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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「陰転、注意・第二信号」

株式評論家 富田隆弥

◆日米両市場ともに波乱含みになってきた。日本は14日にミニSQを、米国は17日に納税申告期限を控えたところで「インフレ懸念」が急浮上し、売りが集中してしまった。ただ、理由はともかくチャートが崩れたことは無視できず、今後の展開には注意が必要だ。

日経平均株価は13日に699円安の2万7448円と3日続落、下げ幅は2070円に達した。日足チャートは3月5日の安値2万8308円を大きく割り込んで「往来下放れ」となり、一目均衡表は「三役陰転」を示現。週足チャートも26週移動平均線(13日時点2万8391円)を割り込み「調整入り」を暗示する。

◆短期で2000円超も急落しただけに、そろそろ下げ止まる可能性はある。14日のミニSQを通過すれば買い戻し(ショートカバー)も入ってこよう。当面の下値メドは、5月10日の高値2万9685円より2400円幅(三角保ち合い初動の2月16日高値から3月5日安値までの下げ幅)を取る2万7000円処から200日移動平均線の位置する2万6300円辺りとなる。

◆だが、チャートが崩れたことで基調は「戻り売り」だ。戻りはネックラインの2万8308円(3月5日安値)や一目均衡表・遅行線上の「雲」下限2万8538円が節になり、そこを抜けずに頭を叩くようだと再び下値リスクを強めかねない。

◆日経平均は4月21日に2万8419円まで下落した時に75日移動平均線を割り込み、「注意・第一信号」を灯した。その後、2万9685円までアヤ戻りを見せたが、戻し切れずに今回の二段下げにつながった。つまり、今回の下落は「注意・第二信号」であり、先行きの展開には注意がより必要となる。

◆コロナショックからまる1年、超過剰流動性(金融相場)を背景に日経平均は1万4300円幅も上げた。3分の1の調整は2万6000円、半値押しだと2万3500円になる。過熱を無視して上げてきた相場だけに注意信号は侮れず、需給相場に亀裂を入れたことで個別株投資では機敏な対応が求められる。そして、日本以上に過熱を極めてきたのが米国株であり、そのチャートもやはり亀裂を入れた。日本株は米国次第でもあり、NYダウ平均ナスダック総合指数の動向も注視しておかねばならない。

(5月13日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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