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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):UT、夢BeNEX、オリンパス

UT <日足> 「株探」多機能チャートより
■UTグループ <2146>  4,020円  +265 円 (+7.1%)  本日終値
 UTグループ<2146>は大幅続伸、年初来高値を更新。同社は5日取引終了後、22年3月期業績予想について、売上高は1500億円から1600億円(前期比39.0%増)へ上方修正するものの、営業利益を80億円から60億円(同16.2%減)へ、純利益を48億円から34億円(同20.9%減)へ下方修正すると発表したが、需要好調を背景に採用関連費用を積極的に投下するためとしたため、アク抜けのムードが優勢のようだ。半導体製造装置メーカー及び半導体メーカーを中心として急ピッチで生産能力を引き上げる動きが見られていることなどにより、同社では下期についても当初計画よりも需要が好調とみて採用活動を強化し、期末技術職社員数の最大化を図る方針。上期は国内事業において9065人の採用数を達成し、技術職社員数は2万8720人(前年同期比7735人の増加)となった。あわせて発表した22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益は22億7100万円(前年同期比35.4%減)だった。

■夢BeNEX <2154>  1,634円  +94 円 (+6.1%)  本日終値
 夢真ビーネックスグループ<2154>が大幅続伸。5日の取引終了後に発表した第1四半期(7~9月)連結決算が、売上高446億円(前年同期比2.5倍)、営業利益10億2400万円(同19.6%増)、純利益8億4300万円(同42.8%増)と2ケタ営業増益となったことが好感された。4月1日付の経営統合によって、旧夢真ホールディングスの事業の業績が機電・IT領域と建設領域に加わったこと、また製造領域ではメーカーの需要回復を捉えて売上高が増加したことが貢献した。更に海外領域では、主に英国でのコロナ影響の収束と、決算期変更に伴う6カ月分の業績の計上があったことも寄与した。22年6月期通期業績予想は売上高1540億円(前期比61.9%増)、営業利益48億円(同43.0%増)、純利益17億円(同34.9%減)の従来見通しを据え置いている。

■オリンパス <7733>  2,656.5円  +150.5 円 (+6.0%)  本日終値
 オリンパス<7733>がカイ気配スタート。同社は5日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を8300億円から8560億円(前期比17.2%増)へ、営業利益を1400億円から1440億円(同75.6%増)へ、純利益を1010億円から1090億円(同8.4倍)へ上方修正すると発表しており、好感された。22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益は762億5600万円(前年同期比2.5倍)だった。上期は医療分野が牽引し、売上高はコロナ禍前を大きく上回る水準となり、これを主因に営業利益は上期として過去最高となった。通期の売上高は医療分野で過去最高となる見込みであり、営業利益はあわせて発表した科学事業の分社化に向けた費用などを織り込むものの、過去最高を達成する見通しとしている。

■メガチップス <6875>  4,090円  +220 円 (+5.7%)  本日終値
 メガチップス<6875>はカイ気配で始まり7連騰。同社は特定用途向け半導体のファブレスメーカーで任天堂<7974>向け売上比率が高い。前週末5日取引終了後に22年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の43億円から60億円(前期比19%増)に大幅増額、減益見通しから一転して2割近い増益見通しに変わったことで株価を強く刺激する格好となった。ゲームソフトウェア格納用LSIの需要が会社側想定以上に好調で収益を押し上げ、2期連続のピーク利益更新となる。株価は前週末取引時間中に約半年ぶりに年初来高値を更新、きょうは18年3月以来となる4000円大台乗せを果たした。

■KYB <7242>  3,200円  +170 円 (+5.6%)  本日終値
 KYB<7242>が大幅反発。前週末5日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を3650億円から3800億円(前期比15.8%増)へ、営業利益を210億円から255億円(同39.4%増)へ、純利益を160億円から170億円(同0.5%減)へ上方修正したことが好感された。経済活動の再開による需要回復が顕著だったことに加えて、免震・制振用オイルダンパーに関する製品保証引当金の繰り入れや取り崩しを行った影響を織り込んだとしている。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1858億8200万円(前年同期比33.9%増)、営業利益137億9700万円(前年同期26億7100万円の赤字)、最終利益95億200万円(同37億5700万円の赤字)だった。

■イハラサイエンス <5999>  2,266円  +118 円 (+5.5%)  本日終値
 イハラサイエンス<5999>が3日続伸し、年初来高値を更新した。同社は5日取引終了後に、22年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しを前期比41.3%増の37億円(従来予想は34億円)に引き上げたことが好感されたようだ。売上高の見通しも同28.3%増の185億円(従来予想は170億円)に上方修正。半導体製造装置の需要増を追い風に、足もとでクリーンな環境に対応した継手やバルブ、配管ユニットといった関連製品の受注が拡大していることが主な要因だとしている。

■霞ヶ関キャピタル <3498>  4,525円  +225 円 (+5.2%)  本日終値
 霞ヶ関キャピタル<3498>の強さが際立つ。前週末に400円を超える上昇で上場来高値を更新したが、きょうは朝方目先筋の利益確定売りに安く始まったものの、その後切り返して連日の上場来高値更新と気を吐いた。不動産コンサルビジネスを主力に、太陽光・風力・バイオマスなどの再生可能エネルギーを対象とした開発・事業投資にも注力し脱炭素関連株の一角として存在感を示している。21年8月期は大幅増収効果を反映し営業利益が前の期比4倍となる13億2800万円と急拡大、続く22年8月期も電子商取引(EC)市場の拡大などを背景とした物流施設売却などが好調に進むと予想され、収益成長トレンドの継続を見込んだ買いが活発化した。

■田中化学研究所 <4080>  1,445円  +69 円 (+5.0%)  本日終値
 田中化学研究所<4080>は5連騰と気を吐いた。株価は10月27日にマドを開けて買われた後も利益確定売りを吸収し、陽線連打で異色の上昇波を形成中。リチウムイオン電池向け正極材料を主力に手掛けるが、世界的なEVシフトの動きが基幹部品であるリチウムイオン電池の需給を逼迫させた状態にあり、同社のビジネスチャンス拡大につながっている。ここニッケルやコバルトの市況高騰の影響も反映し利益が急増しており、22年3月期営業利益は従来予想の6億5000万円の赤字から一転して8億円の黒字に修正したことでポジティブサプライズとなった。

■TIS <3626>  3,275円  +150 円 (+4.8%)  本日終値
 TIS<3626>が反発し年初来高値を更新。5日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を4700億円から4800億円(前期比7.1%増)へ、営業利益を485億円から520億円(同13.7%増)へ、純利益を322億円から380億円(同37.2%増)へ上方修正したことが好感された。顧客のデジタル変革需要をはじめとするIT投資ニーズへの対応に加えて、前期に子会社化した企業の業績が反映されたことなどで、上期業績が計画を上回って着地したことが寄与する。また、高付加価値ビジネスの提供や生産性向上施策の推進などに取り組んだことも寄与する。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高2343億3200万円(前年同期比10.9%増)、営業利益238億6600万円(同31.1%増)、純利益155億2100万円(同51.0%増)だった。

■堺化学工業 <4078>  2,168円  +87 円 (+4.2%)  本日終値
 堺化学工業<4078>が後場動意づき、一時8%近く上昇した。同社はきょう午後2時20分頃に、22年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しを前期比62.6%増の70億円(従来予想は60億円)に引き上げたことが好感されたようだ。売上高の見通しも同5.8%減の800億円(従来予想は773億円)に上方修正。足もとで積層セラミックスコンデンサー向け誘電体及び誘電体材料が車載用途向けや通信機器向けに好調なほか、酸化チタンがグラビアインキ向けを中心に各用途で伸長していることが主な要因だとしている。

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