市場ニュース

戻る
 

【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 引き続き2万8000円突破を意識したスタンスに


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 27990 +140 (+0.50%)
TOPIX先物 1945.0 +10.5 (+0.54%)
シカゴ先物 27965 +115
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 10日の米国市場はNYダウ S&P500が上昇する一方で、ナスダックは下落。米議会上院がインフラ投資法案を可決したことが材料視され、景気敏感株を中心に買われた。また、長期金利が1.35%台に上昇したことにより、ゴールドマン・サックス・グループ<GS>など金融株が買われる一方で、ハイテク株への重荷となった。そのほか、半導体メモリーの販売価格の低下予想が伝わるなか、マイクロン・テクノロジー<MU>やアプライドマテリアルズ<AMAT>などが弱い値動きとなり、半導体SOX指数は下落。S&P500業種別指数は食品・生活必需品小売、エネルギー、素材が上昇する一方で、半導体・同製造装置、不動産、ソフトウエア・サービスが下落した。

 シカゴ先物清算値は日中大阪比115円高の2万7965円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比40円高の2万7890円で始まり、その後は2万7860円~2万7940円水準での保ち合いが継続。引けにかけては2万7950円を挟んだ推移から上昇幅を広げており、2万7990円とナイトセッションの高値で取引を終えている。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、買い優勢で始まりそうだ。米国市場では景気敏感株を中心に買われる一方で、ハイテク株は弱い値動きを見せており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株は日経平均型の重荷となりそうである。ただし、昨日の日経225先物は2万8120円まで上昇した後に戻り売りに押される格好だったが、底堅さは意識されており、引き続き2万8000円突破を意識したスタンスとなるか。

 また、テクニカル面では切り上がる5日移動平均線を支持線とするリバウンドが継続するなか、上値抵抗線である25日線をナイトセッションで捉えている。5日、25日線との短期ゴールデンクロス示現も近づいており、テクニカルシグナルの好転が期待されそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で緩やかなリバウンドを見せており、NTショート(日経225先物売り・TOPIX先物買い)の巻き戻しを強めてくる動きも引き続き想定しておきたい。2万8000円を支持線に変えてくるようだと、週末のミニSQに向けた需給状況にも影響を与える可能性があり、ヘッジ対応などによるショートカバーも想定しておく必要がありそうだ。

 なお、VIX指数は16.79と小幅に上昇しているが、25日、75日線を下回っているほか、切り下がる5日線が上値抵抗になりつつあり、リスク選好に向かわせそうだ。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均