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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「当然のスピード調整」

株式評論家 富田隆弥

◆まずNYダウだが、9月になり軟調ぶりが目立つ。前週末10日まで5日続落し、13日以降は日々200ドル台の上げ下げを繰り返すが、日足チャートは8月19日に付けた安値3万4690ドルや75日移動平均線(15日時点3万4807ドル)を割り込み「陰転」の気配を漂わす。週足チャートの26週移動平均線(同3万4516ドル)を下支えに何とか下げ渋っているが、注意すべきポイントに来たのは間違いない。

◆NYダウ軟調の理由としてはアフガン問題、バイデン大統領の支持率低下、新型コロナウイルスの感染拡大懸念、中国の規制強化や不動産懸念などいろいろあるが、9月17日のトリプルウィッチング(米国のメジャーSQ)も一因と思われる。前回のトリプルウィッチングは6月18日だったが、そこでNYダウは3万3271ドルの突っ込み安値を付けている。株価が過去最高値圏にあり、先物などで利益確定売りが出やすいところだ。

日経平均株価が約31年ぶりの高値を付けるなど堅調に推移する日本株だが、世界マーケットのカギを握るNYダウの軟調が続くなら、それを無視して上げ続けることは難しい。6月同様にトリプルウィッチングを経てNYダウが切り返すなら、日本株は間もなくもう一段の上値追いに動き出すだろう。

◆日経平均株価は14日に3万0795円の高値を付けたが、16日時点で188円安の3万0323円と続落。騰落レシオ(14日149%)やサイコロジカルライン(14日11勝1敗)など日足のテクニカル指標は過熱を強めており、ここでのスピード調整はセオリー通りでもある。週足は反転してからまだ4週目で、3万1000円、3万2000円と上値を目指す可能性は十分にある。ただ、スピード調整が短期で終わるか、少し時間を要するか、それはNYダウがカギを握ることになる。

(9月16日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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