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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):タムラ、TOREX、三菱UFJ

タムラ <日足> 「株探」多機能チャートより
■タムラ製作所 <6768>  851円  +150 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 タムラ製作所<6768>は連日ストップ高。酸化ガリウムパワー半導体の開発に早くから取り組み業界を先駆しており、同社の技術を切り出して設立したベンチャー企業ノベルクリスタルテクノロジーが同分野の研究開発を推進している。このノベルクリスタルテクノロジーが酸化ガリウムの100ミリウエハーの量産に世界で初めて成功したことが伝わったことが、投資マネーの食指を動かした。次世代パワー半導体では、電力損失を大幅低減できるSiC(炭化ケイ素)やGaN(窒化ガリウム)を使ったものが既に実用化されているが、最近では第3の次世代半導体として更に高性能かつ基板コストの低い酸化ガリウム製の半導体が注目されている。酸化ガリウム半導体は、従来のシリコン製に比べ消失電力をおよそ1000分の1まで縮小できる強みを持ち、価格も安く抑えられることで今後、再生可能エネルギーや電気自動車(EV)など脱炭素分野で急速な普及が見込まれている。その関連最右翼として同社株にスポットが当たった格好だ。

■TOREX <6616>  2,763円  +281 円 (+11.3%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 トレックス・セミコンダクター<6616>が急騰。時価は株式分割考慮で2014年11月以来、約6年7カ月ぶりの高値圏を走っている。アナログ電源ICの製造販売を手掛けるが、車載向けなどで強みをもっている。米国や中国をはじめ世界的な自動車販売の好調で、収益環境に吹く追い風は強力で、21年3月期の営業78%増益に続き22年3月期も65%増益を見込むなど業績急拡大局面にある。脱炭素への取り組みと合わせ省電力ニーズが高まるなか、省電力ICのほかパワー半導体分野も注力している。タムラ製作所<6768>の株価急騰の材料となったノベルクリスタルテクノロジーには同社も出資していることで、物色人気を助長する形となった。

■第一稀元素化学工業 <4082>  1,903円  +113 円 (+6.3%)  本日終値
 第一稀元素化学工業<4082>は今月7日につけた上場来高値を更新、青空圏に再突入した。電材向けジルコニウム化合物を製造、自動車排ガス触媒材で群を抜くシェアを誇る。脱炭素関連のテーマにも乗る銘柄でここ注目を集めているが、足もと自動車排ガス触媒が好調で業績回復色が強まっていることが投資資金の流入を加速させている。22年3月期は営業利益段階で前期比1.5倍となる30億円を見込み、2円増配も計画している。

■メイコー <6787>  3,340円  +115 円 (+3.6%)  本日終値
 メイコー<6787>が反発。17日付の日本経済新聞朝刊で「プリント基板大手のメイコーは2022年にも約100億円を投資して山形県に新工場を建設する」と報じられており、これが材料視された。記事によると、国内の車向け先端基板の生産能力を3倍にするという。日本での大型投資は15年ぶりで、これまで家電や携帯電話向けの海外投資が中心だったが、車の電子化を進める国内の自動車メーカーに照準を合わせ先端部品の供給を拡大するとしている。22年3月期は3期ぶりの営業最高益見通しと業績が好調に推移するなか、需要が高まる車載向けの取り込みによる一段の成長に期待が膨らんでいるようだ。

■UACJ <5741>  2,828円  +86 円 (+3.1%)  本日終値
 UACJ<5741>が反発。SMBC日興証券が16日付で同社の投資判断を「2(中立)」から「1(強気)」に引き上げ、目標株価を前回の3000円から3500円に増額しており、これが好材料視された。レポートでは、海外事業の収穫期入りに加え、国内における構造改革を評価。また、同社は業績下方修正を繰り返すことが多かったが、アルミ板市場と同社の収益構造は過去とは大きく変化していると指摘している。その理由として、(1)内需主体の構造から米国、タイ、日本の3拠点体制になった、(2)飲料缶向けの需要増加でアルミ板の需給逼迫、(3)不振の国内事業は不採算事業の整理と設備集約で復調する見通し、の3点を挙げている。

■東洋合成工業 <4970>  12,950円  +390 円 (+3.1%)  本日終値
 東洋合成工業<4970>が反発。東海東京調査センターは16日、同社株のレーティングを「アウトパフォーム」、目標株価を1万7460円としてカバレッジを開始した。同社は、半導体用フォトレジスト原料や香料材料、ロジスティック事業を軸に事業展開しているファインケミカル企業。半導体の微細化に伴い、同社の感光性材料及び高純度溶剤が最先端の半導体製造に必要なEUVレジストやArFレジスト向けに出荷が大きく増加している。半導体の最先端分野の市場の成長ポテンシャルは高い一方、業績計画は保守的なことから同社の成長性は織り込まれていない、とみている。同センターでは22年3月期の連結営業利益は会社計画の35億5000万円に対して42億円(前期比42.9%増)と増額修正を予想。23年3月期の同利益は48億5000万円を見込んでいる。

■フリュー <6238>  1,316円  +39 円 (+3.1%)  本日終値
 フリュー<6238>が続伸。16日の取引終了後に発表した月次概況(速報)で、5月売上高は前年同月比82.5%増の26億6500万円となり、3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。プリントシール事業をはじめ、キャラクタMD事業、ゲーム事業の売上高が倍増となったほか、コンテンツ・メディア事業も2ケタ増収となっている。

■大阪有機化学工業 <4187>  4,550円  +85 円 (+1.9%)  本日終値
 大阪有機化学工業<4187>が逆行高。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で同社の投資判断「Buy(買い)」を継続し、目標株価を前回の5200円から5700円に引き上げたことが材料視された。レポートでは、半導体デバイスメーカー各社の生産能力拡張計画、同社が5月に公表した半導体関連材料の新規設備の建設などから今後の先端プロセス用フォトレジスト材料の需要増大の確度は一層高まっていると指摘。また、半導体用溶剤の拡販なども見込まれることから中長期的な成長が引き続き期待できるとし、更なる株価上昇を予想している。

■ISID <4812>  4,110円  +70 円 (+1.7%)  本日終値
 電通国際情報サービス<4812>が7日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で同社の投資判断「Buy(買い)」を継続するとともに、目標株価を前回の3405円から4930円に引き上げており、これが好感されたようだ。レポートでは、21年12月期第1四半期決算などを受けて、同証券による業績予想を修正すると報告。営業利益予想を21年12月期は136億円から145億円へ、22年12月期は148億円から173億円へ、23年12月期を157億円から191億円へそれぞれ引き上げた。収益性の高い自社製ソフトが牽引する見方を継続するほか、電通との協業は堅調な推移、製造業のDX対応のIT投資活発化も貢献を想定している。

■三菱UFJ <8306>  618円  +7.2 円 (+1.2%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>が3日続伸となったほか、第一生命ホールディングス<8750>も続伸するなどメガバンクや大手生保株に買いが優勢となっている。FOMCの結果を受け金融緩和策の縮小が予想以上のペースで進むとの見方から米長期金利が上昇、終値ベースで1.578%まで水準を切り上げた。前日の米国株市場ではNYダウが260ドルあまりの下げをみせたが、JPモルガンやバンカメなど大手金融株の一角は高く引けている。東京市場でも米国事業を展開する大手金融セクターには米長期金利上昇に伴う運用環境の改善がプラスの思惑として働いている。

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