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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】ポジションを傾けづらいなか、NTショートによるスプレッド狙い


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 28930 -50 (-0.17%)
TOPIX先物 1894.5 +4.0 (+0.21%)
シカゴ先物 28900 -80
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 4日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要株価指数が下落。注目されていたパウエル米連邦準備制度(FRB)議長によるオンラインセミナーでの講演では、金融環境を注視しつつも長期金利抑制について具体的な措置を示さなかった。これを受けて長期金利が上昇するなか、半導体株などを中心に失望売りが強まったようだ。

 シカゴ先物清算値は大阪比80円安の2万8900円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比60円高の2万9040円で始まり、その後は2万9000円を挟んで保ち合いに。米国市場の取引開始に向けてじりじりと上昇幅を広げ、取引開始後には一時2万9297円まで上昇する場面がみられた。しかし、その後、失速し2万8780円まで下落。引けにかけて下げ幅を縮め、2万8930円で取引を終えている。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや売り優勢の展開になりそうだ。前日の大幅な下げもあり、大きく売り込まれる流れにはならないだろうが、ナイトセッションでも500円超の値幅で推移するなどボラティリティは依然として高く、積極的な売買は手控えられよう。ナスダック指数は明確に75日移動平均線を割り込んでおり、東京市場でも値がさハイテク株などへの売りに繋がることが警戒される。

 また、VIX指数は一時31.90まで上昇しており、直近の高値を超えている。そのため、押し目を拾うスタンスには向かいづらいだろう。NT倍率は先物中心限月で25日移動平均線を割り込み、75日移動平均線が位置する15.19倍辺りまでの低下を想定。ポジションを傾けづらいなか、NTショートによるスプレッド狙いが意識されよう。

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