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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):マツキヨココ、三越伊勢丹、OLC

マツキヨココ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ラウンドワン <4680>  1,611円  +104 円 (+6.9%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 ラウンドワン<4680>の戻り足が鮮明、全般下げ相場に逆行し100円を超える上昇で1615円まで上値を伸ばし、6月4日につけた年初来高値1654円を視界に入れる場面があった。ボウリングやカラオケなどアミューズメント施設を運営するが、コロナ禍で収益環境には向かい風が強かった。ところが、ここにきて新型コロナ感染者数が急減し、9月末で緊急事態宣言も解除されたことから、今後の集客増を見込む買いが株価を押し上げた。とはいえ、足もとの業績は回復が遅れており、それに着目した空売りも膨らんでいる。直近9月24日現在の信用倍率は売り残の増加を背景に1.12倍と拮抗しており、株式需給面の妙味も意識され始めている。

■マツキヨココ <3088>  5,280円  +330 円 (+6.7%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 マツキヨココカラ&カンパニー<3088>が大幅反発。前週末1日の取引終了後、未定としていた22年3月期の連結業績予想について、売上高7440億円、営業利益382億円、純利益352億円を見込むとしており、統合前の旧マツモトキヨシホールディングスの営業利益に比べて2割強の増益となる見通しであることが好感された。また、未定としていた年間配当は70円を予定している。あわせて、24年3月期を最終年度とする中期経営計画において、営業利益で300億円規模の収益改善を図ると発表しており、これも好材料視されたようだ。

■三越伊勢丹 <3099>  855円  +41 円 (+5.0%)  本日終値
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>や高島屋<8233>、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>など大手百貨店が軒並み高。緊急事態宣言の全面解除で経済正常化への期待が高まるなか、売り上げ回復への思惑から買いが入ったようだ。1日発表の9月の売上速報では、三越伊勢丹は前年同月比4.7%増となった一方、高島屋は同2.6%減となったが、総じて期待感が足もとの売り上げ状況を上回った格好となったようだ。

■ダイセキ <9793>  4,895円  +205 円 (+4.4%)  本日終値
 ダイセキ<9793>は大幅反発。前週末1日の取引終了後、22年2月期の連結業績予想について、営業利益を114億円から126億円(前期比23.0%増)へ、純利益を74億円から82億円(同25.7%増)へ上方修正したことが好感された。売上高は566億円(同9.8%増)の従来見通しを据え置いたものの、国内鉱工業生産の回復とともに、廃液処理の受注量・工場稼働率が上昇したほか、前年度に急落した原油や鉛など資源価格が回復した影響により、リサイクル製品価格も徐々に上昇し採算が改善していることが寄与する。また、土壌汚染処理事業で、価格競争により採算が悪化した、いわゆる一般的な土壌汚染処理から、コンサルティングの必要な案件である大型インフラ整備関連事業といった利益率重視への営業転換が想定以上に進んでいることも利益を押し上げる。なお、同時に発表した第2四半期累計(3~8月)決算は、売上高290億4100万円(前年同期比12.2%増)、営業利益68億2900万円(同36.8%増)、純利益43億1800万円(同37.7%増)だった。

■東武鉄道 <9001>  3,045円  +122 円 (+4.2%)  本日終値
 東武鉄道<9001>、東急<9005>、京成電鉄<9009>、富士急行<9010>など私鉄各社のほか、最大手のJR東日本<9020>やJR西日本<9021>など電鉄株が一斉高に買われた。新型コロナウイルスの感染者のピークアウトに加え9月末で緊急事態宣言が解除されたことで、人の流れが復活するとの見方が電鉄セクターの株価にプラスに働いた。また、米国では製薬大手のメルク<MRK>が開発中の新型コロナ経口薬の有効性が確認されたことを受け、緊急使用許可を申請する予定にあると発表しており、これと相まって東京市場でもアフターコロナ関連に投資資金が誘導されている。

■オリエンタルランド <4661>  18,690円  +745 円 (+4.2%)  本日終値
 オリエンタルランド<4661>が反発、一時800円高の1万8745円まで上値を伸ばし約7カ月半ぶりに上場来高値を更新した。同社の株価は8月中旬以降、一貫した戻り足を形成している。前週末こそ日経平均が急落するなかやや売りに押されたものの下値抵抗力の強さを発揮、きょうは改めて買い直される展開となった。株式市場は緊急事態宣言が解除されたこともあって、アフターコロナ関連株への物色の矛先が顕著だ。同社などテーマパークを運営する企業にとって収益環境の風向きは追い風に変わっている。更に、前週末は米製薬大手のメルクが開発中の新型コロナウイルスの経口治療薬について、有効性を確認したことで早急に緊急使用許可を申請する予定にあることを発表、これが新型コロナの収束と経済活動の正常化を後押しする材料として好感されており、東京市場にも影響を与えた。

■ダイセキS <1712>  1,829円  +69 円 (+3.9%)  本日終値
 ダイセキ環境ソリューション<1712>は3日ぶり反発。前週末1日の取引終了後、22年2月期上期(3~8月)の決算を発表。売上高が90億9900万円(前年同期比22.8%増)、営業利益が12億9300万円(同2.8倍)で着地したことが好感されたようだ。主力事業の土壌汚染調査・処理事業で高利益率案件の受注やコンサルティング営業に注力したほか、前期に受注した複数の工事案件の完工や大規模インフラ整備工事案件などが業績に貢献した。なお、通期見通しの売上高175億円(前期比17.3%増)、営業利益21億円(同74.0%増)とする従来予想は据え置いている。

■プレナス <9945>  2,220円  +51 円 (+2.4%)  本日終値
 プレナス<9945>が3日ぶりに反発。午前10時ごろに発表した9月度の月次速報で、ほっともっとの既存店売上高が前年同月比5.5%増となり、18カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。一方、やよい軒の既存店売上高は同24.3%減となり、4カ月連続で前年割れとなった。

■日本航空 <9201>  2,678円  +61 円 (+2.3%)  本日終値
 日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>が揃って反発。前週末は全体相場波乱安に流され下押したが、いずれも押し目買い意欲は旺盛で上昇トレンドを継続している。前週末の米国株市場ではNYダウが480ドルあまりの上昇で切り返したが、これは製薬大手メルクが新型コロナウイルスの飲み薬の有効性を確認したことで、早急に使用許可を申請することを発表、これを受けて経済活動の正常化が早まるとの期待感が景気敏感セクターを中心に買い戻しを誘発した。東京市場でも世界的な旅客需要回復を見込んだ買いが空運株に流入した。

■王将フードサービス <9936>  6,050円  +90 円 (+1.5%)  本日終値
 王将フードサービス<9936>は反発。午後2時ごろに発表した9月度の月次売上高(速報版)で、直営既存店売上高は前年同月比9.5%減と2カ月連続で前年実績を下回ったが想定内との見方が強く、この日は買いが優勢となった。緊急事態宣言による営業時間の短縮及び種類提供禁止の対応が主因としている。なお、直営全店売上高は8.8%減だった。

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