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【市況】5日の米国市場ダイジェスト:NYダウ373ドル高、3月雇用統計を好感

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウ373ドル高、3月雇用統計を好感

米国株式市場は続伸。ダウ平均は373.98ドル高の33527.19ドル、ナスダックは225.49ポイント高の13705.59で取引を終了した。3月雇用統計の強い結果を好感し、寄り付き後、上昇。3月ISM非製造業指数も過去最高を記録したため強い景気回復期待に終日堅調に推移した。ダウは史上最高値を更新して終了。セクタ?別では、自動車・自動車部品や食・生活必需品小売が上昇した一方、エネルギーが下げた。

電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は中国の需要拡大が奏功し、第1四半期の納車台数が18.5万台と、過去最高を記録したと発表し、上昇。映画館運営のAMCエンターテインメント(AMC)は新たに封切られた映画の興行収入が予想を上回り業績改善への期待に、上昇した。クルーズ船を運営するカーニバル(CCL)、ノルウェージアン(NCLH)はアメリカ疾病管理予防センター(CDC)のガイダンス見直しで、早期の運航再開が可能になるとの期待に、上昇。カジノを運営するMGMリゾーツ(MGM)、シーザーズ・エンターテインメント(CZR)はアナリストの投資判断引き上げを受け、上昇した。一方、ゲーム販売のゲームストップ(GME)はバランスシート強化のための10億ドル相当の追加株式売却計画を示唆し、下落。石油会社のエクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)などは原油価格の下落を嫌気し、下落した。

イエレン財務長官は、20カ国・地域(G20)諸国に対し、法人税における適切な最低税率を見出すことが重要だと主張。税率引き下げ競争をやめるよう訴えた。バイデン政権はインフラ計画の財源として、法人税率の引き上げを計画している。

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■NY為替:米長期金利低下でドル売り優勢

5日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円53銭から109円96銭まで下落して110円18銭で引けた。米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利上げの可能性は一部で予想されるほど高まっていないとの見方が広がり、長期金利の低下に伴うドル売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは1.1756ドルから1.1820ドルまで上昇して1.1813ドルで引けた。ユーロ・円は129円87銭まで弱含んだのち、130円20銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3862ドルから1.3913ドルまで上昇。英国のジョンソン首相はパンデミック感染拡大の抑制を目指した規制を12日から緩和開始する計画を明らかにしたため、景気回復の遅れを警戒したポンド売りは後退した。ドル・スイスは0.9427フランから0.9354フランまで下落した。



■NY原油:大幅反落で58.65ドル、需要増加の思惑後退

NY原油先物5月限は、大幅反落(NYMEX原油5月限終値:58.65 ↓2.80)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比-2.80ドルの58.65ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは57.63ドル-61.50ドル。石油輸出国機構(OPEC)プラスの会合で増産が決定されたが、需要増加の思惑は後退しており、ニューヨーク市場で一時57.63ドルまで下落した。米国株高を意識した買いは一部にとどまった。



■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 39.80ドル +0.31ドル(+0.79%)
モルガン・スタンレー(MS) 78.00ドル -0.22ドル(-0.28%)
ゴールドマン・サックス(GS)323.54ドル -4.10ドル(-1.25%)
インテル(INTC) 66.54ドル +1.99ドル(+3.08%)
アップル(AAPL) 125.90ドル +2.90ドル(+2.36%)
アルファベット(GOOG) 2225.55ドル +87.80ドル(+4.11%)
フェイスブック(FB) 308.91ドル +10.25ドル(+3.43%)
キャタピラー(CAT) 233.71ドル +0.97ドル(+0.42%)
アルコア(AA) 31.55ドル -0.68ドル(-2.11%)
ウォルマート(WMT) 139.43ドル +3.81ドル(+2.81%)
《ST》

 提供:フィスコ

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