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【特集】あの食料品銘柄も、売買益期待が最大そして次に大きいトップ30は?

第2回 強い投資家はどんな人~日本株投資家3900人調査で解明!(データ分析・全体編)

筆者/真弓重孝 = 『株探』編集部・編集統括プロデューサー
ビジネス誌、マネー誌などを経て、2018年4月にみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)に入社。現在に至る。

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第1回 「株探-個人投資家大調査」(2021春)のデータ分析・全体編の2回目は、

投資スタイル別の注目指標および情報、
平均的な保有銘柄や投資期間、
今後6カ月の日本株の投資態度や方針
売買益期待が最大&2番目に大きい銘柄について、それぞれトップ30のランキング

――などを紹介する。

まずは投資スタイル別の注目指標・情報を、回答者が多かった順に見ていく。
順番は「グロース」「バリュー」「テクニカル」「テーマ」「イベント」のそれぞれの重視派となり、そして「その他」になる(第1回参照)。

このうち「その他」を除いた5つのスタイルについては確認していく。

グロース派のトップは利益成長、バリュー派は潜在的な収益力の水準がトップ

ここから個別の回答内容を見ていく(注:5つの投資スタイル別の指標&情報で集計ミスがあったため、当初のグラフを割合表示を含めて変更。関連文章も修正しています)。

まず回答者が最も多かったグロース投資派のトップは「利益の成長性」となり、その次が「売上高の成長性」になった。

■グロース投資派が重視する指標&情報
【タイトル】
注:回答は4つまで。回答総数と人数は、3622と1309。合計は100%を超える

バリュー派のトップは「潜在的な収益力に対して割安」、次に「PERもしくはPBRの水準」となり、僅差で時価総額そして配当利回りの水準が続いている。

■バリュー投資派が重視する指標&情報
【タイトル】
注:回答は4つまで。回答総数と人数は、3255と1197。合計は100%を超える

テクニカル派は出来高の増減、GCおよびDCが

テクニカル・需給派のトップは、「出来高の増減」、次に移動平均線のGC(ゴールデンクロス)とDC(デッドクロス)、3番目がMACD(移動平均収束発散法)だった。

トップの「出来高の増減」はファンダメンタルズを重視する投資家がテクニカル面で注目する指標に挙げることも多く、いわば王道の指標となる。


■テクニカル・需給派が重視する指標&情報
【タイトル】
注:回答は4つまで。回答総数と人数は、1624と513。合計は100%を超える

テーマ派は、「脱炭素・クリーンエネルギー」関連がトップで、次に半導体関連、そしてEV(電気自動車)関連となっている。

■テーマ投資派が重視する指標&情報
【タイトル】
注:回答は4つまで。回答総数と人数は、1083と434。合計は100%を超える

イベント投資派はトップが「決算・業績」関連で、次に「株主優待」関連になっている。

■イベント投資派が重視する指標&情報
【タイトル】
注:回答は4つまで。回答総数と人数は、664と263。合計は100%を超える

保有銘柄数は10以下が過半、投資期間は1年未満の短中期派が約8割

保有銘柄数と平均的な投資期間、信用取引の利用動向は以下の通り。

保有銘柄は5以下が約30%、6~10以下が約25%。これは投資歴や保有資産の水準、投資スタイルなどで特徴があると見られ、後日の分析に回す。

平均的な投資期間は1カ月以上~1年未満が最も多かった。それより長いもしくは短い期間は「日をまたがない」を除き、ほぼ同じ水準になっている。

信用取引については、「していない」が6割を超え、その次が「買いと売りの両方」で2割超を占めた。

■保有銘柄の数
【タイトル】
注:回答数3920

■平均的な投資期間(当初掲載から割合表示を変更済み) 
【タイトル】
注:回答は2つまで。回答総数と人数は5606と3920。合計は100%を超える

■信用取引の利用動向
【タイトル】
注:1つのみ選択。回答数3920

今後6カ月の見通しは強気が半数近くも、投資方針および態度は慎重

今後6か月の日本株相場の見通しを聞いたところ、強気派が最も多かった。

一方で、自身の投資方針や態度について聞くと、強弱がまだらで、個人投資家全体の方向感は分散している様相だ。

まず、日本株への資産配分は変えない人が半分近く占めた。次に「配分を高める」人が続き、3番目が「配分を低める」としている。

一方で投資態度では、「リスクを抑え資産を守る」と「リスクを取り、リターンを狙う」人が拮抗している。

今後6カ月の日本株の狙い方は、割安銘柄を狙うがトップで、次にファンダメンタルズの成長、そして期待のテーマ株となった。

最後に回答時点での売買益(キャピタルゲイン)期待が最も大きい銘柄のランキング上位30と、同期待が2番目に大きい銘柄のランキング上位30を掲載する。

なお、同ランキングにはいずれも『株探』を運営するミンカブ・ジ・インフォノイド<4436>が入っていたが、前回記事でも案内しているように、当調査の告知がミンカブの運営するサイトやメールマガジンを主体に実施したことを鑑み、ランキングから除外している。

訂正:「今後6カ月の日本株の狙い方」で集計漏れがあっため、関連する文とグラフを差し替えました。

■今後6カ月先の日本株相場に対する見通し
【タイトル】
注:1つのみ選択。回答数3920

■今後6カ月先の投資配分の方針
【タイトル】
注:1つのみ選択。回答数3920

■今後6カ月の投資態度
【タイトル】
注:1つのみ選択。回答数3920

■今後6カ月の日本株の主な狙い方(当初掲載から割合表示を変更済み) 
【タイトル】
注:回答は3つまで。回答総数と人数は、9346と3920。合計は100%を超える

■売買益期待が最も大きい銘柄
順位銘柄名<コード>
1ファーマフーズ<2929>
2三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>
3QDレーザ<6613>
4ソフトバンクグループ<9984>
5レーザーテック<6920>
6ENEOSホールディングス<5020>
7日本郵船<9101>
7ソニーグループ<6758>
9武田薬品工業<4502>
10楽天グループ<4755>
11日本航空<9201>
12オリックス<8591>
12マネックスグループ<8698>
14伊藤忠商事<8001>
15ANAホールディングス<9202>
16東京エレクトロン<8035>
17KDDI<9433>
17任天堂<7974>
17トヨタ自動車<7203>
20エムスリー<2413>
20三菱商事<8058>
20日本電産<6594>
23チェンジ<3962>
24シンバイオ製薬<4582>
24オリエンタルランド<4661>
26三井住友フィナンシャルグループ<8316>
26村田製作所<6981>
26ユーグレナ<2931>
29フェローテックホールディングス<6890>
29コニカミノルタ<4902>
注:回答数は1511。順位は回答数の多い順

■売買益期待が2番目に大きい銘柄
順位銘柄名<コード>
1三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>
2オリックス<8591>
3QDレーザ<6613>
4ソフトバンクグループ<9984>
5ソニーグループ<6758>
5ファーマフーズ<2929>
5レーザーテック<6920>
8武田薬品工業<4502>
8ENEOSホールディングス<5020>
10トヨタ自動車<7203>
11マネックスグループ<8698>
11伊藤忠商事<8001>
13日本郵船<9101>
14三菱商事<8058>
15ラクス<3923>
15エムスリー<2413>
17千代田化工建設<6366>
17楽天グループ<4755>
19神戸物産<3038>
20NTT<9432>
21ANAホールディングス<9202>
22リミックスポイント<3825>
23ニューラルポケット<4056>
23良品計画<7453>
23テクノホライゾン<6629>
23シンバイオ製薬<4582>
23任天堂<7974>
28PKSHA Technology<3993>
28新光電気工業<6967>
30三井物産<8031>
注:回答数は1160。順位は同上

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