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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ミネベア、郵船、太陽誘電

ミネベア <日足> 「株探」多機能チャートより
■ヒラノテクシード <6245>  2,932円  +111 円 (+3.9%)  本日終値
 ヒラノテクシード<6245>が反発、一時129円高の2950円に買われ3月17日につけた2985円の年初来高値に接近する展開となった。同社は塗工機関連機器を主力展開しコーティング技術の高さに定評がある。前週末5日取引終了後、22年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の31億円から43億円(前期実績25億6000万円)に大幅増額しており、これを材料視された。コロナ禍において抑制されていた経済活動が回復に向かうなかビジネス環境に追い風が強まっており、部品の供給不足や鋼材の高騰などのリスクをこなし収益の伸びが加速する見通し。また、好業績を背景に今期年間配当を従来計画の40円から56円に(前期実績は37円)と16円も上乗せしており、買い人気を助長した。

■ミネベアミツミ <6479>  3,140円  +115 円 (+3.8%)  本日終値
 ミネベアミツミ<6479>が反発。同社は8日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高1兆500億円(前期比6.2%増)を据え置いたものの、営業利益を870億円から900億円(同75.9%増)へ、純利益を680億円から720億円(同85.8%増)へ上方修正すると発表した。また、未定としていた年間配当予想を36円(前期は36円)と開示しており、これらが材料視された。あわせて発表した22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益は446億3300万円(前年同期比2.1倍)だった。上期業績及び直近の状況を踏まえ、通期見通しを上方修正するとしている。

■日本郵船 <9101>  7,730円  +280 円 (+3.8%)  本日終値
 日本郵船<9101>が3日ぶり反発に転じた。海運株は好業績で割安感が強いものの、個人投資家の信用買いなどが高水準で、前週は株式需給悪から大きく調整を強いられた。しかし、郵船の時価はPERが2倍を割り込み、配当利回りが10%を超えるという超割安水準にあり、機関投資家とみられる押し目買いを誘導した。

■CYBERDYNE <7779>  408円  +12 円 (+3.0%)  本日終値
 CYBERDYNE<7779>が後場急伸。きょう昼ごろ、米国子会社を通じて外来リハビリテーションを運営する米RISE社を買収すると発表しており、今後の業容拡大を期待した買いが入ったようだ。同社は、米国市場において医療用ロボットスーツ「HAL」を活用したサイバニクス治療のサービス事業の展開を目指しており、今回の買収は全米展開の第一歩となる。なお、RISE社は今第3四半期から連結子会社となる予定で、これによる連結業績への影響は現在精査中としている。

■日テレHD <9404>  1,307円  +35 円 (+2.8%)  本日終値
 日本テレビホールディングス<9404>が3日続伸。同社は5日取引終了後、22年3月期業績予想について、売上高を3950億円から4000億円(前期比2.2%増)へ、営業利益を390億円から460億円(同33.2%増)へ、純利益を300億円から410億円(同70.5%増)へ上方修正すると発表しており、好感された。あわせて発表した22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益は243億4100万円(前年同期比2.7倍)だった。メディア・コンテンツ事業における日本テレビ放送網のスポット収入が当初の会社計画を上回る見込みであることやコストコントロールの進捗、第3四半期(10~12月)において投資有価証券売却益を計上する見込みであることなどにより、通期見通しを上方修正するとしている。

■芝浦メカトロニクス <6590>  7,780円  +200 円 (+2.6%)  本日終値
 芝浦メカトロニクス<6590>が反発。同社は5日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高480億円(前期比7.2%増)は据え置いたものの、営業利益を40億円から42億5000万円(同43.7%増)へ、純利益を21億円から25億円(同26.9%増)へ、年間配当予想を170円から200円(前期は110円)へ上方修正すると発表しており、好感された。半導体分野の拡大による製品構成の変化などから、当初の会社計画に対して増益の見通しとなったため。あわせて発表した22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益は18億4600万円(前年同期比12.2%増)となり、会社計画の17億円を上回った。半導体分野の拡大に伴うものとしている。

■INPEX <1605>  970円  +24 円 (+2.5%)  本日終値
 INPEX<1605>は続伸。前週末5日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を1兆1340億円から1兆2200億円(前期比58.2%増)へ、営業利益を5130億円から5880億円(同2.4倍)へ、純利益1700億円から1850億円(前期1116億9900万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。上方修正は今期3度目で、第3四半期業績が想定を上回ったことに加えて、原油価格の上昇を受けて下期想定の原油レートを1バレル=65.0ドルから74.1ドルに見直した。なお、第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高8492億1400万円(前年同期比43.3%増)、営業利益4023億7600万円(同2.1倍)、最終損益1377億2200万円の黒字(前年同期1254億2700万円の赤字)だった。同時に、上限を8000万株(発行済み株数の5.48%)、または700億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は21年11月8日から22年1月31日までで、資本効率の向上及び株主還元の充実を図るためとしている。

■太陽誘電 <6976>  5,920円  +120 円 (+2.1%)  本日終値
 太陽誘電<6976>がカイ気配スタートで急反発、上昇トレンド転換を明示している。株価は9月16日に年初来高値7710円をつけてからは大幅な調整を入れていたが、満を持して戻りに転じてきた。同社が前週末5日取引終了後に22年3月期の業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の550億円から640億円(前期比57%増)に大幅増額しており、これを好感する買いを呼び込んだ。通信機器の高機能化や自動車・情報インフラの電装化が進展するなか、主力のセラミックコンデンサーが最先端商品などを中心に好調で業績を牽引している。今期2度目の上方修正でその分株価に与えるインパクトも大きくなった。また、好業績を背景に今期年間配当を従来計画の60円から80円に20円上乗せ(前期実績比では40円の増配)しており、これも物色人気を増幅させている。

■スターツ <8850>  2,741円  +45 円 (+1.7%)  本日終値
 スターツコーポレーション<8850>が4日ぶりに反発。同社は午前11時に、22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益が101億6600万円(前年同期比6.4%増)となり、通期計画225億円(前期比2.0%増)に対する進捗率は45.2%だったと発表したが、上期の営業増益への転換が好感されたようだ。上期は新型コロナウイルス感染症拡大の長期化により、ホテル・レジャー事業では引き続きマイナスの影響を受けた。一方、建設事業では受注高が順調に推移し、賃貸仲介事業及び不動産管理事業では管理物件数の増加に伴う仲介手数料、管理手数料が増加、出版事業では書籍や電子書籍などの販売が好調に推移したとしている。

■アシックス <7936>  2,978円  +40 円 (+1.4%)  本日終値
 アシックス<7936>が続伸し年初来高値を更新。前週末5日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、営業利益を145億円から200億円(前期39億5300万円の赤字)へ、最終利益を25億円から40億円(同161億2600万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。売上高は3950億円(前期比20.1%増)の従来見通しを据え置いたものの、北米や欧州を中心にパフォーマンスランニングが全地域で計画を上回って推移していることが要因。また、販管費コントロールの強化なども利益を押し上げるという。なお、第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高3222億700万円(前年同期比29.8%増)、営業利益357億8500万円(同10.9倍)、最終利益190億7300万円(前年同期34億800万円の赤字)だった。

■アスタリスク <6522>  13,510円  +3,000 円 (+28.5%) ストップ高   本日終値
 アスタリスク<6522>がストップ高の1万3510円に買われた。前週末5日の取引終了後、11月26日を基準日として1株を4株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。

■イルグルム <3690>  1,437円  +300 円 (+26.4%) ストップ高   本日終値
 イルグルム<3690>は急騰。前週末5日の取引終了後、21年9月期決算を発表し、売上高は29億5700万円(前の期比12.9%増)、営業利益は3億6500万円(同32.0%増)で着地。続く22年9月期業績予想は売上高36億円(前期比21.7%増)、営業利益4億7000万円(同28.6%増)となり、売上高・営業利益ともに連続で過去最高を更新する見通しとなったことが好感されたようだ。前期は、広告効果測定プラットフォームなどを提供する主力のマーケティングプラットフォーム事業でEC業界など非対面ビジネス領域顧客向けの売り上げが伸長したほか、EC構築などを手掛ける商流プラットフォーム事業も好調だった。今期も、既存サービスの成長や周辺サービス強化などにより増収増益を見込む。あわせて、自社株買いの実施を発表した。上限を10万株(発行済み株数の1.58%)、または1億円としており、取得期間は11月10日から2022年1月24日まで。

■シーズメン <3083>  2,208円  +400 円 (+22.1%) ストップ高   本日終値
 シーズメン<3083>への投資資金の攻勢が加速、ストップ高に買われた。株価はきょうで7連騰となるが、そのうち6営業日でストップ高を演じるという驚異的な上昇パフォーマンスをみせている。株価は動意前の10月22日との比較で既に7倍以上に大化けしている状況だ。仮想3次元空間の「メタバース 」が投資テーマとして急浮上している。同社は22日に業務提携を通じ「メタバースファッション事業」に進出することを発表、これが急騰相場の引き金を引いた。また同様に、関連銘柄を物色する動きが相次いでおり、きょうはVR・AR分野の開発に傾注するエスユーエス<6554>もストップ高目前の143円高の847円まで駆け上がる人気となった。エスユーエスは京都芸術大学と共同で、アバターで教員と高校生・受験生が交流できる「バーチャル・オープンキャンパス」開催で話題を集めた経緯がある。


●ストップ高銘柄
 夢展望 <3185>  303円  +80 円 (+35.9%) ストップ高   本日終値
 フーバーブレイン <3927>  1,333円  +300 円 (+29.0%) ストップ高   本日終値
 など、13銘柄

●ストップ安銘柄
 アンジェス <4563>  407円  -100 円 (-19.7%) ストップ安   本日終値
 ミクシィ <2121>  2,245円  -500 円 (-18.2%) ストップ安   本日終値
 ボルテージ <3639>  391円  -80 円 (-17.0%) ストップ安   本日終値
 グローバルウェイ <3936>  2,485円  -500 円 (-16.8%) ストップ安   本日終値
 INCLUSIVE <7078>  3,610円  -700 円 (-16.2%) ストップ安   本日終値
 など、5銘柄

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