【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 AmidAH、大和ハウス、日本光電 (15日大引け後 発表分)
AmidAH <日足> 「株探」多機能チャートより
15日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
AmidAH <7671> [東証M] ★今期経常を一転増益・最高益に上方修正、初配当と株式分割も発表
◆21年6月期の連結経常利益を従来予想の2億5400万円→4億0300万円(前期は2億9700万円)に58.7%上方修正し、一転して35.7%増益を見込み、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。印鑑ネット通販サイトの検索順位が上位で安定化したうえ、コロナ禍による購入行動の変化や巣ごもり消費もプラスに働き、閑散期の需要が拡大したことが寄与。広告運用・販売促進費の見直しや人件費率の減少に加え、キャッシュレス還元事業による補助金収入が想定より増加したことも利益を押し上げた。
併せて、従来無配としていた期末配当は初配当となる37円実施する方針とした。
同時に、6月末の株主を対象に、1→2の株式分割を実施することも明らかにした。
大和ハウス <1925> ★前期経常を33%上方修正、配当も6円増額
◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の2430億円→3220億円に32.5%上方修正。減益率が33.9%減→12.4%減に縮小する見通しとなった。ホテルなど一部事業では新型コロナ再拡大の影響があったものの、既受注の請負工事の施工と投資不動産の売却が順調に進み、売上高が計画を上回ったことが寄与。年金資産の運用環境が改善し、運用益420億円が発生したことも利益を押し上げた。
業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の110円→116円(前の期は115円)に増額修正した。
TOA <6809> ★前期経常を35%上方修正
◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の18.5億円→25億円に35.1%上方修正。減益率が48.3%減→30.1%減に縮小する見通しとなった。前期業績の上方修正は2月に続き、2回目。国内の売上高が増加したことに加え、鉄道車両向けの収益性が改善したことが要因。円安進行による為替差損益の好転も上振れに貢献した。
日本光電 <6849> ★前期経常を44%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の191億円→275億円に44.0%上方修正。増益率が28.7%増→85.2%増に拡大し、従来の7期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。前期業績の上方修正は3月に続き、2回目。昨年11月以降の新型コロナ「第3波」を受け、感染症患者受け入れのための医療提供体制の整備が進められたことで、生体情報モニターや人工呼吸器の販売が想定を大幅に上回ったことが寄与。円安進行で為替差損益が好転したことも利益を押し上げた。
HIOKI <6866> ★1-3月期(1Q)経常は88%増益で着地
◆21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比87.8%増の14.5億円に拡大して着地。自動車や電子部品業界の設備投資需要が回復するなか、バッテリー、モーター、5G関連、データセンター向け計測器の販売が大きく伸びたことが寄与。営業活動制限で経費の発生が抑制されたことも大幅増益に貢献した。
上期計画の15.6億円に対する進捗率は93.2%に達しており、業績上振れが期待される。
フルヤ金属 <7826> [JQ] ★今期経常を82%上方修正・11期ぶり最高益更新へ
◆21年6月期の連結経常利益を従来予想の44億円→80億円に81.8%上方修正。増益率が17.1%増→2.1倍に拡大し、11期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。単結晶育成ルツボをはじめとするイリジウム製品、有機EL向けや電極向け貴金属化合物の受注が伸びることが寄与。昨年11月から一部貴金属価格が想定を大きく上回る水準で推移していることも上振れの要因となる。
東テク <9960> ★前期経常を一転1%増益・最高益に上方修正、配当も4円増額
◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の51億円→68億円(前の期は67.1億円)に33.3%上方修正し、一転して1.3%増益を見込み、9期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。政府の経済対策などを受けて業況が良好に推移し、売上高が計画を上回ったことが寄与。利益率の高い工事事業の売上構成比率が上昇したことも上振れの要因となった。
業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の80円→84円(前の期は80円)に増額修正した。
株探ニュース