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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):NESIC、中村超硬、ラクオリア

NESIC <日足> 「株探」多機能チャートより
■NECネッツエスアイ <1973>  1,862円  -44 円 (-2.3%)  本日終値
 NECネッツエスアイ<1973>は後場に入り冴えない動き。午前11時30分ごろ、21年3月期の連結業績予想について、売上高を3270億円から3330億円(前期比9.7%増)へ、営業利益を190億円から220億円(同35.4%増)へ、純利益を113億円から135億円(同43.3%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を14円から15円へ引き上げたが、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。新型コロナウイルス感染症の長期化によるICT投資抑制への影響拡大が懸念されるものの、第3四半期までの進捗に加えて、デジタルトランスフォーメーション(DX)技術を活用したニューノーマル時代の新しい働き方の提案や通信事業者向け事業の拡大、受注したGIGAスクール案件の遂行などが寄与する見通し。なお、年間配当は29円となる予定だ。同時に発表した第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高2334億6900万円(前年同期比9.1%増)、営業利益138億300万円(同68.2%増)、純利益83億5800万円(同94.5%増)だった。

■ウエストHD <1407>  4,395円  -65 円 (-1.5%)  本日終値
 ウエストホールディングス<1407>は冴えない。午前9時35分ごろ、2月28日を基準日として1株を1.3株に株式分割すると発表。また、21年8月期期末配当予想は50円を据え置き、実質増額するとしたが、市場の反応は限定的のようだ。

■ムラキ <7477>  980円  +150 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値
 ムラキ<7477>がストップ高まで買われた。同社は28日取引終了後に、21年3月期第3四半期累計(20年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比51.8%増の1億5600万円となり、通期計画の6000万円を超過した。売上高は同1.4%増の56億5500万円で着地。サービスステーション向け洗車関連商品などの売り上げが好調だったほか、利益面では販管費が前年同期に比べて減少したことが寄与した。なお、通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■サイオス <3744>  693円  +100 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値
 サイオス<3744>がストップ高。28日の取引終了後、集計中の20年12月期連結業績について、売上高が142億円から153億6000万円(前の期比12.2%増)へ、営業利益が4000万円から2億7500万円(同5.1倍)へ、純利益が1億5000万円から3億4000万円(同10.6倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。新型コロナウイルスの再拡大を背景として、顧客におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)への投資が加速し、従来は21年12月期に売り上げを見込んでいた一部の案件が前倒しで売り上げ計上となったほか、複数の大型案件を新規に受注し、売り上げ計上したことが要因としている。なお、同時に21年12月期業績予想を発表しており、売上高155億円(前期比0.9%増)、営業利益3億2000万円(同16.4%増)、純利益2億5000万円(同26.5%減)を見込むとした。

■ジェイリース <7187>  761円  +100 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ジェイリース<7187>がストップ高。21年3月期の連結業績予想について、売上高を74億円から75億円(前期比11.2%増)へ、営業利益を5億8000万円から8億4000万円(同5.4倍)へ、純利益を3億6000万円から5億円(同20.8倍)へ上方修正したことが好感された。足もとで、引き続きオンライン活用をはじめとする非対面営業の強化や顧客ニーズへの対応強化などの各施策を実施し、新規申込及び既存契約からの継続保証料などが順調に推移したことが寄与する。また、事業用不動産に関する保証業務の引き合いが強まっていることや、貸倒コストの抑制、債権管理業務コストの削減に取り組んでいることも奏功するとしている。あわせて、従来無配を予想していた期末配当について5円を実施すると発表しており、これも好材料視された。3期ぶりの復配となる見込みだ。

■中村超硬 <6166>  852円  +98 円 (+13.0%) 一時ストップ高   本日終値
 中村超硬<6166>が一時ストップ高まで買われた。同社は28日、京都大学が自社のマイクロリアクター(新薬の研究開発などに使われる一辺当たり1ミリ以下の大きさの空間の流れのなかで化学反応を行うフロー方式の装置)を用いた研究成果を発表したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。京都大学大学院理学研究科の北川宏教授らの研究グループは、これまで通常では混ざらない組み合わせの金属から成る合金ナノ粒子や、構成元素が5種類以上のハイエントロピー合金と呼ばれるナノ粒子の開発を行っており、このほど、これまで開発してきた、このようなナノ合金を連続フローリアクターによって合成することに成功。この技術はこれまでバッチでしか合成できなかった新合金の安定量産化技術につながるという。

■ラクオリア創薬 <4579>  1,292円  +124 円 (+10.6%) 一時ストップ高   本日終値
 ラクオリア創薬<4579>が急伸し一時ストップ高の1468円に買われた。この日、旭化成ファーマ(東京都千代田区)と米イーライリリー・アンド・カンパニー(インディアナ州)との間でP2X7受容体拮抗薬(AK1780/RQ-00466479)に関するライセンス契約を締結したことに伴い、旭化成ファーマから一時金を受領することが確定したと発表しており、これが好感された。旭化成ファーマとイーライリリーとのライセンス契約締結により、ラクオリアは旭化成ファーマを通してイーライリリーに対し知財権をライセンスすることになる。なお、旭化成ファーマからは一時金に加え、AK1780/RQ-00466479の商業化に成功した場合、一定の料率でロイヤルティーを受け取ることになる。

■富士古河E&C <1775>  2,342円  +142 円 (+6.5%)  本日終値
 富士古河E&C<1775>が3日続伸し新値追い。同社は28日取引終了後に、21年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しを前期比8.9%減の54億円(従来予想は49億円)に引き上げたほか、期末一括配当を80円(従来計画は75円)にすると発表したことが好感されたようだ。原価低減や固定費削減の効果が利益を押し上げる主な要因だとしている。なお、通期の連結売上高は同8.5%減の750億円とする従来計画を据え置いている。

■ドリコム <3793>  795円  +46 円 (+6.1%)  本日終値
 ドリコム<3793>が急伸。28日の取引終了後、第3四半期累計(20年4~12月)連結決算を発表しており、売上高91億5600万円(前年同期比31.3%増)、営業利益16億8300万円(同3.2倍)、純利益12億9800万円(同3.3倍)と従来予想の営業利益14億円を上回って着地したことを好感した買いが入った。「ダービースタリオン マスターズ」などの主力タイトルが周年・年末年始などの大型イベント効果で好調に推移したほか、10月にBlasTrainを連結化したことによる外注費、原材料仕入高などの減少が寄与した。同時に、21年3月期通期連結業績予想を発表しており、売上高117億円(前期比15.3%増)、営業利益19億円(同3.1倍)、純利益14億円(同96.8%増)を見込んでいる。

■セレス <3696>  2,577円  +104 円 (+4.2%)  本日終値
 セレス<3696>はしっかり。28日の取引終了後、集計中の20年12月期連結業績について、売上高が195億円から202億円(前の期比22.4%増)へ、営業利益が14億円から14億9000万円(同69.3%増)へ、純利益が7億円から7億4000万円(同10.0倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。ポイントサイト「モッピー」の新規会員獲得が好調に推移したことに加えて、アフィリエイトプログラム「AD.TRACK」で美容・アパレル分野の広告の取り扱いが好調に推移したことが要因。また、持ち分法適用関連会社ビットバンクで、暗号資産市場の取引活性化を背景に利益が従来予想を上回って推移したことも貢献した。

●ストップ高銘柄
 ジオマテック <6907>  1,313円  +300 円 (+29.6%) ストップ高   本日終値
 ラピーヌ <8143>  510円  +80 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値
 日邦産業 <9913>  728円  +100 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値
 バーチャレク <6193>  762円  +100 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 カワセコンピ <7851>  319円  -80 円 (-20.1%) ストップ安   本日終値
 シンバイオ製薬 <4582>  690円  -150 円 (-17.9%) ストップ安   本日終値
 など、2銘柄

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