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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「次は戻りを試す番」

株式評論家 富田隆弥

◆10月の乱高下は想定していたが、日経平均株価は8日続落し、9月に上げた上昇分を一気に帳消しにするとは予想外だった。チャートの崩れに注意が必要だが、ここまで調整を入れると、今度は乱高下相場における「反発」部分を見せてくることも想定される。

◆チャートは200日移動平均線や75日線、13週線、26週線など2万8000円台にある移動平均線を次々と割り込み、「調整入り」を暗示した。6日に付けた安値の2万7293円をさらに割り込むなら「本格調整入り」に対する警戒が必要だが、7日に日経平均株価は149円高の2万7678円と反発、コツンと底打ちの気配を見せた。

◆日足のテクニカル指標は、サイコロジカルラインが2勝10敗、RCI(順位相関指数)の短期9日線、13日線が-100%、-91%、そのほかストキャスティクスやRSI(相対力指数)も底値圏に到達している。また、9月14日の高値3万0795円から10月6日の安値2万7293円まで11.3%も下げ、一目均衡表の「雲」下限(6日時点2万7527円)や週足の52週線(7日時点2万8048円)など下値の大きな節目に差し掛かり、目先は下値到達の可能性を強めている。

◆米国の債務上限問題がひとまず解決し、米中高官の会談で「年内の米中首脳会談」の開催が決まり、中国の不動産大手のデフォルト懸念に米国は「責任ある対応」を求めた。米国のインフレ懸念は残るが、NYダウが崩れなければ日本株はしばらく戻りを試すだろう。10月6日までの8日続落で日経平均株価は2700円余り下落するなど、ボラティリティ(変動率)が高まっており、戻すのであれば1000~1500円ほど上昇するのは難しくない。まずは移動平均線の集まる2万8500円近辺を試すと見ている。

(10月7日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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