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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):トヨタ、中古車関連、出前館

トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■日立物流 <9086>  4,430円  +55 円 (+1.3%)  本日終値
 日立物流<9086>が反発。19日の取引終了後、9月3日付で自社株2069万9214株(発行済み株数の19.8%)を消却すると発表。消却後の発行済み株数は8410万1714株となる予定だ。

■東北電力 <9506>  843円  +9 円 (+1.1%)  本日終値
 東北電力<9506>は小動き。同社はきょう、グループ会社の東北電力フロンティアが米ネットフリックス<NFLX>日本法人と業務提携契約を締結し、「シンプルでんきwith Netflix」を提供すると発表した。同サービスは、東北電力フロンティアの電気を使うことで、ネットフリックスが提供する世界中の豊富な動画コンテンツを楽しむことができるもので、11月から東北6県と新潟県の顧客を対象にサービス提供を始める。

■コタ <4923>  1,555円  +10 円 (+0.7%)  本日終値
 コタ<4923>が3日続伸。19日の取引終了後、「育毛成分を効果的に毛乳頭に運ぶシステム」に関する特許権を取得したと発表。同特許は、埼玉工業大学と共同研究していた技術で、今後の育毛剤開発に活用する予定という。なお、現時点で22年3月期業績への影響はないとしている。

■IDOM <7599>  952円  +5 円 (+0.5%)  本日終値
 IDOM<7599>、ネクステージ<3186>、グッドスピード<7676>など中古車関連株が軒並み買われる展開となった。19日、トヨタ自動車<7203>が、半導体不足や東南アジアでの新型コロナウイルス感染拡大などによる影響から9月の世界生産を4割削減することを発表した。これまで新車の供給不足を背景に世界的に中古車需要が高まっていたが、今回のトヨタの発表を受けて、その流れが一段と強まるとの思惑が同関連銘柄への波状的な買いに発展している。

■出前館 <2484>  1,364円  -112 円 (-7.6%)  本日終値
 出前館<2484>が急落。19日の取引終了後、21年2月末の株主に対して実施したのを最後に株主優待制度を廃止すると発表しており、これが嫌気された。

■トヨタ自動車 <7203>  8,915円  -380 円 (-4.1%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>は大幅続落。前日19日の取引終盤に9月の世界生産を4割削減すると伝わったことを嫌気して急落、430円安と今年最大の下げ幅を記録した。ただ、同社は同日に9月の世界生産台数を従来計画していた90万台弱から50万台強に減産することを発表したが、21年度の生産計画として開示していた930万台は修正を行わず、22年3月期通期業績予想の変更もない。21年4~6月期に売上高が7兆9355億円(前年同期比73%増)、最終利益段階で8978億円(同5.7倍)と急拡大しており、その“貯金”が生きる形となる。会社側では第1四半期決算発表時に通期業績見通しの上方修正を行わなかったが、今回の減産を先に織り込んでいたという。株価は前日の急落は行き過ぎとの見方から、押し目を拾う動きが顕在化しているが、全体相場の先行き不透明感も強いなか、きょうは週末ということもあって積極的に上値を買う動きも限定的となっている。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,152円  -230 円 (-3.6%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>は続落。押し目買いと見切り売りが錯綜するなか、寄り直後は前日終値近辺でもみ合ったが、徐々に売りが優勢となった。同社の株価と連動性が高いナスダック総合指数は前日に小幅ながら4日ぶりに反発し下げ止まる動きをみせたものの反応は限定的。直近、保有する米ドアダッシュ<DASH>の株式2400億円相当を売却したことが伝わったが、これも前向きに評価されていないようだ。中国政府のネット企業への規制強化を背景に、アリババ<BABA>をはじめ同関連株へ積極的に出資している同社株に逆風が強まっている状況で、また、米中摩擦が激化していることもネガティブ要因として意識されている。市場では「マーケットが期待する大規模な自社株買いやMBOに絡む思惑が出れば流れが変わるが、現状では信用買い残が積み上がるなか上値を買う気が起きにくい」(中堅証券ストラテジスト)という声が出ている。

■INPEX <1605>  728円  -11 円 (-1.5%)  本日終値
 INPEX<1605>やENEOSホールディングス<5020>が安い。19日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の9月限が前日比1.77ドル安の1バレル=63.69ドルと下落した。新型コロナウイルス変異種(デルタ株)の感染拡大で世界景気の先行きに不透明感が漂うほか、米連邦準備制度理事会(FRB)によるテーパリング(量的緩和縮小)の前倒し観測が浮上しドルが上昇するなか、ドル建てで取引される原油には割高感も指摘されている。

■ランシステム <3326>  615円  +100 円 (+19.4%) ストップ高   本日終値
 ランシステム<3326>がストップ高。19日の取引終了後、22年6月期の連結業績予想を発表。売上高が50億円(前期比1.7%増)、営業損益が5000万円の黒字に転換する見通しとなり、これを好感した買いが膨らんだ。複合カフェ「スペースクリエイト自遊空間」のセルフ化・個室化へのリニューアルを継続し収益構造の改善を更に進めていくほか、引き続き新規事業の開発などに注力していく方針。なお、同時に発表した21年6月期決算は、売上高が49億1800万円(前の期比29.3%減)、営業損益が6億3300万円の赤字(前の期8300万円の赤字)だった。

■バンクオブイ <4393>  2,091円  +141 円 (+7.2%) 一時ストップ高   本日終値
 バンク・オブ・イノベーション<4393>が反発。きょう朝方、スマートフォン向け新作RPG「メメントモリ」の事前登録を開始したと発表。サービス開始日は未定としている。あわせて、21年9月期下期中の配信開始を予定していた王道ファンタジーRPG「幻獣契約クリプトラクト」の中国本土向け配信に関し、配信開始時期を未定に変更することを明らかにした。

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