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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】2万8500円辺りでは戻り待ちの売り圧力が意識されやすくなりそう


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 28470 +110 (+0.38%)
TOPIX先物 1857.5 +5.5 (+0.29%)
シカゴ先物 28475 +115
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 2日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要指数が大幅に続伸。ロビンフッダーと呼ばれる個人投資家の投機的なマネーで急上昇していたゲームストップが60%の急落となったほか、矛先が向かったとされていた銀先物も反落するなか、金融システム混乱による影響が一巡するとの見方が高まった。その中で決算発表が本格化する企業業績へ関心が集まったほか、経済対策に対する期待などが物色に向かわせたようである。

 シカゴ先物清算値は大阪比115円高の2万8475円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比70円安の2万8290円で始まり、開始直後につけた2万8260円を安値に、日中終値を挟んでのこう着が続いた。しかし、米国市場の取引開始後はじりじりと上げ幅を広げる展開となり、引け間際には2万8480円まで上昇。2万8470円とナイトセッションの高値圏で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から買い先行で始まろう。VIX指数は25.56まで低下しており、米国の金融システム混乱の影響で急伸する前の水準まで戻りつつあるため、リスク選好ムードに向かわせそうだ。ただし、日経225先物は週初2日間の上昇で先週末の下落部分を埋めていることもあり、修正リバウンドは一巡している。

 そのため、2万8500円辺りでは戻り待ちの売り圧力が意識されやすくなりそうである。決算シーズンが通過するまではポジションを積み増しづらいところでもあり、ロング比率を維持しつつ、5日移動平均線(2万8198円)を支持線として意識した押し目狙いのスタンス。2万8500円辺りで伸び悩むようであれば、ヘッジ売りの動きがみられそうである。

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