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【市況】【↓】日経平均 大引け| 大幅続落、朝高も米インフレ警戒感で売り優勢 (5月12日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  28712.10
高値  28831.03(09:06)
安値  27888.59(13:45)
大引け 28147.51(前日比 -461.08 、 -1.61% )

売買高  15億2939万株 (東証1部概算)
売買代金  3兆4014億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は前日比461円安と大幅続落、後場に下げ幅拡大
 2.11日のNYダウは473ドル安、インフレ警戒感が台頭
 3.日経平均は一時、2万8000円割れに下落する場面も
 4.東エレクやレーザーテク、ソニーGなど主力ハイテク株が安い
 5.後場に決算発表したトヨタは自社株買いや株式分割実施で上昇

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比473ドル安と大幅続落した。米景気回復によるインフレ懸念の高まりを背景に景気敏中心に売りが優勢となった。

 東京市場では、日経平均株価は大幅続落。米国でインフレ懸念が台頭するなか、先行き不透明感から売りが膨らむ展開となった。

 11日の米株式市場では、NYダウが大幅続落。インフレ懸念の高まりを背景に景気敏感株などに売りが膨らんだ。ただ、10日に急落したナスダック指数は下げ渋った。この流れを引き継いだ東京市場は、朝方は上昇して始まったが、買い一巡後はマイナス圏に転落。アジア市場で台湾・加権指数が急落していることなども警戒された。後場に入り一段安となり、一時700円を超す下落で2万8000円を下回る場面があった。ただ、下値には買いが入り、引けにかけては下げ幅を縮小した。市場では、今晩発表予定の米4月消費者物価指数(CPI)を注視している。

 個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984>や任天堂<7974>が安く、東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、ソニーグループ<6758>といった主力ハイテク株が売られた。日産自動車<7201>が急落したほか、日本製鉄<5401>やジェイ エフ イー ホールディングス<5411>といった鉄鋼株、日本郵船<9101>や商船三井<9104>など海運株が下落した。MSCIからの除外の発表を受けアルフレッサ ホールディングス<2784>や九州電力<9508>、アマダ<6113>などが急落した。
 半面、後場に決算発表を行い堅調な業績予想に加え自社株買い、株式分割の実施を発表したトヨタ自動車<7203>は上昇した。シャープ<6753>が大幅高となり、日立製作所<6501>やマネックスグループ<8698>、エムスリー<2413>、サイバーエージェント<4751>が値を上げた。ニトリホールディングス<9843>やメルカリ<4385>もしっかり。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はトヨタ <7203> 、バンナムHD <7832> 、エムスリー <2413> 、ヤマハ <7951> 、キッコマン <2801> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約26円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、東エレク <8035> 、ダイキン <6367> 、ファナック <6954> 、アドテスト <6857> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約215円。

 東証33業種のうち上昇は保険業、ゴム製品の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)輸送用機器、(2)精密機器、(3)食料品、(4)サービス業、(5)銀行業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)海運業、(2)石油石炭製品、(3)鉄鋼、(4)卸売業、(5)機械。

■個別材料株

△エイジア <2352>
 22年3月期は46%営業増益見込み5円増配へ。
△セレス <3696>
 1-3月期最終利益4.4倍で対通期進捗率84%に。
△オークネット <3964>
 21年12月期業績・配当予想を上方修正。
△石原産 <4028>
 22年3月期は22%営業増益見込む。
△KHネオケム <4189>
 21年12月期業績予想を上方修正。
△ビープラッツ <4381> [東証M]
 「Bplats」でアドビと提携し電子サイン機能を追加。
△キャリア <6198> [東証M]
 「新型コロナウイルスワクチン接種における看護師の派遣」を落札。
△テセック <6337> [JQ]
 今期経常は黒字浮上、50円増配へ。
△ジェイリース <7187>
 前3月期営業益6倍化で今期も3割近い伸び見込む。
△遠藤製作所 <7841> [JQ]
 21年12月期営業利益予想を大幅増額修正。

▼三井金エンジ <1737> [東証2]
 今期経常は38%減益へ。
▼A&D <7745>
 今期経常は12%減益へ。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)セレス <3696> 、(2)ジェイリース <7187> 、(3)東急建設 <1720> 、(4)エイジア <2352> 、(5)帝通工 <6763> 、(6)I・PEX <6640> 、(7)KHネオケム <4189> 、(8)石原産 <4028> 、(9)オークネット <3964> 、(10)三洋貿易 <3176> 。
 値下がり率上位10傑は(1)A&D <7745> 、(2)大平金 <5541> 、(3)あすか薬HD <4886> 、(4)新日本電工 <5563> 、(5)システナ <2317> 、(6)三井E&S <7003> 、(7)アルフレッサ <2784> 、(8)シンフォニア <6507> 、(9)中国塗 <4617> 、(10)スズケン <9987> 。

【大引け】

 日経平均は前日比461.08円(1.61%)安の2万8147.51円。TOPIXは前日比27.97(1.47%)安の1877.95。出来高は概算で15億2939万株。東証1部の値上がり銘柄数は349、値下がり銘柄数は1795となった。日経ジャスダック平均は3843.01円(46.65円安)。

[2021年5月12日]


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