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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:フリー、JCRファ、三菱UFJ

JCRファ <日足> 「株探」多機能チャートより
■フリー <4478>  9,190円  +940 円 (+11.4%)  11:30現在
 フリー<4478>が急反発。22日に発表された海外公募と売り出しの発行・売出価格は25日取引終了後に8002円で決まった。同価格のディスカウント率は25日終値に比べ3.01%だった。前日まで海外公募・売り出しの価格決定を意識したショート(売り)が膨らんでいたとみられており、同価格の決定でこの日は売り方の買い戻しが流入している様子だ。受渡日は4月7日となる。

■田岡化学工業 <4113>  13,050円  +690 円 (+5.6%)  11:30現在
 田岡化学工業<4113>は大幅反発している。25日の取引終了後、21年3月期の期末配当予想について、従来予想の70円から90円へ引き上げると発表しており、これが好感されている。年間配当は160円となり、前期実績に対しては40円の増配になる予定だ。

■JCRファーマ <4552>  3,545円  +165 円 (+4.9%)  11:30現在
 JCRファーマ<4552>が4日続伸。遺伝子組み換え技術の蓄積が強みとなっており、天然型ヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト」や間葉系幹細胞を使った細胞医薬品「テムセル」などが収益を牽引、希少疾患のバイオ創薬への取り組みでも先駆する。製薬会社と創薬ベンチャーの両面を併せ持っていることで収益基盤も安定し、他のバイオベンチャーとは一線を画す。同社は25日取引終了後、21年3月期業績予想の修正を発表、契約金収入が会社側の従来想定を上回ったことから営業利益段階で従来予想の60億円から90億円(前期比2.8倍)に大幅増額しており、これを評価する買いを呼び込んでいる。

■メディアドゥ <3678>  6,330円  +190 円 (+3.1%)  11:30現在
 メディアドゥ<3678>が大幅続伸している。25日の取引終了後、出版取次大手のトーハン(東京都新宿区)と資本・業務提携すると発表しており、これが好感されている。トーハンを割当先とする48万9649株の第三者割当増資(払込期日4月12日)を実施する予定で、調達資金約29億2900万円については、トーハンの自社株391万7192株(発行済株数の5.56%)の割り当てを受けるための取得費用に当てられる予定。提携により、出版業界向けのデジタルトランスフォーメーション推進や電子書籍の販売を含む書籍流通業界のデジタルトランスフォーメーション、電子図書館事業に関する事業協力などを共同で進めるとしている。同時に、RIZAPグループ<2928>傘下の日本文芸社の全株式を3月30日付で取得し、子会社化すると発表した。取得価額は15億1500万円としている。

■ヨロズ <7294>  1,392円  +36 円 (+2.7%)  11:30現在
 ヨロズ<7294>は続伸している。25日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、営業損益を7億円の赤字から2億円の黒字(前期比90.9%減)へ上方修正し、あわせて無配としていた年間配当予想を13円(前期25円)にすると発表したことが好感されている。第4四半期で国内拠点における収益改善が進展したほか、更なる本社部門の経費削減を進めたことが寄与する。なお、減損損失の計上などで最終損益は15億円の赤字から80億円の赤字(前期129億3300万円の赤字)へ下方修正した。

■ミスミグループ本社 <9962>  3,345円  +80 円 (+2.5%)  11:30現在
 ミスミグループ本社<9962>が大幅続伸している。25日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を3000億円から3090億円(前期比1.4%減)へ、営業利益を209億円から270億円(同14.2%増)へ、純利益を149億円から160億円(同3.1%減)へ上方修正し、7円22銭を予定していた期末配当を8円18銭に引き上げるとあわせて発表したことが好感されている。中国で5Gや二次電池関連の設備・装置需要が好調に推移するなど、海外の業績が牽引役となり売上高が伸長したことに加えて、IT活用や自動化による効率化の徹底、投資の厳選などにより収益性の改善が見込まれることが要因としている。なお、年間配当は14円9銭(前期14円55銭)となる予定だ。

■三菱UFJ <8306>  632.9円  +13.4 円 (+2.2%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、第一生命ホールディングス<8750>などいずれも買いを集めている。前日の米国株市場ではNYダウが反発したが、バイデン大統領が就任100日後までに新型コロナワクチンの2億回の接種を目指すことを表明、これを受けて経済活動の正常化が一段と早まるとの思惑から景気敏感株が買われ、米長期金利も上昇した。これを背景にJPモルガンやシティグループなど大手金融機関が軒並み買われており、この流れを引き継ぐ形で東京市場でもメガバンクや大手生保などを買い戻す動きが顕在化している。

■シノケングループ <8909>  1,292円  +27 円 (+2.1%)  11:30現在
 シノケングループ<8909>が続伸している。25日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を50万株(発行済み株数の1.45%)、または5億円としており、取得期間は3月29日から5月31日まで。資本効率の向上や経営環境に応じた機動的な資本政策を可能とするためとしている。

■Jフロント <3086>  1,102円  +20 円 (+1.9%)  11:30現在
 J.フロント リテイリング<3086>が続伸している。25日の取引終了後、集計中の21年2月期の連結業績について、売上高が3375億円から3190億円(前期比33.6%減)へ、営業損益が206億円の赤字から242億円の赤字(前期402億8600万円の黒字)へ下振れて着地したようだと発表した。ただ、売上高から売上原価、販管費を控除して算出した事業利益は12億円から23億円(前期比94.9%減)へ上振れたようだとしており、これが好感されているようだ。上期に続いて、計画に対し投資抑制や経費削減を実施したことに加え、人件費や広告宣伝費などの追加削減に努めたことが寄与したという。

■ソフトバンクグループ <9984>  9,231円  +156 円 (+1.7%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が買い優勢の展開。前週来一貫して下値模索の動きを続けていたが、8日ぶりの反発となっている。ここ全体相場の波乱に流され、日経平均寄与度の高い値がさ株として売りを浴びていたが、テクニカル的に重要視される75日移動平均線近辺でかろうじて下げ止まり切り返しに転じている。米ハイテク株への投資を積極化していることで、ナスダック総合指数との株価連動性が高くなっているが、ここ米長期金利の上昇がハイテク系のグロース株には不利に働いており、同社にとっても風向きが悪くなっている。株式需給面でも直近は買い残が急増していたことで、上値の重さも意識されていた。一方、同社が出資する不動産テック企業の上場が接近、約1兆円の企業価値が試算されているほか、直近では中間持ち株会社から剰余金の配当を決定したことを発表し26日付で約1兆2000億円の配当を受け取るなど、資本増強手段に事欠かない点は投資家に買い安心感を与えている。

■リログループ <8876>  2,347円  +31 円 (+1.3%)  11:30現在
 リログループ<8876>はしっかり。25日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を2900億円から3200億円(前期比2.2%増)へ、営業利益を98億円から119億円(同33.4%減)へ、純利益を55億円から90億円(同2.4倍)へ上方修正したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症の拡大による人の移動の制限や需要の減少により、大幅な減収減益を見込んでいたが、借上社宅管理事業や賃貸管理事業における管理戸数や、福利厚生代行サービスの会員数など主力事業のストック基盤が順調に積み上がっていることが売上高・利益を押し上げる。また、販管費などの経費削減に努めたことも寄与するとしている。なお、同時に従来未定としていた期末一括配当を18円(前期29円)にすると発表した。

■富士電機 <6504>  4,715円  +40 円 (+0.9%)  11:30現在
 富士電機<6504>がしっかり。25日の取引終了後、保有する投資有価証券を売却したことにより、21年3月期第4四半期に売却益406億円を特別利益として計上すると発表しており、これが好感されている。

■ファナック <6954>  26,295円  +90 円 (+0.3%)  11:30現在
 ファナック<6954>が続伸、前日の1000円強の大幅高に続き上値指向を鮮明としているほか、ツガミ<6101>、芝浦機械<6104>など工作機械株への買いが目立っている。背景にあるのは中国の経済回復を背景とした設備投資意欲の復活。日本工作機械工業会発表による2月の工作機械受注額が前年同月比37%増と急増したが、中国向け受注額については同4倍強に急拡大したことが注目されている。とりわけ高速通信規格5Gの商業サービス本格化に伴う5G対応スマートフォンの増産ニーズが工作機械需要を押し上げている。これを背景とした日本の工作機械メーカーへの追い風が意識され、買い戻しが急速に進んでいる。

■インフォマート <2492>  920円  +1 円 (+0.1%)  11:30現在
 インフォマート<2492>は続伸している。午前11時ごろ、NTT東日本(東京都新宿区)とセールスパートナー契約を締結したと発表しており、これが好感されている。NTT東日本が持つ販売ネットワークやノウハウとインフォMTのシステム稼働ノウハウを融合させることで電子請求書サービスの導入を拡大し、経理業務のデジタル化による企業のテレワーク導入を支援するのが狙い。また、NTT東日本が提供する、バックオフィス業務効率化サービスの利用をサポートする「おまかせ はたラクサポート サポートサービス」のサポート対象に、インフォMTが提供する「BtoBプラットフォーム 請求書」が追加されたとあわせて発表している。

■オプトエレクトロニクス <6664>  673円  +100 円 (+17.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 オプトエレクトロニクス<6664>がストップ高カイ気配。同社は25日取引終了後に、21年11月期第1四半期(20年12月~21年2月)の連結決算を発表。営業損益が2億9500万円の黒字(前年同期は2億4100万円の赤字)に浮上したことが好感されているようだ。売上高は前年同期比37.3%増の23億4900万円で着地した。国内は新型コロナウイルスの影響で減収となったが、米国では2次元ハンディースキャナー「L-22X」が新型コロナなどの検査装置の付属機器として採用されたことなどから増収を確保。欧州やアジア地域の売り上げも堅調に推移した。なお、通期業績予想は売上高77億円(前期比17.6%増)、営業損益4億1300万円の黒字(前期は3億800万円の赤字)とする従来見通しを据え置いている。

●ストップ高銘柄
 オプトエレクトロニクス <6664>  673円  +100 円 (+17.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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