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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ソフトバンクG、大東建、HENNGE

SBG <日足> 「株探」多機能チャートより
■ソフトバンクグループ <9984>  6,429円  +191 円 (+3.1%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が売り物をこなし反発。朝方は小安い場面もあったが、その後ジリジリと水準を切り上げた。前日の米国株市場ではグロース株買い戻しの動きが続き、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数が4日続伸と戻り足を強めている。米ハイテク株に積極投資を行いナスダック市場の動向と株価連動性の高い同社株にとって追い風材料となっている。中国不動産大手の恒大集団の経営破綻リスクは中国テック企業にも投資するソフトバンクGにとって懸念材料だが、きょうは中国上海株、香港ハンセン株、ともに堅調な値動きを示していることで買い安心感も出ているようだ。

■大東建託 <1878>  13,640円  +400 円 (+3.0%)  本日終値
 大東建託<1878>が反発。18日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が7600億円から7810億円(前年同期比6.3%増)へ、営業利益が500億円から620億円(同19.8%増)へ、純利益が340億円から430億円(同16.4%増)へ上振れて着地したようだと発表。工事の進捗が想定よりも進んでいることに加えて、好調な入居率を背景に一括借り上げ事業収入が増加していることなどが要因としている。

■HENNGE <4475>  5,900円  +160 円 (+2.8%)  本日終値
 HENNGE<4475>が反発。同社は18日取引終了後、日本のシードスタートアップへの投資を目的に創設された「シードファンド」への出資を実行したと発表。「シードファンド」は、米国シリコンバレーと東京に拠点を有し、BtoBスタートアップに投資を行うベンチャーキャピタルの「DNX Ventures」が立ち上げたファンド。DNXは5つのファンドで累計約590億円を運用しており、日米を中心に100社以上のスタートアップ企業へ投資を実行している。HENNGEでは今回の出資を通じて、自社の事業と親和性の高いスタートアップへの協業支援、パートナーシップ構築を目指すとしている。

■ニチアス <5393>  2,712円  +71 円 (+2.7%)  本日終値
 ニチアス<5393>が4日続伸。18日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を2050億円から2100億円(前期比6.9%増)へ、営業利益を205億円から250億円(同27.4%増)へ、純利益を140億円から180億円(同68.0%増)へ上方修正した。上期において、高機能製品部門を中心に全社の業績が堅調に推移したことが要因としている。なお同時に、40円を予定していた中間配当を42円に引き上げた。年間配当は82円(前期78円)の予定となる。

■フューチャー <4722>  2,869円  +70 円 (+2.5%)  本日終値
 フューチャー<4722>が反発。同社はきょう午前10時ごろ、全日本食品(東京都足立区)の基幹システムをクラウド化し、インフラコストを年間40%以上削減することに貢献したと発表。全日食のIT戦略パートナーとしてクラウド化を進め、ビジネス環境の変化に柔軟かつ短期間で対応できるシステム基盤を構築するとともに、システム構成を見直すことでサーバー台数の大幅な削減にも成功。これにより、戦略投資を行いやすい経営環境の構築に貢献できたとしている。

■フリー <4478>  8,200円  +190 円 (+2.4%)  本日終値
 フリー<4478>が反発。同社はきょう午後1時ごろ、リディッシュ(東京都港区)の飲食店向け財務会計支援、DX促進サービス「Cross Point」とfreee会計とのAPI連携、並びにfreeeアプリストアへの掲載を開始したと発表。リディッシュは、飲食業界に特化した経営支援のソリューション事業を展開している企業。「Cross Point」にfreee会計から売上情報や口座残高を連携することが可能になり、経営判断に必要な情報をタイムリーに管理できるとした。

■テクマトリックス <3762>  1,868円  +43 円 (+2.4%)  本日終値
 テクマトリックス<3762>が反発。同社は18日取引終了後に、金融情報サービス会社のQUICK(東京都中央区)との協業により、しんきん証券(東京都中央区)の債券フロント及び仕組債管理の各システムに「Apreccia4」が採用され、本格稼働したと発表。「Apreccia4」は金融商品の統合管理、特定用途に特化した利用などに対応可能な汎用性の高いパッケージ型の市場業務管理システムサービス。しんきん証券では債券トレーディング業務やバックオフィスにおける債券約定処理業務の効率化が課題となっていたが、「Apreccia4」の稼働により、機能や安定性といったサービスレベルの向上を図り、業務の効率化とコスト削減を実現するとした。

■ディスコ <6146>  31,200円  +650 円 (+2.1%)  本日終値
 ディスコ<6146>が4日続伸。きょう付の日本経済新聞朝刊で「2021年4~9月期の連結営業利益が前年同期比6割増となる370億円前後だったことが分かった」と報じられており、従来予想の341億円を30億円程度上回るとの観測が好材料視されたようだ。記事によると、半導体業界の強い需要を受けて加工装置の出荷が進んだほか、為替が円安に推移したことも利益を押し上げたという。また、半導体メーカーの投資意欲が強いことから、下期も堅調な受注を確保しそうだとしており、22年3月期も過去最高の業績をうかがう見通しとしている。

■北の達人 <2930>  473円  +9 円 (+1.9%)  本日終値
 北の達人コーポレーション<2930>は4日続伸。正午ごろ、化粧品や健康食品を取り扱う自社ブランド「北の快適工房」から、トリプルケアで発毛促進をアプローチする「モウダス」シリーズを発売すると発表。今回発売するのは、日本で発毛促進効果が認められている13種類の作用全てを網羅した「モウダス 薬用 発毛促進剤」をはじめ、頭皮環境を整える「モウダス 薬用 シャンプー」、内側からアプローチする「モウダス サプリメント」の3商品。シリーズ使いをすることで、より悩みへのアプローチを目指すとしている。

■東京エレクトロン <8035>  50,940円  +930 円 (+1.9%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連が買い優勢の展開。前日の米国株市場では中国景気の減速懸念などからNYダウは軟調だったものの、半導体関連などハイテク株には根強い買いが入りナスダック総合指数は4日続伸、また半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も同じく4日続伸と上値指向を強めている。今月11日に日本半導体製造装置協会(SEAJ)は、21年度の日本製半導体製造装置の販売額見通しを上方修正し3兆2631億円(前年度比37%増)としている。また、国内企業の決算発表が来週から本格化するなか、半導体関連企業の業績好調が予想され、株式市場でも物色の矛先が向きやすくなっている。

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