【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:JCRファ、ITメディア、新光電工
JCRファ <日足> 「株探」多機能チャートより
JCRファーマ<4552>が大幅高で6連騰、きょうは一時20%を超える急騰で3700円台まで駆け上がった。特に直近3営業日のパフォーマンスが目立ち、きょうの高値まで上げ幅は合計で1200円を超えている。業績は遺伝子組み換え天然型ヒト成長ホルモン製剤や腎性貧血のバイオ医薬品が好調で収益を牽引している。28日取引終了後に発表した20年4~12月期決算では営業利益が前年同期比84%増の39億5200万円と大幅な伸びを達成しており、これを評価する買いが集中した。また、同社は英アストラゼネカの新型コロナワクチン原液の国内製造を受託していることで、今後のワクチン普及を前にマーケットの注目度が高い。
■アイティメディア <2148> 2,400円 +306 円 (+14.6%) 11:30現在 東証1部 上昇率3位
アイティメディア<2148>が物色人気を集め気配値を切り上げる展開で始まった。ITニュースサイトなどを主力にネットメディアを展開するが、ネット上でBtoBの「見込み顧客」を発掘して企業の営業活動を支援するリードジェネレーション事業が好調で収益を牽引している。28日取引終了後、21年3月期業績予想の修正を発表、売上高は従来予想の63億8000万円から66億円(前期比25%増)、営業利益は17億3000万円から19億円(同62%増)に増額しており、これを手掛かり材料に買いが集まった。また、好決算を背景に今期の配当を従来計画の14円から15円に1円上乗せしており、これも投資マネーの攻勢を後押ししている。
■大日本住友製薬 <4506> 1,733円 +160 円 (+10.2%) 11:30現在 東証1部 上昇率5位
28日に決算を発表。「10-12月期(3Q)税引き前は78%増益」が好感された。
大日本住友製薬 <4506> が1月28日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結税引き前利益は前年同期比5.6%減の797億円に減った。
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■新光電気工業 <6967> 2,673円 +219 円 (+8.9%) 11:30現在 東証1部 上昇率7位
新光電気工業<6967>は急反発し昨年来高値を更新している。28日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を1773億円から1829億円(前期比23.3%増)へ、営業利益を135億円から187億円(同5.8倍)へ、純利益を100億円から134億円(同5.0倍)へ上方修正したことが好感されている。テレワークやオンライン学習の拡大、5Gの実用化などを背景に、サーバー及びパソコン向けにフリップチップタイプパッケージの受注が想定を上回って推移していることに加えて、大型の設備投資を展開してきたフリップチップタイプパッケージの新ラインの量産稼働開始が売り上げの増加に貢献した。また、セラミック静電チャックが半導体製造装置市場の旺盛な需要を背景に売り上げが更に伸長し、また、第3四半期に入って自動車向け需要の底打ちなどにより、リードフレームの売り上げが回復に転じていることなども寄与する。なお、第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高1354億9800万円(前年同期比26.0%増)、営業利益148億8700万円(前期5300万円)、純利益109億3700万円(同6400万円)だった。
■ゴールドクレスト <8871> 1,846円 +143 円 (+8.4%) 11:30現在 東証1部 上昇率8位
ゴールドクレスト<8871>が急反発。28日の取引終了後に発表した第3四半期累計(20年4~12月)連結決算は、売上高230億4500万円(前年同期比25.1%減)、営業利益54億2100万円(同50.7%減)、純利益32億9600万円(同52.2%減)と大幅な営業減益となったものの、10~12月期の営業利益が同16倍となったことに加えて、通期計画に対する進捗率が95%となったことが好感されている。低金利などを背景に都心及び都心近郊のマンション需要が堅調に推移したほか、オンライン商談を導入するなど事業活動の正常化を進めたことが奏功した。なお、21年3月期通期業績予想は、売上高280億円(前期比19.5%減)、営業利益57億円(同50.5%減)、純利益33億5000万円(同55.9%減)の従来見通しを据え置いている。
■野村不HD <3231> 2,312円 +125 円 (+5.7%) 11:30現在
28日に決算を発表。「今期経常を20%上方修正」が好感された。
野村不動産ホールディングス <3231> が1月28日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比82.6%増の400億円に拡大した。併せて、通期の同利益を従来予想の490億円→590億円(前期は730億円)に20.4%上方修正し、減益率が32.9%減→19.3%減に縮小する見通しとなった。
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同時に発表した「1.36%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
発行済み株式数(自社株を除く)の1.36%にあたる250万株(金額で40億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は1月29日から4月26日まで。また、今回取得した全株と1月28日時点で保有する自己株式(939万9164株)を5月31日付で消却する。
■メルコホールディングス <6676> 3,740円 +190 円 (+5.4%) 11:30現在
28日に決算を発表。「非開示だった今期経常は67%増益、未定だった配当は10円増配」が好感された。
メルコホールディングス <6676> が1月28日大引け後(15:40)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比66.0%増の71.5億円に拡大した。業績好調に伴い、従来未定としていた今期の年間配当は70円(前期は60円)実施する方針とした。
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■富士電機 <6504> 4,295円 +215 円 (+5.3%) 11:30現在
28日に決算を発表。「今期最終を一転15%増益に上方修正」が好感された。
富士電機 <6504> が1月28日大引け後(16:15)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終損益は40.3億円の赤字(前年同期は102億円の黒字)に転落した。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の275億円→330億円(前期は287億円)に20.0%上方修正し、一転して14.6%増益見通しとなった。
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■オイシックス・ラ・大地 <3182> 3,180円 +110 円 (+3.6%) 11:30現在
オイシックス・ラ・大地<3182>が大幅反発。28日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を900億円から975億円(前期比37.2%増)へ、営業利益を50億円から65億円(同2.6倍)へ、純利益を25億円から40億円(同5.1倍)へ上方修正したことが好感されている。従来予想では20年秋以降、新型コロナウイルスの感染拡大が収束することを前提としていたが、感染症拡大第3波の発生などの影響で従来予想時よりも食材宅配サービスの需要が高まっている状況が継続しており、国内宅配事業を中心に定期会員数及びARPU(月間購買単価)が伸長していることが要因。また、ARPU上昇による物流・配送コストの低減効果により利益率が向上していることも寄与する。また、146万5700株(発行済み株数の3.86%)、44億9969万9000円を上限とする自社株を29日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表しており、これも好材料視されている。今後の事業展開に応じた機動的な資本政策に備えるためという。
■ベルーナ <9997> 1,193円 +27 円 (+2.3%) 11:30現在
ベルーナ<9997>が反発している。28日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を1970億円から2000億円(前期比11.1%増)へ、営業利益を125億円から140億円(同35.8%増)へ、純利益を95億円から105億円(同79.1%増)へ上方修正し、従来8円を予定していた期末配当を8円50銭に引き上げると発表したことが好感されている。新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛や接触回避などの生活様式が変化した影響で、通販需要が幅広い顧客層で高まり、なかでも総合通販、専門通販が従来予想を更に上回る見通しとしている。なお、年間配当は16円50銭(従来予想16円)となり、前期実績に対して50銭の増配になる予定だ。
■三菱鉛筆 <7976> 1,366円 +18 円 (+1.3%) 11:30現在
三菱鉛筆<7976>が4日続伸。28日取引終了後に20年12月期業績予想の増額修正を発表したことが好感された。売上高は530億円から551億8000万円(前の期比11.0%減)に見直したほか、営業利益は40億円から54億9300万円(同23.7%減)、純利益は28億円から37億9400万円(同14.5%減)に増額した。第4四半期(10~12月)に入り国内、海外ともに売上高が想定を上回る見込みとなり、また在庫水準も適正化されたことから利益も従来予想を上回る見通しとなった。
■日本瓦斯 <8174> 5,110円 +50 円 (+1.0%) 11:30現在
日本瓦斯<8174>が続伸している。28日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を130億円から135億円(前期比17.2%増)へ、純利益を85億円から88億円(同13.7%増)へ上方修正し、同時に3月31日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したことが好感されている。売上高は1400億円(同5.7%増)の従来予想を据え置いたものの、新型コロナウイルス感染拡大後の生活様式変化に伴う家庭用ガス販売量の増加に加えて、想定より低く推移したLPガス原料価格が追い風となり利益を押し上げるという。なお、第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高950億4200万円(前年同期比4.1%増)、営業利益68億3100万円(同23.8%増)、純利益44億8400万円(同38.6%増)だった。
■イエローハット <9882> 1,700円 +16 円 (+1.0%) 11:30現在
イエローハット<9882>は反発している。28日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を1420億円から1445億円(前期比2.5%増)へ、営業利益を103億円から120億円(同18.9%増)へ、純利益を74億円から84億円(同14.5%増)へ上方修正したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症の影響による売上高の減少を見込んでいたものの、感染対策としてクルマやバイクでの移動が増加したことにより、想定よりも需要が高まったことに加えて、全国的な冷え込みにより冬季用品の販売が伸長したことが要因としている。また、業績予想の修正に伴い従来26円を予定していた期末配当を2円増額して28円にすると発表しており、これも好材料されている。年間配当は54円(従来予想52円)となり、前期実績に対しては8円の増配となる予定だ。
■ムラキ <7477> 980円 +150 円 (+18.1%) ストップ高 11:30現在
ムラキ<7477>がストップ高まで買われている。同社は28日取引終了後に、21年3月期第3四半期累計(20年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比51.8%増の1億5600万円となり、通期計画の6000万円を超過した。売上高は同1.4%増の56億5500万円で着地。サービスステーション向け洗車関連商品などの売り上げが好調だったほか、利益面では販管費が前年同期に比べて減少したことが寄与した。なお、通期の業績予想は従来計画を据え置いている。
■サイオス <3744> 693円 +100 円 (+16.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
サイオス<3744>がストップ高カイ気配となっている。28日の取引終了後、集計中の20年12月期連結業績について、売上高が142億円から153億6000万円(前の期比12.2%増)へ、営業利益が4000万円から2億7500万円(同5.1倍)へ、純利益が1億5000万円から3億4000万円(同10.6倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。新型コロナウイルスの再拡大を背景として、顧客におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)への投資が加速し、従来は21年12月期に売り上げを見込んでいた一部の案件が前倒しで売り上げ計上となったほか、複数の大型案件を新規に受注し、売り上げ計上したことが要因としている。
■ジェイリース <7187> 761円 +100 円 (+15.1%) ストップ高買い気配 11:30現在
ジェイリース<7187>がストップ高カイ気配。21年3月期の連結業績予想について、売上高を74億円から75億円(前期比11.2%増)へ、営業利益を5億8000万円から8億4000万円(同5.4倍)へ、純利益を3億6000万円から5億円(同20.8倍)へ上方修正したことが好感されている。足もとで、引き続きオンライン活用をはじめとする非対面営業の強化や顧客ニーズへの対応強化などの各施策を実施し、新規申込及び既存契約からの継続保証料などが順調に推移したことが寄与する。また、事業用不動産に関する保証業務の引き合いが強まっていることや、貸倒コストの抑制、債権管理業務コストの削減に取り組んでいることも奏功するとしている。あわせて、従来無配を予想していた期末配当について5円を実施すると発表しており、これも好材料視されている。3期ぶりの復配となる見込みだ。
●ストップ高銘柄
ラピーヌ <8143> 510円 +80 円 (+18.6%) ストップ高 11:30現在
日邦産業 <9913> 728円 +100 円 (+15.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース