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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):ダイセキS、国際帝石、良品計画など

国際石開帝石 <日足> 「株探」多機能チャートより

国際帝石<1605>:581円(+30円)
大幅続伸。サウジアラビアでは2-3月に日量100万バレルの原油を自主的に追加減産すると表明している。新型コロナ感染拡大の影響で需要回復が鈍るとの懸念に対応するようだ。これを受けてNY原油市場では、先物価格が一時5%上昇して10カ月ぶりの1バレル50ドル台乗せとなっている。米国市場ではエネルギー関連株が買われる展開になっており、国内で原油相場の動向に最も連動する同社株にも買いが波及。


ダイセキS<1712>:743円(+55円)
大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は7.9億円で前年同期比21.7%減益となっている。上半期実績の同28.4%減から減益率はやや縮小し、通期計画の9.7億円、前期比21.6%減は据え置きへ。ポジティブなサプライズはないものの、株価は長期低迷が続いていたことで、通期計画達成への安心感が強まったことをプラス視する流れになっているようだ、土壌汚染調査・処理事業の処理量および受注単価は回復傾向ともされている。


良品計画<7453>:2331円(+111円)
大幅続伸。前日に12月の月次動向を発表、ポジティブ材料視されている。既存店売上高は前年同月比9.4%増と3カ月ぶりのプラス転換となり、7月以来の高水準となっている。食品が同41.4%増と大きく伸びたほか、衣服・生活もプラスに転じている。日用品の販売が好調であったほか、後半から気温が低下したことで重衣料の動向も回復したもよう。関東最大の売場面積としてオープンした「無印良品 東京有明」も好調に推移のようだ。


日清食HD<2897>:8900円(-10円)
伸び悩んでもみ合い。前日に21年3月期業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の435億円から530億円、前期比28.5%増に引き上げている。巣篭り需要の増加による販売の拡大、湖池屋の段階取得に係る差益の計上などが上振れの背景になっている。ただ、上半期が前年同期比61.5%の大幅増益であったことから業績上振れは想定線、市場コンセンサスはやや上回るものの、出尽くし感も優勢となっているようだ。


ファーストリテ<9983>:87820円(-1350円)
続落。前日に12月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比6.2%増、7カ月連続でのプラス成長となっている。客数が同0.3%増加したほか、客単価も同5.9%上昇した。中旬に気温が急激に低下したことで、防寒衣料や在宅ニーズにマッチした商品の販売が好調であったもよう。ただ、9-10月は2ケタ成長であったことから大きなサプライズもなく、1-2月は首都圏での緊急事態宣言発出の影響も警戒され、ポジティブな反応は限定的。


Ciメディカル<3540>:6360円(+240円)
大幅に3日ぶり反発。子会社としてCiエナジー(石川県白山市)とデンタルサポートセンター(大阪市)の2社を設立すると発表している。Ciエナジーは完全子会社として北信越地域でのBtoB通販事業と新電力事業との連携などのほか、将来的にグループの電力事業子会社の司令塔としての役割も視野に入れる。デンタルサポートセンターでは、合弁で歯科医院向け事務アウトソーシング事業を展開する。歯愛メディカルの出資比率は66%。


アオキスーパー<9977>:2940円(+140円)
大幅に反発。21年2月期の年間配当を従来予想の60.00円に創業80年の記念配当10.00円を加え、70.00円(前期実績60.00円)に増額修正している。21年2月期第3四半期累計(20年3-11月)の営業利益は前年同期比227.9%増の26.45億円で着地した。内食需要が高まったことに加え、販管費の減少で大幅増益となった。通期予想は前期比77.3%増の26.00億円で据え置いたが、第3四半期累計時点で既に上回っている。


JMC<5704>:778円(+22円)
大幅に反発。EOSジャパン(横浜市)と協同で開始した「樹脂3DプリンターAM(3Dプリンターによる製造)サービス」にNTTデータザムテクノロジーズ(東京都大田区)を加え、各社協同での取組みを明記した覚書を締結したと発表している。国内のAM量産市場を開拓するため、品質管理体制を強化する。NTTデータザムテクノロジーズはドイツのEOSGmbHの日本国内機器販売総代理店。

《ST》

 提供:フィスコ

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