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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 連日のギャップダウンで需給状況は悪化傾向に


大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 28610 -530 (-1.81%)
TOPIX先物 1892.5 -34.5 (-1.79%)
シカゴ先物 28625 -515
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 20日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。予想を上回る決算を発表したIBMは3%を超える上昇と決算評価の動きも見られたが、全般は本格化する決算を前に慎重姿勢が強まった。また、世界各国で新型コロナウイルス感染症が再拡大する状況となっており、世界経済回復の遅れなども警戒されるなか、利益確定の売りを強めている。SOX指数は構成銘柄の全てが下落。S&P業種別指数では耐久消費財・アパレル、銀行、エネルギーが軟調。一方で公益事業、不動産、家庭用品・パーソナル用品が堅調だった。

 シカゴ先物清算値は大阪比515円安の2万8625円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比変わらずの2万9140円で始まると、開始直後には2万9000円を割り込んでいる。薄商いのなかでレンジを切り下げ、しばらくは2万8750円を挟んだ狭いレンジ取引が続いたものの、米国市場の取引開始後にさらに軟化し、一時2万8510円まで下落。引けにかけて若干下落幅を縮めるも戻りは鈍く、2万8610円で取引を終えた。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せし、連日でギャップダウンで始まることになりそうだ。3月の調整局面で支持線として機能していた75日移動平均線を明確に割り込んでおり、ヘッジ対応の売りが集中しやすい。短期筋のショートポジションが積み上がりやすいほか、連日の大幅下落によってレバETFなどヘッジ対応の先物売りも需給を悪化させそうだ。目先的には2万8000円および26週線が位置する2万7700円辺りを意識しておく必要があるだろう。ただし、出来高の薄いなかでのオーバーシュート気味の下落でもあり、ショートポジションを取るにしても、短期的な値幅取り狙いのスタンスとなろう。

 NT倍率はこれまでのレンジ内で推移しており、現在はレンジ下限レベルである。15倍に接近する局面においては、NTロングのポジションを組成する形でスプレッド狙いに。なお、VIX指数は18.68に上昇しており、25日移動平均線を突破してきている。目先的には75日線が位置する22.15辺りまでの上昇を想定しておく必要はありそうだ。

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