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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):オイシックス、ジャフコG、ネットワン

オイシックス <日足> 「株探」多機能チャートより
■メルコホールディングス <6676>  3,740円  +190 円 (+5.4%)  本日終値
 メルコホールディングス<6676>が反発し、昨年来高値を更新した。同社は28日取引終了後に、21年3月期第3四半期累計(20年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比87.4%増の68億5400万円となった。売上高は同10.0%増の960億800万円で着地。コロナ禍でテレワーク・巣ごもり娯楽・遠隔学習による個人需要の拡大などを背景に、主力のIT関連事業が伸びたことが寄与した。これを受け、これまで未定としていた21年3月期通期の連結業績予想について、売上高は前期比8.8%増の1250億円、営業利益は同88.5%増の78億円になる見通しだと発表。同じく未定としていた期末配当は前期比10円増配の40円を計画し、中間配30円と合わせた年間配当は70円になるとしている。

■オイシックス・ラ・大地 <3182>  3,135円  +65 円 (+2.1%)  本日終値
 オイシックス・ラ・大地<3182>が大幅反発。28日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を900億円から975億円(前期比37.2%増)へ、営業利益を50億円から65億円(同2.6倍)へ、純利益を25億円から40億円(同5.1倍)へ上方修正したことが好感された。従来予想では20年秋以降、新型コロナウイルスの感染拡大が収束することを前提としていたが、感染症拡大第3波の発生などの影響で従来予想時よりも食材宅配サービスの需要が高まっている状況が継続しており、国内宅配事業を中心に定期会員数及びARPU(月間購買単価)が伸長していることが要因。また、ARPU上昇による物流・配送コストの低減効果により利益率が向上していることも寄与する。また、146万5700株(発行済み株数の3.86%)、44億9969万9000円を上限とする自社株を29日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表しており、これも好材料視された。今後の事業展開に応じた機動的な資本政策に備えるためという。なお、取得結果はまだ発表されていない。

■王将フードサービス <9936>  5,840円  +80 円 (+1.4%)  本日終値
 王将フードサービス<9936>が強含む動き。同社はきょう午後2時頃に、21年3月期第3四半期累計(20年4~12月)の連結経常利益が前年同期比20.6%減の50億200万円になったと発表。ただ、10~12月期に限れば前年同期比12.1%増の22億9800万円となっており、これが好感されたようだ。売上高は第3四半期累計が同5.3%減の605億1100万円、10~12月期が同0.1%増の213億6800万円となった。中期経営計画で進めてきた人材育成の成果であるシフト管理の効率化などが進捗し、生産性が向上したことが10~12月期の増収増益につながった。なお、通期業績予想は売上高806億4800万円(前期比5.8%減)、経常利益61億6300万円(同23.8%減)とする従来見通しを据え置いている。

■ジャフコ グループ <8595>  5,660円  +40 円 (+0.7%)  本日終値
 ジャフコ グループ<8595>が3日続伸、28日の取引終了後、純投資目的で保有する野村総合研究所<4307>株のうち、39.3%に当たる1550万株を売却したと発表。これに伴い、21年3月期に特別利益447億6400万円を計上すると発表しており、業績上振れを期待した買いが入った。なお、売却代金の使途については株主還元などを含め検討しているという。同時に発表した21年3月期第3四半期累計(20年4~12月)連結決算は、売上高116億6800万円(前年同期比58.2%減)、営業利益34億円(同79.2%減)、純利益38億2900万円(同71.5%減)と減収減益となった。なお、21年3月期通期業績予想は引き続き未定としている。

■第一工業製薬 <4461>  3,770円  -350 円 (-8.5%)  本日終値  東証1部 下落率8位
 28日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は4%減益」が嫌気された。
 第一工業製薬 <4461> が1月28日大引け後(16:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.3%増の28.1億円となったが、通期計画の40億円に対する進捗率は70.3%にとどまり、5年平均の76.6%も下回った。
  ⇒⇒第一工業製薬の詳しい業績推移表を見る

■北陸電力 <9505>  683円  -53 円 (-7.2%)  本日終値
 28日に決算を発表。「非開示だった今期経常は78%減益へ」が嫌気された。
 北陸電力 <9505> が1月28日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比26.9%減の163億円に減った。
  ⇒⇒北陸電力の詳しい業績推移表を見る

■ネットワンシステムズ <7518>  3,490円  -240 円 (-6.4%)  本日終値
 ネットワンシステムズ<7518>は続落。28日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を1900億円から1980億円(前期比6.2%増)へ、営業利益を170億円から190億円(同15.2%増)へ、純利益を115億円から120億円(同22.2%増)へ上方修正したが、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。GIGAスクール構想を含むスクールシステムやテレワークの拡大、セキュリティー対策、クラウド基盤などに関連したビジネスが堅調に推移していることに加えて、付加価値を向上させる「統合サービス事業」が順調に進捗する見通しという。なお、第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高1311億4700万円(前年同期比6.6%増)、営業利益118億1900万円(同21.4%増)、純利益72億6100万円(同42.9%増)だった。

■日本エスコン <8892>  732円  -43 円 (-5.6%)  本日終値
 28日に決算を発表。「前期経常は5%減益で着地・10-12月期(4Q)経常は83%減益、今期業績は非開示」が嫌気された。
 日本エスコン <8892> が1月28日大引け後(15:00)に決算を発表。20年12月期の連結経常利益は前の期比5.5%減の111億円に減った。なお、21年12月期の業績見通しについては配当(38円)以外は開示しなかった。
  ⇒⇒日本エスコンの詳しい業績推移表を見る

■MARUWA <5344>  10,960円  -590 円 (-5.1%)  本日終値
 MARUWA<5344>は朝高スタートもその後マイナス転換。28日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を365億円から410億円(前期比0.6%減)へ、営業利益を79億円から100億円(同7.0%増)へ、純利益を54億5000万円から66億円(同12.0%増)へ上方修正し、これを受けて朝高スタートとなったが、その後は目先の材料出尽くし感から売りが優勢となった。新型コロナウイルス感染症や米中貿易摩擦の影響などで世界経済の先行きが不透明な状況だったことから慎重に計画したものの、差別化製品の貢献や従来から進めてきた改善活動などが奏功し売上高・利益を押し上げた。また、業績予想の修正に伴い、従来28円を予定していた期末配当を36円に引き上げるとあわせて発表した。年間配当は64円(従来予想56円)となり、前期実績に対しては12円の増配となる予定だ。なお、第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高305億6900万円(前年同期比0.8%減)、営業利益75億7300万円(同13.1%増)、純利益50億7800万円(同24.3%増)だった。

■合同製鐵 <5410>  1,922円  -87 円 (-4.3%)  本日終値
 合同製鐵<5410>が後場下げ幅を拡大。午後1時30分ごろ、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を45億円から35億円(前期比61.6%減)へ下方修正したことが嫌気された。販売数量及び販売価格のいずれもが従来予想を上回ったことから、売上高は1390億円から1600億円(前期比4.8%減)へ上方修正したが、主原料である鉄スクラップ価格の急騰によるメタルスプレッドの悪化が利益を押し下げるとしている。なお、第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高1115億3800万円(前年同期比12.5%減)、営業利益51億4400万円(同15.5%減)だった。

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