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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):イベント関連、エスクリ、メディアL

セレスポ <日足> 「株探」多機能チャートより
■セレスポ <9625>  960円  +82 円 (+9.3%) 一時ストップ高   本日終値
 セレスポ<9625>は一時ストップ高に買われたほか、ヒビノ<2469>、博展<2173>、ぴあ<4337>などイベント関連株の一角が高い。20日を期限とする緊急事態宣言は、沖縄を除く地域で予定通り解除される見通しにある。そうしたなか、政府が宣言解除後のイベント制限について1万人を上限とする方針にあることが伝わっている。株式市場では、外食や旅行といったリアル消費関連に位置づけられる銘柄群の株価上昇が目立っていたが、そうしたなかでイベント関連株は相対的に出遅れ感が強い。イベント制限緩和や五輪開催などを見据え、ここにきて関連銘柄には見直し買いの機運が高まっているようだ。

■エスクリ <2196>  512円  +37 円 (+7.8%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 エスクリ<2196>が3日ぶりに急反発。16日夜のテレビ東京系報道番組「ワールドビジネスサテライト」で、新型コロナウイルスで大きな打撃を受けたブライダル業界の特集が組まれ、その中で同社が取り上げられたことが刺激材料になったようだ。今年に入ってからブライダル市場に復調の兆しが見えるなか、結婚式の様子をライブ配信し、Web上でご祝儀を送るサービスを開発したことなどが紹介された。同社は22年3月期決算で黒字化する見通しを示している。

■メディアリンクス <6659>  591円  +31 円 (+5.5%)  本日終値
 メディアリンクス<6659>が全般下げ相場のなか急動意。政府はきょう午前、20日を期限とする緊急事態宣言について、沖縄を除く9都道府県で解除する案を専門家に諮問し了承されたと伝わった。新型コロナウイルスの感染拡大への警戒感は依然として拭えないものの、ワクチン普及などを背景に徐々にアフターコロナへの下地作りが進んでいる。東京五輪も観客制限などの制約はあるものの開催の方向にあり、イベント関連株にマーケットの視線が向かっている。そのなか、放送や通信系機器のファブレスメーカーで大型イベント開催が収益の強力な源泉となる同社株に物色の矛先が向く形となった。

■毎日コムネット <8908>  747円  +35 円 (+4.9%)  本日終値
 毎日コムネット<8908>が反発。16日の取引終了後、21年5月期の連結業績予想について、売上高を167億円から170億1000万円(前の期比5.3%減)へ、営業利益を12億3000万円から15億100万円(同33.6%減)へ上方修正し、減収減益幅が縮小したことが好感されたようだ。販売用不動産の売却が計画通りとなったほか、サブリース物件や自社保有物件の入居率が想定を上回ったことなどが業績に寄与した。

■ブリッジ <7039>  2,496円  +115 円 (+4.8%)  本日終値
 ブリッジインターナショナル<7039>は後場一段高。きょう昼ごろ、リンク(東京都港区)と、リンクのクラウド型テレフォニーサービス「BIZTEL」と同社が提供する営業支援AIソリューション「SAIN」の販売パートナー契約を締結したと発表しており、これを好感する買いが入った。今回の販売パートナー契約の締結を契機に、同社は22年12月末までにリンクの新規・既存顧客約100社からの「SAIN」受注を目指すとしている。

■神島化学工業 <4026>  1,975円  +75 円 (+4.0%)  本日終値
 神島化学工業<4026>が反発し新高値。水戸証券は16日、同社株のレーティングを新規「B+」、目標株価を2300円でカバレッジを開始した。同社は岡山県神島(こうのしま)で創業、「建材」と「化成品」を主軸としている。なかでも、化成品はマグネシウムとセラミックスが主力で、セラミックスは世界で唯一の透明化・精密化技術を有し、X線天文衛星「ひとみ」やレーザー装置に使用されている。将来的には宇宙ソーラーパワーシステムなどへの応用が期待されている。21年4月期の単独営業利益は前の期比63%増の15億700万円となった。マグネシウムはアメリカのサプリメント向けの需要が好調だったほか、セラミックスは蛍光体や蓄冷材用途が増加した。22年4月期の同利益は前期比23%増の18億5000万円の見通し。マグネシウムは電気自動車(EV)用途や5G向け放熱フィラーなどへの拡販が見込める。セラミックスは今年6月に新工場が完成し、蛍光体、蓄冷材、レーザー用YAGセラミックスなどの本格事業化が期待される。23年4月期の同利益は22億円を見込んでいる。

■VIX短先物 <1552>  2,888円  +99 円 (+3.6%)  本日終値
 国際のETF VIX短期先物指数<1552>が3日続伸。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。16日の米VIX指数は前日に比べ1.13(6.64%)ポイント高の18.15に上昇した。同日に結果が発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)で、23年中に2回の利上げが実施されるとの姿勢が示された。市場には「予想に比べタカ派寄り」との見方が強まりNYダウは256ドル安と下落した。これを受け米VIX指数は上昇し、VIX短先物も連動高している。ただ、米VIX指数は警戒ラインと呼ばれる20は下回っている。

■セルシード <7776>  252円  +8 円 (+3.3%)  本日終値
 セルシード<7776>が4日続伸。16日の取引終了後、大量の細胞培養が可能なフラスコの形状をした細胞培養器材製品専用の開発・製造施設を新設すると発表しており、これを好感する買いが入った。同社では細胞培養器材「UpCell」と「HydroCell」について、顧客から培養面積拡大の要望を受け、フラスコ製品の開発を行ってきた。今回、開発及び製造条件策定が完了したことから、フラスコ製品の大量製造に対応することを目的に、専用の開発・製造施設を新設するという。稼働開始は21年10月から12月末を予定している。

■ファンペップ <4881>  482円  +15 円 (+3.2%)  本日終値
 ファンペップ<4881>が大幅高。同社は昨年12月に東証マザーズに上場したニューフェースで、機能性ペプチドを用いた医薬品の研究開発を行っている。16日取引終了後、機能性ペプチド「SR-0379」の皮膚潰瘍患者を対象とする第3相臨床試験を開始したことを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。なお、今回の臨床開始に伴うマイルストーン収入が1億2500万円に確定したことも公表した。これを21年12月期第2四半期の事業収益として計上するが、通期業績予想の修正はない。

■Mipox <5381>  607円  +18 円 (+3.1%)  本日終値
 Mipox<5381>が全体地合い悪のなかで強さを発揮。半導体の製造工程で使う研磨用液剤の大手。時価総額100億円未満の小型株だがアジアなど海外でも実績が高く、周辺技術の高さにも定評がある。タムラ製作所<6768>の人気化でにわかにパワー半導体関連に注目が集まっているが、同社もその関連有力株の一角。今年3月には民間企業17社に公的3機関と連携し、次世代パワー半導体用SiCウエハーの新しい量産技術確立を目指した大型共同研究を開始している。また、同社は半導体の微細表面加工分野におけるテクノロジーを生かし、次世代パワー半導体の内部の欠陥を可視化できる検査技術なども有しており、上値を見込んだ買いに弾みがついている。

●ストップ高銘柄
 メディネット <2370>  115円  +30 円 (+35.3%) ストップ高   本日終値
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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