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【特集】「水素」が6位にランク、トヨタが燃料電池システムを外販へ<注目テーマ>

トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
★人気テーマ・ベスト10
1 アンモニア
2 半導体
3 旅行
4 再生可能エネルギー
5 人工知能
6 水素
7 2020年のIPO
8 全固体電池
9 仮想通貨
10 デジタルトランスフォーメーション

 みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「水素」が6位となっている。

 トヨタ自動車<7203>は2月26日、燃料電池(FC)システムをパッケージ化したFCモジュールを開発し、今春以降に外販すると発表した。これは昨年12月に発売した新型の燃料電池車(FCV)「MIRAI」に搭載したFCスタックやエア供給・水素供給・冷却・電力制御といったFCシステム関連部品をひとつにまとめたもので、トラックやバス、鉄道、船舶、定置式発電機などへの展開を想定している。

 世界各国・地域で水素を活用するさまざまな政策が打ち出されるなか、多くのFC製品事業者が自社製品に適合させやすいFCシステムを求めており、同社はこうしたニーズに対応。広く活用できるシステムを販売することで、水素エネルギーの普及につなげる狙いがあるとみられる。

 MIRAIには、東洋紡<3101>の燃料電池セル用シール材、東亞合成<4045>の高機能接着剤、宇部興産<4208>の高圧水素タンクライナー向けポリアミド(ナイロン)6樹脂、恵和<4251>の高機能フィルム、住友理工<5191>のセル用ガスケット、愛知製鋼<5482>の省資源高強度高圧水素用ステンレス鋼、豊田自動織機<6201>のFCエアコンプレッサーと水素循環ポンプ、大豊工業<6470>のアルミダイカスト製品、ジェイテクト<6473>の高圧水素供給バルブと減圧弁、新コスモス電機<6824>の水素ディテクタなどが採用されており、これら企業のビジネス機会の拡大も期待される。

出所:MINKABU PRESS

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