発表。ただ、上期計画の2億2000万円に対する進捗率は60%となり、順調な業績動向が好感されたようだ。高齢者向け配食サービスのフランチャイズ店が順調に増加し、売上高は26億8300万円(前年同月比9.3%増)と増収を確保したものの、工場の減価償却費や労務費、広告費が膨らんだことが響いた。同日、代表取締役社長の清水貴久氏が最大3億円の自社株を市場から買い付けることを明らかにしており、こちらも材料視されたもようだ。
■さくらさくプラス <7097> 1,800円 +99 円 (+5.8%) 本日終値
さくらさくプラス<7097>は大幅反発。同社はきょう午後2時30分に、22年7月期第1四半期(8~10月)連結営業利益は6100万円(前年同期比2.1倍)だったと発表した。通期の営業利益見通し5億8800万円(前期比26.7%増)は据え置かれた。運営施設数が60施設から75施設へ増加し、それに伴う園児数増加による増収のほか、既存施設の収益力向上が寄与した。22年7月期に新規開設予定の11施設については承認済みであり、計画通りに進捗中であるとしている。
■ソースネクスト <4344> 207円 +6 円 (+3.0%) 本日終値
ソースネクスト<4344>が5日続伸。同社はきょう午後1時に、AIボイスレコーダー「AutoMemo」シリーズの新製品として、「AutoMemo(オートメモ)S」を22年1月21日に販売すると発表した。きょうから予約を受け付けており、価格は2万4800円(税込み)。最新モデルでは、名刺サイズとコンパクトながら、録音の状況や文字起こしの結果などを本体で確認できる2.83インチの大画面フルカラー・タッチパネル・ディスプレイを搭載し、より使いやすくなったとしている。あわせて、AI通訳機「POCKETALK(ポケトーク)」ブランドの新製品として、パソコンソフト「ポケトーク字幕(Windows/Mac)」を22年1月にリリースすることも発表した。22年3月まで無料配布を行い、22年4月から有料提供するとしている。
■CRI・ミドルウェア <3698> 1,300円 +35 円 (+2.8%) 本日終値
CRI・ミドルウェア<3698>が3連騰。同社は映像や音声に特化した基盤ソフトウェア開発を手掛け、仮想空間の新たな概念であるメタバース関連分野にも積極展開している。具体的にはバーチャルアバターの制作ツールとして、音声解析で唇の動きを生成し、口がリアルに動くことでより精度の高いバーチャルアバターを作り出すことができるソフトなどを米国企業に提供している。ここメタバースファッション事業に展開するシーズメン<3083>が急速人気化しマーケットの注目を集めるなど、メタバース分野で展開する銘柄群に短期資金が集中する傾向がある。
■キッズウェル・バイオ <4584> 494円 +11 円 (+2.3%) 本日終値
キッズウェル・バイオ<4584>は後場上げ幅拡大。同社は正午に、千寿製薬(大阪市中央区)と共同で研究開発を進めてきた眼科治療領域のバイオ後続品「ラニビズマブ(遺伝子組み換え)」について、きょうから販売を開始したと発表した。眼科用VEGF(血管内皮細胞増殖因子)阻害剤の初のバイオ後続品で、網膜疾患に対する新たな治療選択肢になるとしている。
■BCC <7376> 1,500円 +32 円 (+2.2%) 本日終値
BCC<7376>が動意。きょう午後1時ごろ、内閣府が主導する「ムーンショット型研究開発制度」の一環となるプロジェクト「アバター共生社会企業コンソーシアムヘルスケア分科会」に関し、代表取締役社長の伊藤一彦氏が同分科会の会長に就任したと発表。これを材料視する見方が強まり、一時15.1%高の1690円まで買われる場面があった。会社側では、今後ヘルスケア分野において研究者とコンソーシアム参画企業による共同研究プロジェクトの実現にむけた取り組みを行うとしている。
●ストップ高銘柄
パレモ・HD <2778> 222円 +50 円 (+29.1%) ストップ高 本日終値
サイエンスアーツ <4412> 15,130円 +3,000 円 (+24.7%) ストップ高 本日終値
アスタリスク <6522> 3,320円 +500 円 (+17.7%) ストップ高 本日終値
アミタホールディングス <2195> 10,150円 +1,500 円 (+17.3%) ストップ高 本日終値
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
INCLUSIVE <7078> 2,204円 -500 円 (-18.5%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース