【市況】【↓】日経平均 大引け| 反落、為替の円高進行で利益確定売りが優勢 (11月5日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 29840.73
高値 29840.73(09:00)
安値 29504.07(12:44)
大引け 29611.57(前日比 -182.80 、 -0.61% )
売買高 12億6664万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆9916億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は182円安と反落、為替の円高進行も警戒要因に
2.米国ではNYダウは下落もナスダックは9日連続高で最高値
3.今晩の米10月雇用統計を前に積極的な売買は手控えられる
4.郵船や商船三井など海運株が安く、日本製鉄やトヨタが軟調
5.SUMCOやレーザーテク、東エレクなど半導体関連株が堅調
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比33ドル安と6日ぶりに反落した。米長期金利が低下し、利ざや縮小懸念からゴールドマン<GS>やJPモルガン<JPM>などが下落した。
東京市場では、日経平均株価は反落。積極的な買いは手控えられるなか、円高が進行し利益確定売りが優勢な展開となった。
前日の米株式市場では、NYダウが下落したものの、ナスダック指数は9日続伸し最高値を更新した。ただ、米長期金利の低下を受け、為替は1ドル=113円60銭前後へ円高が進行した。こうしたなか、日経平均は寄り付きこそは値を上げてスタートしたが、買い一巡後はマイナスに転じた。今週に入り日経平均が大幅に上昇していることもあり利益確定売りが優勢となった。また、今晩は米10月雇用統計が発表されることから、積極的な売買は手控えられた。
個別銘柄では、日本郵船<9101>や商船三井<9104>、川崎汽船<9107>といった海運株が売られたほか、日本製鉄<5401>やジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など鉄鋼株が軟調。ソフトバンクグループ<9984>やトヨタ自動車<7203>、ダイキン工業<6367>が安い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>といった銀行株も値を下げた。
半面、決算が好感されSUMCO<3436>が大幅高に買われたほか、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>といった半導体関連株が高い。任天堂<7974>やソニーグループ<6758>、日立製作所<6501>が買われ、日本電産<6594>やコナミホールディングス<9766>が値を上げた。マネックスグループ<8698>やレノバ<9519>が急伸した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、コナミHD <9766> 、KDDI <9433> 、任天堂 <7974> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約62円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はテルモ <4543> 、ダイキン <6367> 、エムスリー <2413> 、キッコマン <2801> 、ホンダ <7267> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約100円。
東証33業種のうち上昇は7業種。上昇率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)その他製品、(3)金属製品、(4)ゴム製品、(5)小売業。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)鉄鋼、(3)倉庫運輸関連、(4)ガラス土石製品、(5)輸送用機器。
■個別材料株
△大末建 <1814>
4-9月期2ケタ増収増益で配当も大幅上乗せ。
△フロンテオ <2158> [東証M]
株主支配ネットワーク解析ソリューションの提供開始。
△ぐるなび <2440>
22年3月期上期営業赤字幅の縮小を好感。
△アルフレッサ <2784>
上限1100万株の自己株取得枠設定を好感。
△シグマクシス <6088>
4-9月期営業8割増益と40万株の自社株買い好感。
△インソース <6200>
22年9月期は増収増益で増配を見込む。
△テクノメデカ <6678>
9月中間期業績の計画上振れと自社株買い発表を好感。
△NKK <6943> [JQ]
22年3月期業績及び配当予想を上方修正。
△マネックスG <8698>
米国子会社がNY証取上場へ
△レノバ <9519>
4-9月期大幅営業増益で高進捗。
▼武蔵精密 <7220>
22年3月期営業利益予想を下方修正。
▼ピジョン <7956>
21年12月期業績予想を下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)JALUX <2729> 、(2)マネックスG <8698> 、(3)大末建 <1814> 、(4)レノバ <9519> 、(5)メディアドゥ <3678> 、(6)サインポスト <3996> 、(7)シグマクシス <6088> 、(8)インソース <6200> 、(9)インフォコム <4348> 、(10)ワールド <3612> 。
値下がり率上位10傑は(1)グロブライド <7990> 、(2)三井松島HD <1518> 、(3)アルペン <3028> 、(4)BEENOS <3328> 、(5)荏原実業 <6328> 、(6)JUKI <6440> 、(7)クレオス <8101> 、(8)武蔵精密 <7220> 、(9)エーアイテイ <9381> 、(10)加賀電子 <8154> 。
【大引け】
日経平均は前日比182.80円(0.61%)安の2万9611.57円。TOPIXは前日比14.14(0.69%)安の2041.42。出来高は概算で12億6664万株。東証1部の値上がり銘柄数は540、値下がり銘柄数は1591となった。日経ジャスダック平均は4003.68円(12.12円安)。
[2021年11月5日]
株探ニュース