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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):神戸物産、富士石油、フィルC

神戸物産 <日足> 「株探」多機能チャートより
■神戸物産 <3038>  2,798円  +14 円 (+0.5%)  本日終値
 神戸物産<3038>は反発。27日の取引終了後に発表した4月度の単独業績で、売上高は前年同月比0.1%減と16年10月以来4年6カ月ぶりに前年実績を下回ったものの、営業利益が同9.3%増となったことが好感された。前年同期は新型コロナウイルス感染症の感染拡大による内食需要の高まりで、商品出荷実績が大幅に増加したが、今年はそこまでの特殊要因がなかったことが売上高の前年割れの要因という。ただ、特殊要因を除けば基調に変化はないことから、営業利益は増益となった。

■富士石油 <5017>  272円  +53 円 (+24.2%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 富士石油<5017>が急動意。旧村上ファンド系の投資会社として知られるシティインデックスイレブンスが、同社株の5.03%を保有したことが27日付で財務省に提出された大量保有報告書によって明らかとなり、これが株価を強く刺激する格好となった。石油元売りの中堅だが、PBRが0.3倍台と会社解散価値の約3分の1の水準に放置されている。なお、シティインデックスイレブンスの保有目的は純投資及び重要提案行為などを行うためとし、経営への関与を示唆している。

■ANAP <3189>  422円  +80 円 (+23.4%) ストップ高   本日終値
 ANAP<3189>がストップ高。同社は27日、ZOZO<3092>が運営するZOZOTOWNの中国版「ZOZO」で、商品の販売を開始したと発表。業績への寄与などが期待されているようだ。「ZOZO」は、商品の販売に限らず、日本のファッション文化も発信するファッションメディアECサイト。越境ECに関する一連の法律や政策などに定められた条件をZOZOグループがクリアすることで、出店ショップの負担となる参入障壁を解消している。

■フィル・カンパニー <3267>  3,180円  +503 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位
 フィル・カンパニー<3267>がストップ高。27日の取引終了後、21年11月期の連結業績予想について、売上高を45億円から50億円(前期比25.9%増)へ、営業利益を2億円から5億2000万円(同4.0倍)へ、純利益を5000万円から2億4000万円(同12.6倍)へ上方修正したことが好感された。同日付で販売用不動産の一つの売却契約の締結完了と同物件の販売額が空中店舗フィル・パーク事業における「開発販売スキーム」として過去最高販売額を更新することになったと発表しており、販売額が想定を上回ったことが要因としている。

■モリテック スチール <5986>  501円  +57 円 (+12.8%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 モリテック スチール<5986>が急騰。自動車向け板金加工の大手だが、独自の技術力を生かし業界初となる「無接点方式」のケーブル巻取り型充電スタンドを手掛けていることで電気自動車(EV)関連の一角として思惑人気を集めやすい。前日に産経新聞が「EV普及に向け、政府が2030年までに急速充電器を国内で3万基設置する目標を掲げることが27日、分かった」と報じており、これが同社の株価を強く刺激する格好となった。世界的なEVシフトの動きが加速するなか、菅政権も新たな成長戦略の骨子として脱ガソリン車のインフラ整備に積極姿勢をみせており、株式市場でも関連株は動意含みとなる銘柄が増えている。

■キャリアインデックス <6538>  675円  +63 円 (+10.3%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 キャリアインデックス<6538>が急伸。同社はきょう、自社が運営するアルバイト・派遣情報サイト「Lacotto(ラコット)」と、NTTドコモ(東京都千代田区)の仕事探しのプラットフォーム「dジョブ」の連携を開始したと発表。両社は今年4月1日に人材領域での業務提携を発表しており、今回の連携はその一環。この連携により、キャリインデは月間数十万のアクティブユーザーを持つ「dジョブ」からの集客を得ることができるという。

■レシップHD <7213>  613円  +56 円 (+10.1%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率6位
 レシップホールディングス<7213>が急騰。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「米国の交通会社から、バスの運賃箱を含めた運賃の収受システムを受注した」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、運賃箱のデータを通じて、どの路線や停留所から運賃が支払われたかをクラウド上で管理できるシステムを納入するという。受注額は数億円とあり、業績への貢献が期待されている。

■明豊ファシリ <1717>  884円  +76 円 (+9.4%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 明豊ファシリティワークス<1717>が後場に入り急騰。4月21日に上ヒゲでつけた高値880円を大幅に上回り、年初来高値を更新した。同社はオフィス設計及び工場の施工管理といったコンストラクションマネジメント業務を行う。きょう前場取引終了後、経済産業省の令和3年度デジタル行政に対応した本省庁舎執務環境整備に関する調査事業の一般競争入札に参加して落札を果たし、同事業において経産省と契約を締結したことを発表した。これを材料視する形で短期資金が集結する格好となった。

■中央発條 <5992>  1,169円  +90 円 (+8.3%)  本日終値
 中央発條<5992>が4日ぶりに反発。同社は27日取引終了後に、5カ年の中期経営計画を策定したと発表。最終年度となる26年3月期の連結営業利益目標を50億円(21年3月期実績は12億6000万円)としていることが好感されたようだ。連結売上高の目標は1000億円(同746億5500万円)。自動車業界でCASE(コネクティッド、自動化、シェアリング、電動化)対応が進展するなか、高付加価値化を可能とする新機構製品(モジュール化)の開発や、これまで踏み込めていなかった未開拓の領域においても、自社が得意とする既存技術を応用し、非自動車分野(鉄道、医療、ヘルスケア)での展開も加速させるとしている。

■日本ピグメント <4119>  2,288円  +167 円 (+7.9%)  本日終値
 日本ピグメント<4119>が急反発し、年初来高値を更新した。同社は27日取引終了後に、5カ年の中期経営計画を策定したと発表しており、これが評価材料となったようだ。最終年度となる26年3月期の連結売上高目標は300億円(21年3月期実績は301億1700万円)、連結営業利益目標は20億円(同2億6400万円)。基本方針として「新たな事業機会の創出」「持続可能な社会への貢献」「経営基盤強化」を掲げている。なお、売上高については国内で21年4月1日以降「収益認識に関する会計基準」の適用により、受託加工品の売上高を純額で認識することによる影響を受ける見込みだとしている。

●ストップ高銘柄
 イメージ ワン <2667>  860円  +150 円 (+21.1%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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