【材料】<注目銘柄>=サニックス、太陽光発電関連の出遅れで注目場面に
サニックス <日足> 「株探」多機能チャートより
シロアリ防除を祖業とするが、太陽光発電設備工事に傾注し業容拡大を図っている。20年3月期は営業利益段階で前の期比2.3倍の27億9100万円と急拡大を果たしたものの、21年3月期については新型コロナウイルスの影響もあって、反動を余儀なくされる見通し。コロナ禍で太陽光発電工事のずれ込みが響いて、営業利益19億4000万円予想と前期比3割減程度の落ち込みとなりそうだ。しかし、22年3月期はずれ込んだ案件の計上が見込まれるほか、基幹システムの切り替えによる合理化努力も実り、2ケタ増益路線に立ち直る公算が大きい。
昨年2月には463円の高値をつけており、時価はそこから30%前後もディスカウントされた水準にある。今期減収減益決算見通しながらPERは11倍に過ぎず、来期回復となれば割安感は一段と高まるだけに、ここは強気対処が可能だ。(桂)
出所:MINKABU PRESS