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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

ネクスウェア <日足> 「株探」多機能チャートより

■ネクスウェア <4814>  231円 (+50円、+27.6%) ストップ高

 ネクストウェア <4814> [JQ]がストップ高。同社はシステム構築やITソリューションを手掛け、顔認証システム分野に注力している。19日取引終了後、一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(東京都港区)が、一般財団法人機械システム振興協会(東京都港区)から受託した、非金融分野におけるブロックチェーン技術の戦略策定事業に、プロジェクトリーダーとして参画することになったことを発表、これを手掛かり材料に投資資金が集中する格好となった。株価が低位に位置し流動性にも富むことから、幅広く個人投資家など短期筋の追随買いを誘った。

■明豊ファシリ <1717>  780円 (+100円、+14.7%) ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。明豊ファシリティワークス <1717> がストップ高。19日の取引終了後、集計中の21年3月期単独業績について、売上高が39億4500万円から42億2000万円(前の期比3.1%減)へ、営業利益が7億円から9億円(同0.2%減)へ、純利益が4億7400万円から6億1000万円(同4.5%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好材料視された。社会的にコンストラクション・マネジメント(発注者支援事業)への関心が高まっているほか、同社の認知度の向上もあり提案する機会が多くなったという。これにより、20年3月期を超える受注粗利益を計上できる見込みとなったほか、受注済み進行中プロジェクトで、大きな影響を受けることなく進捗し、過去最高だった20年3月期を超える売上粗利益を計上できる見込みとなったことが寄与した。同時に16円50銭を予定していた期末一括配当を25円50銭に引き上げるとあわせて発表した。前の期実績に対しては4円の増配となる。

■インスペック <6656>  2,430円 (+254円、+11.7%)

 インスペック <6656> [東証2]が3連騰。19日の取引終了後、海外企業からロールtoロール型検査装置の大型受注を獲得したと発表しており、これが好感された。ロールtoロール型検査装置は同社が戦略的に受注獲得に取り組んでいる製品で、今回は海外企業から複数台を受注した。また、国内企業からも高性能フラットベッド型検査装置を受注しており、受注金額は合計で4億8000万円に上る。22年4月期の納入を予定しており、21年4月期業績への影響はないとしている。

■SANEI <6230>  3,515円 (+330円、+10.4%)

 SANEI <6230> [東証2]が急反騰。19日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が214億円から221億円(前の期比3.5%増)へ、営業利益が12億円から15億6000万円(同43.4%増)へ、純利益が7億6000万円から9億5000万円(同30.8%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。コロナ後の生活スタイルの変化により、レバー水栓や非接触型の自動水栓の需要が増加していることや、巣ごもり需要によるホームセンターからの受注引き合いが引き続き強いこと、更に冬に発生した寒波により配管部材の受注が大幅に増えたことなどが要因。また、感染症拡大防止策による営業活動の自粛や、外出制限による販管費の減少なども寄与した。

■南陽 <7417>  1,781円 (+121円、+7.3%)

 東証1部の上昇率3位。南陽 <7417> が続急伸。19日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が315億円から324億円(前の期比5.6%減)へ、営業利益が16億5000万円から18億5000万円(同12.6%減)へ、純利益が11億円から13億3000万円(同4.1%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。建設機械事業で、熊本地区を中心に発生した20年7月豪雨の復旧工事が本格化し、レンタル需要が高まったことに加えて、産業機器事業でロボット関連や半導体など一部の市場において、活発な設備投資の動きが見えはじめたことなどが要因としている。また、業績上振れに伴い、従来44円を予定していた期末配当予想を55円にするとあわせて発表した。年間配当は70円(前の期66円)となる。

■タカキタ <6325>  706円 (+45円、+6.8%)

 東証1部の上昇率4位。タカキタ <6325> が続急伸。19日の取引終了後、集計中の21年3月期単独業績について、売上高が58億円から65億300万円(前の期比1.1%増)へ、営業利益が1億5600万円から3億9900万円(同5.6%増)へ、純利益が1億2000万円から3億1400万円(同19.8%増)へ上振れ、減益予想から一転して営業増益で着地したようだと発表したことが好感された。新製品の投入効果に加えて、農林漁業者を対象とした経営継続補助金の後押しや、畜産クラスター事業による受注残の採択が進んだことが要因としている。

■黒谷 <3168>  1,024円 (+55円、+5.7%)

 東証1部の上昇率7位。黒谷 <3168> が続急伸、地合い悪のなか連日の上値追いで新高値圏をまい進。世界的な電気自動車(EV)シフトの動きを背景にその基幹部品であるリチウムイオン電池需要の拡大が続いており、需給が逼迫する状況にある。このリチウムイオン電池の原料にレアメタルが使われるが、その確保には国家を挙げての対応が求められる状況にある。そのなか同社はレアメタルリサイクル技術の確立に向け研究を進めており、その有力関連株としての位置づけで投資資金が攻勢をかけている。足もとの業績も改善色が強く、銅価格の上昇を背景に21年8月期の営業利益予想を従来見通しの4億3800万円から20億7200万円(前期比3.2倍)に大幅増額しており、これは17年8月期以来4年ぶりの水準となる。

■イーグル工 <6486>  1,272円 (+56円、+4.6%)

 東証1部の上昇率8位。イーグル工業 <6486> が大幅反発。19日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が1283億円から1296億円(前の期比8.8%減)へ、営業利益が43億円から57億円(同1.2%減)へ、純利益が30億円から36億円(同23.8%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。一般産業機械業界向けの需要回復は遅れている一方、自動車・建設機械業界向けの需要が、欧州をはじめ各地域で想定を上回って回復していることが要因。また、為替レートが想定より円安に推移したことも寄与した。

■マネフォ <3994>  5,540円 (+190円、+3.6%)

 マネーフォワード <3994> [東証M]が6連騰。SMBC日興証券が19日付で、投資評価「1」を継続し、目標株価を4850円から6100円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。足もとで好調な顧客数拡大、ARPA上昇、チャーンレート低下を織り込み、21年11月期の売上高予想を145億100万円から152億7600万円へ、22年11月期を同180億9800万円から194億1200万円へ上方修正した。現状の株価水準はグローバルにおけるSaaS企業のバリュエーション比較を行うと、売上成長率に対して割安であると指摘している。

■さくらネット <3778>  801円 (+26円、+3.4%)

 さくらインターネット <3778> が大幅反発、全体相場が波乱安の展開となるなか逆行高となった。大阪府をはじめ国内で新型コロナウイルス感染者数が拡大傾向にあるなか、企業のテレワーク活用の動きが再び広がるとの見方が広がっている。大阪府は緊急事態宣言を政府に要請する意向を示した。これに兵庫県も追随する構えにあることが伝わっている。テレワーク導入や巣ごもり化の動きに伴い通信情報量の増加が予想され、データセンター運営大手で大阪に本拠を構える同社には収益機会拡大につながるとの見方が投資資金を誘導する形となっている。

■Gオイスター <3224>  1,053円 (+33円、+3.2%)

 ゼネラル・オイスター <3224> [東証M]が3日ぶり大幅反発。同社は19日取引終了後に、海洋深層水を用いたウイルスフリー牡蠣の陸上養殖の方法に関し、中国で特許査定を受けたと発表。この特許権は、牡蠣の幼貝を海洋深層水中で培養した微細藻類で給餌し、海洋深層水を用いた水槽中で成貝まで育成する陸上養殖方法で、既に日本と台湾、米国で特許を取得している。

■エルミック <4770>  338円 (+10円、+3.1%)

 図研エルミック <4770> [東証2]が大幅反発。19日の取引終了後、集計中の21年3月期単独業績について、売上高が6億円から6億1700万円(前の期比19.9%減)へ、営業損益が1億2000万円の赤字から6200万円の赤字(前の期300万円の黒字)へ、最終損益が1億3000万円の赤字から8200万円の赤字(同900万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を受け続けているものの、強みであるストリーミング技術を基にした「エンジニアリング・サービス」事業の拡大に力を注いだことが寄与した。また、原価・経費の厳格管理や助成金収入の発生なども貢献した。

■ナノキャリア <4571>  308円 (+9円、+3.0%)

 ナノキャリア <4571> [東証M]が大幅高で3日ぶりに反発。20日付の日本経済新聞朝刊で、「創薬支援を手掛けるアクセリード(神奈川県藤沢市)と4月に共同出資会社を立ち上げた」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、新会社では遺伝情報物質のメッセンジャーRNA(mRNA)を使い、膝の軟骨を再生させる薬を開発するという。早くて23年の臨床試験の開始を目指すとしている。

■RPA <6572>  886円 (+25円、+2.9%)

 RPAホールディングス <6572> が4日続伸。岩井コスモ証券は19日、同社株の投資判断を「B」から「A」へ2段階引き上げた。目標株価は850円から1000円に見直した。業務のデジタル化に取り組む企業向けにRPA製品のライセンス収入が増加し、22年2月期の連結営業利益は前期比37%増の7億3000万円への増益が見込まれている。RPA製品は普及期に入ったとみており、同証券では23年2月期の同利益は今期推定比30%増の9億5000万円を予想。業績拡大に伴い同社株への評価は高まるとみている。

■リプロセル <4978>  426円 (+10円、+2.4%)

 リプロセル <4978> [JQG]が反発。19日の取引終了後、インド子会社ががん診断サービスを開始したと発表しており、これが好感された。同サービスでは、BRCA1またはBRCA2遺伝子におけるがんの発生に関わる変異の有無を検査する、BRCA1/2遺伝子検査による乳がんをはじめとした固形腫瘍のリスク診断のほか、現在がんを罹患している患者の各種遺伝子情報の解析を行うという。解析結果は治療薬や阻害剤、その他治療方法の可否、投与量などについて判断を行う「コンパニオン診断」の一環として活用されるとしている。

■みちのく銀 <8350>  1,072円 (+25円、+2.4%)

 みちのく銀行 <8350> が7日続伸。19日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、経常利益を10億円から22億円(前の期32億900万円の赤字)へ、最終利益を5億円から19億円(同45億9600万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。投資信託解約損益を除くコア業務純益が予想を上回ったほか、与信費用が想定を下回る見込みとなったことが要因としている。

■日本調剤 <3341>  1,761円 (+35円、+2.0%)

 日本調剤 <3341> が反発。19日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が2757億5300万円から2789億円(前の期比3.9%増)へ、営業利益が65億5200万円から81億円(同6.7%増)へ、純利益が32億6000万円から35億円(同47.7%減)へ上振れ、営業減益予想から一転して増益で着地したようだと発表しており、これが好感された。来局患者数の回復が想定を上回ったほか、医薬品製造販売事業において20年6月及び12月の新規収載品の販売が引き続き好調に推移していることが業績に貢献した。また、継続的にコスト削減に努めたことも寄与した。

■構造計画 <4748>  2,998円 (+54円、+1.8%)

 構造計画研究所 <4748> [JQ]が反発。同社は20日、アンリツ <6754> とローカル5Gに関する共同出資会社「AK Radio Design」を設立することで合意したと発表。「AK Radio Design」は、ローカル5G導入を検討する事業者に対して、シミュレーションから実評価までのワンストップサービスを提供。これらのサービスは、構造計画が持つ工学知を核としたシミュレータ製品及び解析サービスと、アンリツが持つ測定・評価技術を核とした通信計測機器及び測定サービスを組み合わせることにより実現するという。なお、設立は6月を予定し、出資比率はそれぞれ50%になるとしている。

■AMGHD <8891>  893円 (+16円、+1.8%)

 AMGホールディングス <8891> [東証2]が3日ぶりに反発。19日の取引終了後、従来15円を予定していた21年3月期の期末一括配当予想を20円に引き上げると発表しており、これが好感された。21年4月1日付で持ち株会社体制に移行したことから、記念配当5円を実施するとしている。

■ツガミ <6101>  1,805円 (+30円、+1.7%)

 ツガミ <6101> が反発。20日午後1時ごろ、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が550億円から617億円(前の期比25.1%増)へ、営業利益が65億円から95億6000万円(同2.1倍)へ、純利益が28億円から49億3000万円(同2.5倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。中国をはじめとして市場の回復が予想よりも順調に推移したことに加えて、日本及び中国における公的な助成金約5億円などを計上したことが要因としている。同時に、12円を予定している期末配当を14円にすると発表した。年間配当は26円(前期24円)となる。あわせて、上限と100万株(発行済み株数の1.96%)、または18億5000万円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は4月20日から10月21日まで。今後の経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。

■王子HD <3861>  726円 (+10円、+1.4%)

 王子ホールディングス <3861> が続伸。20日午後1時ごろ、集計中の21年3月期の連結業績について、営業利益が700億円から840億円(前の期比20.8%減)へ、純利益が350億円から480億円(同17.5%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。売上高は1兆3500億円(同10.5%減)の従来予想を据え置いたものの、国内及び東南アジアのパッケージング事業で製品の販売が想定より上振れしたことや、グループ全体で強力にコストダウンに取り組んだことなどが寄与した。また、外貨建資産負債の評価替えによる為替差益の発生なども利益を押し上げた。

※20日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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