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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】2万8000円固めを意識した押し目狙いのスタンス


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 28370 -90 (-0.31%)
TOPIX先物 1850.0 -2.0 (-0.10%)
シカゴ先物 28320 -140
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 15日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。バイデン次期大統領が1兆9000億ドル(約200兆円)規模の新たな新型コロナウイルス対策案を発表し、重要イベントを通過。3連休前とオプション期日だったこともあり、利益確定が優勢となった。また、決算発表が本格化するなか、銀行株が決算を受けて売りに押されている。

 シカゴ先物清算値は大阪比140円安の2万8320円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比30円高の2万8490円で始まり、その直後につけた2万8570円を高値にじり安基調となり、米国市場の取引時間中に一時2万8140円まで下げる場面がみられた。その後は引けにかけて下げ幅を縮め、2万8370円で取引を終えている。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から利益確定の流れが優勢となりそうだ。また、18日の米国市場は休場(キング牧師誕生記念日)であり海外勢の取引が限られることになり、短期筋の仕掛け的な動きに振られやすいため注意が必要だ。15日の米国市場は利益確定売りが入りやすいタイミングだったとみられるが、調整リスクも意識され始めたと考えられる。もっとも、20日の米大統領の就任式を控えてカバーも早いとみられ、まずは2万8000円固めを意識した押し目狙いのスタンスになりそうだ。

 NT倍率は先週、先物中心限月で15.40倍に上昇。本日は先週末の米国市場の動向に加え、海外勢の取引が限られることもあり、指数インパクトの大きい値がさ株を中心とした利食いによりNT倍率は低下が見込まれる。

 ただし、バイデン氏の大統領就任後は評価買いからコア銘柄に資金が集中しやすく、材料出尽くしとなった場合にはバリューシフトが後退する可能性があるため、結果的にはNT倍率は上昇に向かいやすくなろう。このため、引き続きNTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)によるスプレッド対応は継続しておきたい。 

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