【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ヤギ、はてな、ジオコード
ヤギ <日足> 「株探」多機能チャートより
ヤギ<7460>が急反発。5月31日の取引終了後、発表を延期していた21年3月期連結業績について、売上高が1060億円から1142億4000万円(前の期比4.0%減)へ、営業利益が15億5000万円から20億4000万円(同13.0%減)へ、純利益が8億円から15億2500万円(同51.1%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。巣ごもり需要で通販向けのルームウェア・インナーウェアなどが好調だったほか、ワーク系商材や低価格ゾーンの量販店向け商材が堅調に推移した。また、デザイン性と機能性を兼ね備えたマスクや、ナノファイバーを使用した高性能マスクなどを積極的に投入したことで、新規販路を拡大し収益を確保することができたとしている。なお、あわせて35円を予定していた期末一括配当を48円に引き上げた。同時に、6月14日付で136万8000株(発行済み株数の12.94%)の自社株を消却すると発表しており、これも好材料視されたようだ。消却後の発行済み株数は920万株となる。
■はてな <3930> 1,520円 +78 円 (+5.4%) 本日終値
はてな<3930>が急伸。5月31日の取引終了後、21年7月期の単独業績予想について、売上高を26億円から26億700万円(前期比2.6%増)へ、営業利益を1億600万円から2億1200万円(同23.3%減)へ、純利益を7100万円から1億4700万円(同22.6%減)へ上方修正したことが好感された。コンテンツプラットフォームサービスでアフィリエイト広告が堅調なことや、テクノロジーソリューションサービスでサーバー監視サービス「Mackerel」が好調に推移すると見込まれることが要因。また、利用しているクラウドサービスの技術選定やメニュー見直しによりデータセンター利用料の伸びが抑えられていることに加え、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い在宅勤務を取り入れることで旅費交通費やオフィス運営費用が下がっていることも寄与する。なお、第3四半期累計(20年8月~21年4月)決算は、売上高19億6400万円(前年同期比0.3%増)、営業利益2億900万円(同12.4%減)、純利益1億4500万円(同11.7%減)だった。
■ジオコード <7357> 1,380円 +70 円 (+5.3%) 一時ストップ高 本日終値
ジオコード<7357>が後場急伸。午後0時15分ごろ、ライトアップ<6580>と業務提携し、Webマーケティングに取り組む全国の中堅・中小企業を共同で支援する取り組みを開始したと発表しており、これが好感された。今回の提携により両社は、Webマーケティングサービスやクラウドツールの新規導入を検討する企業が、補助金・助成金を適切に活用できるように共同で支援し、Webマーケティングサービスの円滑な導入を資金面からサポートするという。具体的には、ジオコードは、同社のWebマーケティングサービスやクラウド営業支援ツール「ネクストSFA」を企業が新規導入する際に、補助金・助成金の活用を希望した場合、制度概要の説明及び受給条件のヒアリングを実施。これを受けてライトアップは、各行政機関への申請支援を行い、補助金・助成金が支給されるまでの手続きを一貫してサポートするという。
■まんだらけ <2652> 600円 +25 円 (+4.4%) 本日終値
まんだらけ<2652>は3日続伸し年初来高値を更新。5月31日の取引終了後、4月度の月次売上高を発表しており、全店合計売上高は前年同月比51.1%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。来店客数が増加傾向のほか、通販の堅調な伸びの持続が牽引した。更に、店頭の改装効果も寄与した。
■Link-U <4446> 1,151円 +46 円 (+4.2%) 本日終値
Link-U<4446>が3日続伸。5月31日の取引終了後、出資先であるHashpalette(東京都港区)が、今夏にIEOを実施予定であると発表しており、これが好材料視された。IEOは、暗号資産取引所を仲介してトークンの取引を行う仕組み。Hashpaletteは、日本の文化コンテンツの発展に寄与するコミュニティーを形成すべくIEO事業への参入を検討し、20年8月からコインチェック(東京都渋谷区)とともに日本初のIEO実現に向け取り組んでおり、今後は、今夏のサービス開始に向け準備を進めるとしている。
■ETSホールディングス <1789> 1,094円 +42 円 (+4.0%) 本日終値
ETSホールディングス<1789>が大幅高。5月31日、大手電力会社から電力広域的運営推進機関が進める山形県での基幹送電線増強の測量工事を受注し、5月に着工したと発表しており、これが好材料視された。鉄塔を17基新設する予定で、工期は21年5月から22年3月を予定している。
■ジーネクスト <4179> 1,570円 +57 円 (+3.8%) 本日終値
ジーネクスト<4179>が反発。5月31日の取引終了後、顧客対応DXプラットフォーム「Discoveriez(ディスカバリーズ)」と、AI(人工知能)ソリューション開発を行うモビルス(東京都品川区)が提供するチャットシステムとの連携を開始したと発表しており、これが好感されたようだ。これにより、顧客対応における業務負荷や人手不足などの課題解決をサポートすることに加え、問い合わせ対応のオムニチャネル化やデータの一元管理によるデジタル推進を加速していく。また、機能の拡充を進めるほか、利用シーンのさらなる拡大も目指す。
■シグマ光機 <7713> 1,769円 +64 円 (+3.8%) 本日終値
シグマ光機<7713>が急動意、一時160円高の1865円まで急速な切り返しをみせた。レーザー関連のデバイス部品メーカーとして高い技術力を有し、研究機関向けで実績を積み重ねている。また、量子コンピューター分野では研究で使われる高精度の位置決め装置を手掛け、ここ株式市場でテーマ性を帯びている同関連株としても注目度が高い。21年5月期営業利益は前期比15%増益の8億2000万円と2ケタ成長を見込むが、保守的との見方も強く上振れ余地がある。
■ゼネラルパッカー <6267> 2,309円 +80 円 (+3.6%) 本日終値
ゼネラルパッカー<6267>は8日続伸し、新値追いとなった。同社は5月31日取引終了後に、21年7月期第3四半期累計(20年8月~21年4月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比38.4%増の7億7000万円となり、通期計画の7億4600万円を超過した。売上高は同0.6%増の64億7500万円で着地した。新型コロナウイルス感染症の影響などで生産機械事業が苦戦した半面、製袋自動包装機や包装システムの販売増で包装機械事業は伸長。グループ全体で販売費を中心に経費を抑制したことも利益面に寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。
■CRI・ミドルウェア <3698> 1,775円 +61 円 (+3.6%) 本日終値
CRI・ミドルウェア<3698>は後場上げ幅を拡大。午後1時ごろ、重要インフラで使われている片方向通信アーキテクチャをIoT領域で実現し、監視カメラへの不正アクセスを完全に遮断するIoTサイバーセキュリティーソリューション「Terafence Vsecure」(以下Vsecure)が、沖縄の防衛施設に採用されたと発表しており、これが好感された。Vsecureは、イスラエルのIoTサイバーセキュリティー専門企業テラフェンス社と共同開発したソリューション。今回の採用は、顧客の課題解決に最適なソリューションを提供してきた三平商会(東京都中央区)と、沖縄の安心安全を事業を通じて実現してきた平仲(沖縄県豊見城市)と連携して採用に至ったとしている。
●ストップ高銘柄
グローバルダイニング <7625> 505円 +80 円 (+18.8%) ストップ高 本日終値
セコム上信越 <4342> 5,220円 +700 円 (+15.5%) ストップ高 本日終値
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
WT天然ガス <1689> 1円 0 円 (0.0%) ストップ安 本日終値
など、1銘柄
株探ニュース