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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):任天堂、エスエムエス、味の素

任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■松風 <7979>  2,337円  +71 円 (+3.1%)  本日終値
 松風<7979>が続伸。4日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高138億6700万円(前年同期比23.6%増)、営業利益20億円(同2.2倍)、純利益15億600万円(同2.6倍)と大幅な増収増益となったことが好感された。主力のデンタル関連事業で北米、欧州及び中国を中心に既存製品の拡販が図れるなど、海外売上高が大幅に伸びたことが寄与した。なお、22年3月期通期業績予想は、売上高277億1000万円(前期比12.3%増)、営業利益30億1100万円(同30.9%増)、純利益22億2700万円(同33.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■任天堂 <7974>  50,640円  +1,500 円 (+3.1%)  本日終値
 任天堂<7974>はしっかり。4日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、営業利益を5000億円から5200億円(前期比18.8%減)へ、純利益を3400億円から3500億円(同27.1%減)へ上方修正し、あわせて1430円を予定していた年間配当予想を中間620円・期末870円の年1490円(前期2220円)に引き上げており、これが好材料視された。半導体部品などの供給不足により生産計画を見直したことで、ニンテンドースイッチハードウェアの予想販売数量を期初予想比150万台減の2400万台に修正した一方、同ソフトウェアの予想販売数量を上期の販売実績を考慮して1000万本増の2億本としたことで、売上高は1兆6000億円(前期比9.0%減)の従来見通しを据え置いた。ただ、ソフトウェアの売り上げ構成比が上昇することに加えて、想定為替レートを1ユーロ=120円から125円へ見直したことで、利益は計画を上回る見遠しとした。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高6242億7200万円(前年同期比18.9%減)、営業利益2199億5900万円(同24.5%減)、純利益1718億3400万円(同19.4%減)だった。

■リンナイ <5947>  12,020円  +320 円 (+2.7%)  本日終値
 リンナイ<5947>が続伸。同社は午前10時40分に、22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益が201億700万円(前年同期比55.2%増)と発表しており、増益への転換が好感された。通期計画410億円(前期比0.8%増)に対する進捗率は49.0%とほぼ計画に沿った進捗だった。上期は海外での販売が中国やアメリカを中心に想定を上回って好調であったことに加え、国内での販売も順調に推移。また、原材料価格や物流費高騰の中で原価低減が進んだとしている。

■ベルパーク <9441>  7,980円  +210 円 (+2.7%)  本日終値
 ベルパーク<9441>が高い。きょう後場寄り前、12月31日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表しており、これが好感されたようだ。あわせて発表した21年12月期第3四半期累計(1~9月)の決算は、売上高808億500万円(前年同期比13.3%増)、営業利益40億4600万円(同10.1%減)だった。運営するキャリアショップにおいて携帯電話料金の見直しを検討する客の来店が増加したことから増収となった一方、来店客数の増加に伴い販管費が膨らんだことや通信事業者から受け取る手数料が減少したことなどが利益を押し下げた。

■UACJ <5741>  2,786円  +69 円 (+2.5%)  本日終値
 UACJ<5741>が大幅続伸。4日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を7000億円から7500億円(前期比31.6%増)へ、営業利益を330億円から500億円(同4.5倍)へ、純利益を120億円から200億円(前期32億6900万円の赤字)へ上方修正し、あわせて40円を予定していた期末一括配当を85円に引き上げると発表したことが好感された。アルミ地金価格の上昇による棚卸資産影響の好転や、北米を中心とした事業環境の好転に伴う販売数量の増加が要因という。また、想定していたコロナリスクが抑制傾向にあることも寄与する。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高3650億3600万円(前年同期比38.0%増)、営業利益298億6600万円(前年同期11億2200万円の赤字)、最終利益173億円(同50億5200万円の赤字)だった。

■持田製薬 <4534>  3,425円  +80 円 (+2.4%)  本日終値
 持田製薬<4534>が後場プラス圏に急浮上。午後2時ごろ、22年3月期の連結業績予想について、売上高を1015億円から1065億円(前期比3.4%増)へ、営業利益を80億円から100億円(同16.7%減)へ、純利益を60億円から74億円(同13.8%減)へ上方修正したことが好感された。新薬の抗うつ剤「レクサプロ」、潰瘍性大腸炎治療剤「リアルダ」、慢性便秘症治療剤「グーフィス」「モビコール」、及び月経困難症治療剤「ディナゲスト」などの売り上げが伸長し、上期までの医薬品関連事業の業績が計画を上回ったことが要因としている。第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高540億900万円(前年同期比4.6%増)、営業利益61億3100万円(同15.2%減)、純利益49億1600万円(同9.1%減)だった。同時に、上限を83万株(発行済み株数の2.17%)、または25億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されたようだ。取得期間は21年11月8日から22年3月24日までで、株主還元の充実や資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することが目的としている。

■エス・エム・エス <2175>  4,725円  +80 円 (+1.7%)  本日終値
 エス・エム・エス<2175>が4日続伸し年初来高値を更新。岩井コスモ証券は4日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を3600円から5500円に引き上げた。同社は高齢社会に関わる介護や医療などの分野を事業領域としているインターネット関連企業。第2四半期累計(4~9月)の連結営業利益は前年同期比24.8%増の36億8200万円と堅調だった。好調な介護事業者向け経営支援プラットフォーム「カイポケ」と海外の医療関連サービスに、行動制限の緩和により介護・看護分野の人材関連サービスの改善が加わり、22年3月通期の同利益は前期比13.4%増の62億500万円と18期連続増益が見込める。同証券では、23年3月期の同利益は72億円を予想している。

■テレ東HD <9413>  2,260円  +28 円 (+1.3%)  本日終値
 テレビ東京ホールディングス<9413>は5日続伸。4日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、営業利益を60億円から70億円(前期比33.9%増)へ、純利益を32億円から39億6000万円(同53.8%増)へ上方修正したことが好感された。テレビ東京のタイム及びスポット収入がともに想定を上回ったことや、アニメや配信といった成長分野も順調に推移していることが要因としている。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、営業利益45億800万円(前年同期比2.2倍)、純利益30億3700万円(同2.9倍)だった。

■味の素 <2802>  3,516円  +35 円 (+1.0%)  本日終値
 味の素<2802>が続伸。同社は4日取引終了後、22年3月期連結売上高が1兆1130億円から1兆1480億円(前期比7.1%増)へ、純利益が600億円から680億円(同14.4%増)へ、年間配当が44円から48円(前期は42円)へ、当初の会社計画を上回りそうだと発表しており、好感された。あわせて発表した22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結純利益は541億5200万円(前年同期比47.7%増)だった。調味料・食品セグメントにおいて原燃料価格などの高騰の影響を受けるものの、ヘルスケア等セグメントにおいて電子材料及び医薬用・食品用アミノ酸での販売増が見込めるため、通期予想を上方修正したとしている。

■INPEX <1605>  946円  +7 円 (+0.8%)  本日終値
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>は一進一退。4日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の12月限が前日比2.05ドル安の1バレル=78.81ドルと下落した。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟国からなる「OPECプラス」は4日の会合で、現行の協調減産を維持することを決定し追加増産は見送った。ただ、この決定は予想通りとの見方からWTI価格は下落し、約1カ月ぶりに80ドルを割り込んだ。

■ソケッツ <3634>  950円  +150 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値
 ソケッツ<3634>がストップ高。同社は4日、感性メタデータ生成サービス「emoα(エモルファ)」の提供を開始したと発表しており、これが材料視されたようだ。このサービスは、同社が膨大なエンターテインメント作品をデータベース化するなかで築き上げた独自の自然言語処理技術や日本人ならではの繊細な感情・感性分析技術により導き出された2000万もの感性因子とそれらの体系化ノウハウにより、通常のデータ関連技術だけでは解析できない「潜在意識」「深層心理」「想い」などを感性メタデータとしてデータ化したものだという。なお、同日に発表された22年3月期第2四半期累計(4~9月)の単独決算は、売上高が前年同期比8.3%減の4億1500万円、営業損益が6200万円の赤字(前年同期は5400万円の赤字)となった。

■大末建設 <1814>  1,049円  +150 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値
 大末建設<1814>がストップ高。同社は関西を地盤にマンションなど民間建築主体に展開する建設会社で、旺盛なマンション需要を背景に受注高が伸び、足もとの業績も好調に推移している。同社が4日取引終了後に発表した22年3月期上期(21年4~9月期)の決算は売上高が前年同期比19.8%増の327億1300万円、営業利益が同13.2%増の11億2400万円と2ケタ増収増益を達成した。また、好決算を背景に今期年間配当も増額、従来計画の40円から60円(前期実績は40円)に20円上乗せしており、これにより配当利回りは前日終値換算で6.7%と高水準。好決算と株主還元強化を好感する買いが集中する形となった。

■NKKスイッチズ <6943>  5,700円  +705 円 (+14.1%) ストップ高   本日終値
 NKKスイッチズ<6943>がストップ高。同社は4日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を80億円から84億円(前期比23.0%増)へ、営業利益を6億円から7億5000万円(同68.2倍)へ、純利益を5億3000万円から5億8000万円(同9.4倍)へ、年間配当予想を100円から150円(前期は85円)へ上方修正すると発表しており、好感された。あわせて発表した22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益は6億1900万円(前年同期は8700万円の赤字)だった。上期は生産増強の取り組みに加えて、急激な需要回復によって受注が好調に推移した。これに伴い、通期でも営業利益や純利益が当初の会社計画を上回る見込みになったとしている。


●ストップ高銘柄
 ワンダープラネット <4199>  2,650円  +500 円 (+23.3%) ストップ高   本日終値
 マーチャント <3121>  677円  +100 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 オールアバウト <2454>  783円  -150 円 (-16.1%) ストップ安   本日終値
 グローブライド <7990>  3,670円  -700 円 (-16.0%) ストップ安   本日終値
 など、2銘柄

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