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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ネクソン、大塚商会、アサヒ

ネクソン <日足> 「株探」多機能チャートより
■ネクソン <3659>  2,126円  -148 円 (-6.5%)  本日終値  東証1部 下落率8位
 ネクソン<3659>が急反落。中国国営新華社系の経済紙である経済参考報が3日、オンラインゲームを「精神アヘン」と非難する記事を掲載したことで、当局によるゲーム産業を取り締まるとの懸念が強まっており、中国や韓国におけるオンラインゲームの売り上げ比率が大きい同社への影響を警戒した売りが出たようだ。

■大塚商会 <4768>  5,570円  -360 円 (-6.1%)  本日終値
 大塚商会<4768>が大幅反落。2日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を8650億円から8810億円(前期比5.3%増)へ、営業利益を581億円から593億円(同5.3%増)へ、純利益を395億5000万円から415億円(同5.6%増)へ上方修正したが、営業利益で610億円前後を見込む市場予想に届かないことから、売られたようだ。企業のIT投資需要が堅調に推移し、上期業績が想定を上回ったことが要因としている。なお、第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高4666億2500万円(前年同期比7.8%増)、営業利益332億4600万円(同9.7%増)、純利益236億5700万円(同13.8%増)だった。

■アサヒ <2502>  4,896円  -160 円 (-3.2%)  本日終値
 アサヒグループホールディングス<2502>は反落。2日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1~6月)連結業績について、営業利益が935億円から1094億円(前年同期比2.5倍)へ、純利益が595億円から793億円(同2.8倍)へ上振れて着地したようだと発表したが、材料出尽くし感から売られたようだ。酒類事業が予想を下回ったことから、売上高は1兆675億円から1兆335億円(同18.2%増)へ下振れたものの、オセアニアを中心とした国際事業や飲料事業が上回ったことに加えて、円安による押し上げ効果などがあり、営業利益は計画を上回ったという。また、イタリアにおいて世界的なパンデミックへの対応として採択された税制に基づき、法人所得税費用が減少したことなども寄与した。

■ワークマン <7564>  7,380円  -160 円 (-2.1%)  本日終値
 ワークマン<7564>は続落。2日の取引終了後に発表した7月度の月次売上高速報で、既存店売上高は前年同月比5.4%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったものの、市場の反応は限定的のようだ。前年と比べ早い梅雨明けとなったことで、レインウェアや長靴など雨関連商品が低調だったが、気温の高い日が続いたことで、空調ファン付ウェアや冷感素材のコンプレッションウェアなど夏物衣料が売り上げを牽引した。また、クールスリーブやレギンスなど猛暑対策小物も好調に推移した。なお、チェーン全店売上高は同10.9%増だった。

■ヨコオ <6800>  2,641円  -50 円 (-1.9%)  本日終値
 ヨコオ<6800>が後場マイナスに転換。正午ごろ、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を315億円から320億円(前年同期比18.0%増)へ、営業利益を22億円から24億円(同17.1%増)へ、純利益を12億円から13億5000万円(同6.1%増)へ上方修正したが、材料出尽くし感から売られたようだ。回路検査用コネクタセグメントの半導体後工程検査用ソケットなどの受注が増えたことや、半導体前工程検査用ターンキービジネスの前倒し受注が見込まれることが要因。また、物流費の高騰及び原材料価格の上昇により車載通信機器セグメントで利益率低下が見込まれる一方、回路検査用コネクタセグメントの増収及び円安効果による増益などで利益は上振れるとしている。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は売上高160億2100万円(同38.5%増)、営業利益12億1900万円(同2.9倍)、純利益9億1600万円(同3.8倍)だった。なお、22年3月期通期業績予想は、売上高650億円(前期比8.4%増)、営業利益58億円(同12.0%増)、純利益38億5000万円(同0.8%増)の従来見通しを据え置いている。

■科研製薬 <4521>  4,885円  -85 円 (-1.7%)  本日終値
 科研製薬<4521>が後場に入って下げ幅を拡大。同社はきょう午後1時30分頃に、22年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益が前年同期比12.1%減の44億2100万円にとどまったことがネガティブ視されたようだ。売上高は同2.1%増の184億5300万円で着地。関節機能改善剤「アルツ」などの売り上げが伸びたことが増収につながった半面、販管費の増加が利益面に影響した。なお、通期業績予想は売上高792億円(前期比5.6%増)、営業利益188億円(同5.7%増)とする従来計画を据え置いている。

■三菱UFJ <8306>  580.2円  -7.5 円 (-1.3%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>をはじめメガバンク各社は売りに押された。米国では7月のISM製造業景況感指数が事前の市場コンセンサスを下回ったほか、新型コロナウイルスの感染拡大がワクチン接種者の間でも広がっていることを受け、景気先行きに対する警戒感が台頭、米10年債利回りは終値ベースで1.17%台まで低下した。10年債利回りが1.2%台を下回るのは2月初旬以来約半年ぶりのことで、ひところのインフレ懸念が後退する一方、新型コロナによる経済活動への影響が再び意識され始めた。メガバンクは米国事業における運用利ザヤの縮小が嫌気されるほか、日本でも感染者数に歯止めがかからず内需景気に懸念が生じていることがネガティブ材料となっている。

■マネーフォワード <3994>  6,290円  -80 円 (-1.3%)  本日終値
 マネーフォワード<3994>が3日続落。同社は2日の取引終了後、海外公募の実施を発表しており、1株利益の希薄化が警戒された。500万株の新株を発行する。発行済み株式数は約10%増加する見込み。調達金額は約307億円で、人件費や広告宣伝費、システム開発費、M&A資金などに充てる。発行価格は5日から10日までのいずれかの日に決定する。

■ファーストリテイリング <9983>  73,130円  -660 円 (-0.9%)  本日終値
 ファーストリテイリング<9983>は3日続落と下値模索が続き、連日の年初来安値更新となった。日経平均への指数寄与度が最も大きい値がさ株だが、ここ最近は全体軟調な地合いを助長するケースが目立つ。きょうも先物主導で日経平均が不安定な動きとなるなか、同社株は先物絡みの裁定売りに加え、中国の新疆ウイグル自治区における人権問題を巡る思惑が、同社株を保有する機関投資家の実需売りの背景となっている。株価は今年3月2日に11万500円の上場来高値を形成したが、その後は崩れ足となり、直近は高値から34%の大幅な調整を入れている。PERは45倍台と依然として割高水準にあることで、押し目に買い向かう動きも限定的となっている。

■星医療酸器 <7634>  4,500円  +700 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値
 星医療酸器<7634>が急伸し一時、ストップ高の4500円に買われた。NHKニュースが午後1時20分過ぎ、「政府は、新型コロナウイルスの感染が急拡大しているタイとラオスに対し、医療体制を支援するため、酸素濃縮器を送ることを決めた」と報じており、医療用ガス製造を行う同社に思惑的な買いが向かったようだ。報道によると、茂木敏充外務大臣がきょうの閣議の後の記者会見で明らかにしたとしており、タイに酸素濃縮器を775台送るほか、ラオスには酸素濃縮器100台とおよそ60万回分のワクチンを提供するという。

■ティラド <7236>  3,400円  +500 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値
 ティラド<7236>はストップ高。2日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高328億7400万円(前年同期比30.2%増)、営業損益22億3900万円の黒字(前年同期5億6700万円の赤字)と営業損益が黒字転換したことが好感された。国内や欧州及び中国で増収(外貨ベース)となったことに加えて、米国でスクラップ費用や固定費の削減により営業損益が改善したことが要因。また、タイにおいて受注機種の売り上げ構成の変更に伴い利益率が改善したことも寄与した。なお、22年3月期通期業績予想は、売上高1349億円(前期比19.3%増)、営業利益52億円(同4.1倍)の従来見通しを据え置いている。同時に、上限を60万株(発行済み株数の8.29%)、または15億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は21年8月3日から22年1月31日までで、株主への利益還元と資本効率の向上を図るためとしている。

●ストップ高銘柄
 不二硝子 <5212>  2,026円  +400 円 (+24.6%) ストップ高   本日終値
 京極運輸商事 <9073>  1,752円  +300 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値
 グローバルウェイ <3936>  4,505円  +700 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 など、1銘柄

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