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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):フィット、ITbook、エンビプロ

フィット <日足> 「株探」多機能チャートより
■フィット <1436>  1,190円  +139 円 (+13.2%)  本日終値
 フィット<1436>が急騰。東京都の小池百合子知事が28日の都議会定例会の所信表明で、新築住宅に太陽光発電設備の設置を義務づける制度を検討する意向を明らかにしたと複数メディアで報じられた。これを受けて、太陽光発電システムを搭載した戸建て住宅の販売などを手掛ける同社に思惑買いが向かったようだ。

■ITbook <1447>  543円  +56 円 (+11.5%)  本日終値
 ITbookホールディングス<1447>は全般地合い悪に逆行し続伸、取引時間中としては今月16日以来約2週間ぶりにフシ目の500円台を回復してきた。きょう行われている総裁選は決選投票にもつれ込む可能性が高いと見られており、議員票で先行している岸田文雄氏が新総裁の座を射止めるとの思惑がマーケットで優勢となっている。岸田氏はワクチンパスポートの導入などを政策の一つに挙げており、その際にマイナンバーカードで高実績を有する同社はその関連有力銘柄とみられている。また、今月1日に発足したデジタル庁ではデジタル行政に向けた取り組みを加速させることが予想され、自治体向けITコンサルで実績の高い同社に活躍余地が広がるとの見方もある。

■エンビプロ <5698>  1,935円  +169 円 (+9.6%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 エンビプロ・ホールディングス<5698>が急反発し、上場来高値を更新した。同社は資源リサイクル大手で、足もとの業績は鉄スクラップ価格の高騰などを追い風に好調に推移しており、22年6月期は最終利益段階で前期比3割増と2期連続の最高益更新を見込んでいる。この日は前日の取引終了後に、産業廃棄物のリサイクルを手掛ける子会社エコネコルが新工場を建設することを発表しており、これが手がかり材料視されたようだ。

■ロボペイ <4374>  3,620円  +240 円 (+7.1%)  本日終値
 ROBOT PAYMENT<4374>が高い。同社は28日に東証マザーズ市場に上場した直近IPO銘柄。インターネット決済代行サービスの提供を行っている。上場初日の27日は公開価格1860円の2.0倍となる3725円で初値をつけた。終値は3380円だった。上場2日目となる、きょうも買い人気が続き一時3870円まで買われた。インターネット決済代行による成長性が評価されているほか、時価総額も130億円前後と小さく値動きの軽さに期待する買いが流入している。ただ、全般相場が下落するなか、後場に入り売りが流入し上昇幅は縮小している。

■アイビーシー <3920>  931円  +51 円 (+5.8%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 アイビーシー<3920>が大幅反発。28日取引終了後、IoTセキュリティー基盤サービス「kusabi」のブロックチェーン技術を利用した電子証明システムについて、米国特許を取得したと発表。kusabiは、IoTの安全な相互通信を目指した世界初の新PKI(公開鍵基盤)技術を提供し、IoTのシステムモデルに最適なセキュリティーを実現するサービス。今回米国で取得した特許は、改ざんすることができないブロックチェーンに公開鍵を登録することにより、従来の認証局モデルにとらわれない論理的認証を実現し、IoTデバイスに最適な新しいPKIを提供するというもの。18年5月に国内で取得した特許と同様のものという。

■ジェイリース <7187>  2,165円  +110 円 (+5.4%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 ジェイリース<7187>は全体急落相場に逆行し反発。28日取引終了後、GMOグローバルサイン・ホールディングス<3788>が提供する電子契約サービス「電子印鑑 GMOサイン」を導入するとともに、API連携に向けて開発を開始すると発表。従来「紙とはんこ」で行っていた社内外の契約業務をオンラインで手続きすることによって、契約相手先企業の利便性向上と同社内の業務効率化を図る。初期段階では、不動産会社や医療機関、アライアンス企業などとの契約書や覚書から導入するという。また、同社が不動産会社や賃貸人に提供するオンラインシステム「TeraWeb」への電子署名機能の実装に向け開発を進めていくとしている。

■カーリットH <4275>  946円  +37 円 (+4.1%)  本日終値
 カーリットホールディングス<4275>が後場急伸。きょう午後2時に、22年3月期の連結経常利益を従来予想の19億円から23億円(前期比29.9%増)へ上方修正すると発表。新型コロナウイルス感染症に伴う影響の継続や自動車の減産、原材料・燃料価格の高騰といった先行き懸念材料はあるものの、電子材料や半導体用シリコンウェハー、ばね・座金製品などが好調なうえ、経費削減が進むことが上振れの要因となる。

■ナレッジスイート <3999>  820円  +25 円 (+3.1%)  本日終値
 ナレッジスイート<3999>が大幅高で3日ぶりに反発。きょう午前10時20分に、商工組合中央金庫(東京都中央区)と業務提携契約を締結したと発表両社はナレッジSのクラウドSaaS型統合ビジネスアプリケーション「Knowledge Suite」を通じて、中堅・中小企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)化を推進していくという。商工組合中央金庫は約7万社の顧客を持っており、新たなニーズの取り込みが期待される。

■日本色材工業研究所 <4920>  1,187円  +33 円 (+2.9%)  本日終値
 日本色材工業研究所<4920>が反発。28日取引終了後、8月末に閉鎖した吹田工場の跡地を売却すると発表。これに伴い、22年2月期第3四半期に売却益8300万円を特別利益として計上する予定としており、これを好感する買いが入った。

●ストップ高銘柄
 みらいワークス <6563>  1,146円  +150 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値
 ニッチツ <7021>  3,255円  +485 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 レオクラン <7681>  3,440円  +460 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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