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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:日立造、リコー、イーレックス

日立造 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日立造船 <7004>  920円  +150 円 (+19.5%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 日立造船<7004>がストップ高。4日の日本経済新聞が、「日立造船は容量が世界最大級の全固体電池を開発した。容量は1000ミリアンペア/時で同社の従来品から約7倍に増えた」と報じた。これを材料視する形で買い人気が集中した。現在の2次電池市場はリチウムイオン電池が主流だが、電解液の発火性などが課題となっており、電解液の部分を固体材料に変えた全固体電池はそのリスクを解消できるほか、電気貯蔵能力やエネルギー効率の高さから次世代電池として注目度が高い。そうしたなか、今回の報道は日立造船の株価を強く刺激する格好となった。

■リコー <7752>  1,117円  +150 円 (+15.5%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 リコー<7752>がストップ高カイ気配。3日の取引終了後、大規模な自社株買いと自己株消却を発表しており、株式需給の好転や自己資本利益率(ROE)など資本効率の改善を評価する買いが膨らんでいる。自己株式を除く発行済み株式総数の20.02%に相当する1億4500万株、1000億円を上限に、3月4日~22年3月3日の期間に取得する。株主還元の充実ならびに資本効率の向上を目的としている。また、現在保有する2000万株と今回取得する自己株全てを22年4月30日に消却する。

■平和 <6412>  1,796円  +130 円 (+7.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 平和<6412>が続急伸している。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が3日付で同社の投資判断を「ニュートラル(中立)」から「オーバーウエート(強気)」に引き上げ、目標株価を1990円から2520円へ増額しており、これを好感する買いが入っている。レポートでは、従来の遊技機主体企業からゴルフ主体企業へ転換し、22年3月期以降、ゴルフが牽引する新たな収益拡大局面に入ると評価。同証券による22年3月期から25年3月期の営業利益予想について、事業環境悪化で遊技機利益を減額する一方、事業環境の好転からゴルフ利益の増額幅が上回るとみて上方修正している。

■第一稀元素化学工業 <4082>  1,233円  +88 円 (+7.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 第一稀元素化学工業<4082>は全体相場に逆行して上値追いを加速させている。きょうで4連騰となり、連日の新高値。自動車排ガス触媒や電材向けジルコニウム化合剤の大手メーカーだが、燃料電池材料や電気自動車(EV)向け2次電池材料も展開していることが注目を集めている。きょうは日立造船<7004>が世界最大級の容量持つ全固体電池の開発報道を受け一時ストップ高に買われる人気となったこともあって、その連想買いの動きも加わっているもようだ。業績面でも21年3月期営業利益を従来予想の7億円から17億円(前期比45%減)に大幅増額しており、22年3月期は更に回復色を強める見通し。

■スターゼン <8043>  4,635円  +290 円 (+6.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 スターゼン<8043>は大幅続伸している。3日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的としている。

■イーレックス <9517>  1,758円  +95 円 (+5.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 イーレックス<9517>が急反発。3日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を958億8000万円から1367億円(前期比54.2%増)へ、営業利益を83億1100万円から152億円(同64.4%増)へ大幅に上方修正した。営業利益は従来の1割減益予想から一転して6割増益見通しとなっており、これが好感されている。売上高については、販売電力量の順調な増加により電力小売事業の売り上げが伸長したことや、卸販売の増加などが寄与した。また利益面では、自社発電所の順調な稼働や相対電源の活用などで、電源調達コストの低減が見込まれることなどが押し上げ要因となった。

■第一工業製薬 <4461>  3,675円  +105 円 (+2.9%)  11:30現在
 第一工業製薬<4461>が3日ぶりに反発している。3日の取引終了後、21年3月末から株主優待制度の一部を変更すると発表しており、これが好材料視されているようだ。新制度では100株以上保有株主に対し、「カイコ冬虫夏草」7日分お試しセット(約3000円相当)と「カイコ冬虫夏草」「スダチン」の株主優待特別販売クーポンを贈呈する。また、1000株以上保有者には「スダチン」1カ月分(約3000円相当)を追加で付与する。現行制度では100株以上保有で「スダチン」1カ月分、1000株以上保有で「スダチン」1カ月分と「カイコ冬虫夏草」5日分お試しセットを贈呈していた。

■三櫻工業 <6584>  1,024円  +28 円 (+2.8%)  11:30現在
 三櫻工業<6584>が全体波乱相場のなかで強さを発揮、続伸で4ケタ大台に復帰してきた。自動車配管部品などを手掛けるが、コロナ禍にあっても自動車販売は米国・中国などを中心に好調で同社の収益環境は順風に変わっている。21年3月期業績は従来予想を大幅増額、営業利益段階で7億円から31億円(前期比43%減)に修正しているが、22年3月期は回復色が一気に強まる公算が大きいとみられている。またきょうは、日立造船<7004>が前日に都内で開催された展示会で世界最大級の容量を持つ全固体電池開発に成功したことを明らかにしたと伝わり、一時ストップ高に買われる人気となった。三桜工も同社が出資する米ソリッドパワーが全固体電池を開発・出荷していることで、全固体電池関連の一角として改めて注目が集まったことも株価を刺激しているもようだ。

■AGC <5201>  4,110円  +30 円 (+0.7%)  11:30現在
 AGC<5201>が続伸し、昨年来高値を更新している。SMBC日興証券が3日付で同社の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を前回の4500円から5000円に引き上げており、これを材料視する買いが入っている。レポートでは、ガラスの業況や塩ビ市況の改善などを踏まえ、21年12月期は計画を上回る進捗を予想。また、ガラス事業は構造改革によるコスト削減の実行で収益性が改善するほか、戦略事業はライフサイエンス分野を中心に利益成長が続くとみている。

■ソフトバンクグループ <9984>  10,020円  -580 円 (-5.5%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が一時600円を超える下げで1万円大台を割り込んだほか、ファーストリテイリング<9983>は一時4500円安と急落、こちらは10万円大台攻防を意識させる動きとなっている。両銘柄とも日経平均寄与度の高い値がさ株として知られるが、きょうは先物主導のインデックス売りを浴びて大きく水準を切り下げる展開を余儀なくされている。午前10時50分現在、日経平均は470円安と大幅下落しているが、この2銘柄合計で日経平均を約260円押し下げている。逆にこの2銘柄を除けば日経平均の下げは200円安程度ということになる。

■日経レバ <1570>  32,050円  -1,150 円 (-3.5%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が1000円を上回る下げ幅をみせ3万2000円台攻防の様相となっている。3万2000円台を終値で下回れば2月5日以来約1カ月ぶりとなる。日経レバは日経平均に連動するETFで変動率が日経平均株価の2倍に基本設定されていることが特徴。全体相場のボラティリテイが高まると、短期の値幅取りに着目した資金の流入が活発化する。きょうは、前日の米株安を受け、日経平均が急反落、これに連動する動きとなっている。直近の日経レバの信用取組は買い残が増勢で売り残が減少しており、ひと頃よりも先高を見込む個人投資家が増えていることを示唆しているが、実際の値動きはそれとは逆方向に振れている。

■東京エレクトロン <8035>  42,590円  -1,000 円 (-2.3%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連やSUMCO<3436>など半導体素材メーカーは売りが先行。米国株市場ではここハイテク株への売りが目立ち、半導体関連もそれに流される形で上値が重くなっている。前日はナスダック総合指数が大幅続落となったほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3%超の下げで連日の下値模索となり、2営業日合計の下げ幅は200ポイント近くに達した。半導体需給は引き続き逼迫状態にあり押し目買いニーズも強いが、足もとは利益確定の売りが優勢だ。東京市場でも米株市場を横目に半導体セクターへの売り圧力が意識されている。

■ナトコ <4627>  1,560円  +250 円 (+19.1%) 一時ストップ高   11:30現在
 ナトコ<4627>が一時ストップ高。3日の取引終了後に発表した21年10月期第1四半期(20年11月~21年1月)の連結決算で経常利益が前年同期比70.3%増の5億6200万円に拡大しており、これを好感する買いが入っている。建材用塗料で高耐久商材や内装建材向け抗ウイルス塗料の販売が伸びたほか、テレワークの拡大を背景にモバイル製品向けコーティング剤の需要が旺盛だった。また、生産性の向上や経費削減なども利益拡大に貢献した。併せて、上期の同利益予想を従来の6億1500万円(前年同期比0.2%増)から9億4000万円(同53.1%増)へ大幅上方修正し、14期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。なお、通期の経常利益は従来予想の16億4000万円(前期は15億円)を据え置いている。

■Kudan <4425>  3,800円  +475 円 (+14.3%)  11:30現在
 Kudan<4425>は急反騰。3日に公式ツイッターで「embedded award 2021」のスタートアップ部門で最優秀賞を受賞したと発表しており、これを好感する買いが入っている。同社は26日に「embedded award 2021」スタートアップ部門の最優秀賞候補3社のうちの1社としてノミネートされたことを明らかにしていた。アワードの最優秀賞候補にノミネートされることは、日本企業として、ここ10年で初めてという。なお、スタートアップ部門の最優秀賞を獲得した企業には、2万ユーロ相当の提携メディアにおけるマーケティング予算が付与される予定としている。

■ダイハツディーゼル <6023>  526円  +30 円 (+6.1%)  11:30現在
 ダイハツディーゼル<6023>は全体下げ相場のなかで異彩の上昇波を形成、きょうで9連騰となり、上げ幅も一時8%を超えた。船舶用発電エンジンを手掛けるが、コージェネレーション分野のノウハウも高く、脱炭素に向けた取り組みも積極的だ。同社は早くから地球環境問題を経営上の最重要課題の一つに掲げるなどESG重視の姿勢を前面に押し出している。ここ世界的にESG関連銘柄への注目度が高まっており、世界的にも先進国の中央銀行はグリーン債購入などESGを意識した動きを鮮明化させている。日本ではトヨタ自動車<7203>がESG債を最大5000億円発行すると発表するなどで話題を呼んでいる。そうした流れのなかで、同社株はPBR0.4倍前後と超割安圏に放置されていることもあり継続的な買いを呼び込んでいる。

●ストップ高銘柄
 日本銀行 <8301>  54,000円  +7,000 円 (+14.9%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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