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【市況】東京株式(大引け)=93円安、MSCI見直しに絡み売り優勢で6日ぶり反落

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 27日の東京株式市場は、前日の米国株市場で主要株指数が反発したものの小動きに終始したこともあって、手掛かり材料に事欠き利食い優勢の地合いとなった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比93円18銭安の2万8549円01銭と6日ぶり反落。東証1部の売買高概算は24億432万株、売買代金概算は5兆5995億6000万円。値上がり銘柄数は474、対して値下がり銘柄数は1647、変わらずは71銘柄だった。

 きょうの東京市場は朝方から買い手控えムードが強かった。前日まで日経平均株価は5日続伸していたことで連騰疲れがあったほか、米株市場でNYダウやナスダックが反発に転じたものの上値が重く、目先戻り売り圧力が意識されたこともあって、それに追随する動きとなった。日経平均は一時280円あまり下落したが、その後は押し目買いに下げ渋った。ただ、引け際にMSCIの指数見直しに伴う取引が行われる予定であったことから、それを前にして持ち高を積極的に増やす動きは見られなかった。全体売買代金は大きく膨らみ5兆6000億円近くに達した。これは2018年2月以来約3年3か月ぶりの高水準。MSCI絡みの取引で3兆円規模の上乗せがあったと推察されている。値下がり銘柄数は1600を上回り、全体の75%の銘柄が下落した。

 個別では、断トツの売買代金をこなしたソフトバンクグループ<9984>が値を下げたほか、任天堂<7974>が売りに押された。ファーストリテイリング<9983>が軟調、村田製作所<6981>、信越化学工業<4063>が安く、日本電産<6594>なども冴えない。富士通<6702>、リクルートホールディングス<6098>なども水準を切り下げた。豊田通商<8015>が急落、東邦チタニウム<5727>も大幅安。ホクシン<7897>、サニックス<4651>の下げも目立った。

 半面、トヨタ自動車<7203>が堅調な値動きをみせ、キーエンス<6861>も買いが優勢だった。日本航空<9201> 、ANAホールディングス<9202>が買われ、京都銀行<8369>も上昇した。レーザーテック<6920>も上値を追った。タチエス<7239>が急伸、双信電機<6938>、ワタベウェディング<4696>が値を飛ばし、ミツバ<7280>も大幅高。

出所:MINKABU PRESS

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