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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:千代建、石油関連、良品計画

千代建 <日足> 「株探」多機能チャートより
■千代田化工建設 <6366>  304円  +20 円 (+7.0%)  11:30現在
 千代田化工建設<6366>が大幅反発している。同社は5日、パプアニューギニアの国営石油会社クムール・ペトロリアム・ホールディングス社から、浮体式LNG貯蔵再ガス化発電(FSRP)設備の基本設計業務を受注したと発表しており、これが好感されている。同施設は、同国モロべ州の州都であるラエ市近郊で計画されている施設で、75メガワット規模の発電設備を搭載する予定。協力会社であるノルウェーのモス・マリタイム社並びに日本郵船<9101>との共同で設計業務を行うとしている。

■ダイセキ <9793>  3,320円  +205 円 (+6.6%)  11:30現在
 ダイセキ<9793>が大幅高で3日続伸している。5日の取引終了後、21年2月期の連結業績予想について、売上高を490億円から500億円(前期比7.5%減)へ、営業利益を84億9000万円から95億円(同12.5%減)へ、純利益を55億2000万円から61億円(同13.4%減)へ上方修正しており、これが好感されている。主力の産業廃棄物処理業で処理受託量が8月を底に回復傾向を示したほか、営業活動の再開によって得意とするコンサルティング事業などを含めた案件の獲得が可能となり、採算は改善傾向にあることが主因としている。更に、鉛価格の上昇を背景に鉛再精錬事業が堅調に推移していることも寄与する見通し。なお、同時に発表した第3四半期累計(20年3~11月)決算は、売上高387億400万円(前年同期比5.9%減)、営業利益76億8100万円(同10.7%減)、純利益48億7900万円(同12.7%減)だった。

■国際石油開発帝石 <1605>  581円  +30 円 (+5.4%)  11:30現在
 石油関連株が軒並み高。国際石油開発帝石<1605>は前日に比べ5%強上昇し、石油資源開発<1662>やENEOSホールディングス<5020>、コスモエネルギーホールディングス<5021>などが買われている。5日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の2月限が前日比2.31ドル高の1バレル=49.93ドルに上昇。一時50.20ドルと昨年2月下旬以来、10カ月ぶりに50ドル台を回復した。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC産油国で構成される「OPECプラス」は5日、2月と3月の供給抑制で合意した。サウジアラビアが大幅減産する内容となったが、この合意は原油需給をタイト化させるとの見方が強まり原油価格は上昇した。

■良品計画 <7453>  2,331円  +111 円 (+5.0%)  11:30現在
 良品計画<7453>が5日続伸している。5日の取引終了後に発表した20年12月度の国内売上高情報で、既存店(直営+オンラインストア)売上高が前年同月比9.4%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。引き続き靴下、パジャマ、キッチン用品、小物収納、ケア用品、カレーなどのレトルト食品など日用品の販売が好調だったほか、月後半から気温が低下したことで、重衣料の動向も回復したという。なお、直営店+オンラインストア売上高の合計は同9.3%増だった。

■歯愛メディカル <3540>  6,360円  +240 円 (+3.9%)  11:30現在
 歯愛メディカル<3540>が3日ぶりに反発。同社は歯科製品の開発・販売を手掛け歯科業界向け通販でシェアトップを誇る。多角化にも前向きで電力小売り事業にも参入している。5日取引終了後、発電事業の子会社Ciエナジーを設立すると発表、新エネルギー関連株の物色意欲旺盛な現在の地合いにマッチした材料で株価を刺激する格好となった。

■セリア <2782>  3,950円  +110 円 (+2.9%)  11:30現在
 セリア<2782>が6日続伸している。5日の取引終了後に発表した12月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比3.7%増と、3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。客数が同1.5%増、客単価が同2.1%増とともに堅調に推移した。なお、全店売上高は同11.1%増と3カ月連続の2ケタ増となった。

■エービーシー・マート <2670>  5,580円  +80 円 (+1.5%)  11:30現在
 エービーシー・マート<2670>が3日ぶりに反発している。5日の取引終了後に発表した20年12月度概況で、既存店売上高は前年同月比16.8%減と2カ月連続で前年割れとなったが、織り込み済みとの見方が強い。東北、北陸を中心に降雪需要があったものの、前年に比べて日曜日が1日少ない曜日回りだったことに加えて、新型コロナウイルス感染症の影響で客数が同13.1%減と落ち込んだことが響いた。なお、全店売上高は同15.5%減だった。

■三菱UFJ <8306>  456.5円  +5.8 円 (+1.3%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や第一生命ホールディングス<8750>などが買い優勢の展開となっている。米国ではバイデン新政権発足をにらみ、大型財政出動を背景とした長期金利の上昇が意識されている。ジョージア州上院決選投票で民主党が2議席を獲得しトリプルブルーが実現すれば、その方向性はより明確となる。前日に米10年債利回りは終値ベースで0.955%まで上昇、1%台乗せを再び意識する局面にある。長期金利上昇を背景に前日の米国株市場ではゴールドマン・サックスやバンク・オブ・アメリカなど大手金融機関が買われており、この流れが東京市場にも波及。米国事業を展開するメガバンクや大手生保の株価を刺激している。

■日本電産 <6594>  13,385円  +55 円 (+0.4%)  11:30現在
 日本電産<6594>の物色人気継続、一時190円高の1万3520円まで上値を伸ばし、昨年11月30日につけた上場来高値1万3585円を視界に捉えている。きょうで3連騰となるが、昨年12月23日以降、きょうまでの9営業日で安かった日は大納会の1日のみと上値指向の強さを浮き彫りとしている。米国ではEV大手のテスラの株価躍進が止まらない状況にある。前日まで8連騰で最高値圏での強調展開が続いている。加えて今月発足するバイデン新政権は、脱炭素に向けた取り組みに積極姿勢を打ち出していることもあり、世界的なEVシフトが加速するとの思惑がEV向けトラクションモーターシステム(駆動用モーター)で需要を取り込む同社にとって強力な買い材料となっている。なお、21年3月期営業利益は前期比27%増の1400億円予想だが、上振れる可能性が高いとみられている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,820円  +8 円 (+0.1%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>は売り物をこなし頑強。足もと外国為替市場でドル売りの動きが加速、一時1ドル=102円60銭近辺までドル安・円高が進行したことで、輸出採算悪化に対する思惑が株価にはネガティブ材料となっている。ただ、前日まで3営業日続落で値ごろ感も生じており、前日取引終盤には機関投資家とみられる押し目買いも観測されている。20年12月の新車販売台数は、新型車が好調で前年同月比10%強の伸びを確保し3カ月連続で前年実績を上回ったことが伝わっており、同社に限っても2ケタの伸びを確保したもようで、これが買い手掛かりとなっている。

■日創プロニティ <3440>  1,068円  +150 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在
 日創プロニティ<3440>が上げ足を加速させ、150円高はストップ高となる1068円カイ気配に張りつく人気となった。時価は19年8月2日以来約1年5カ月ぶりの高値水準に浮上した。同社は建材などの金属加工を手掛けるが、注目されるのは太陽電池アレイ支持架台やソーラーネオポートなど太陽光発電関連の製品を主力展開していることだ。世界的な脱炭素に向けた取り組みは、環境インフラに巨額投資を打ち出す構えのバイデン次期米大統領の就任で一段とテーマ性を帯びることになる。再生可能エネルギーのなかでも主役の座を占める太陽光発電関連の一角として投資資金の攻勢が勢いを増している。

■AFC-HD <2927>  798円  +100 円 (+14.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 AFC-HDアムスライフサイエンス<2927>がストップ高カイ気配。同社は5日取引終了後に、21年8月期第1四半期(20年9~11月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比2.1倍の5億5800万円となり、上半期計画5億7000万円に対する進捗率は97.9%となった。売上高は同20.3%増の46億3700万円で着地した。コロナ禍で消費者の健康意識が高まったことや巣ごもり需要の増加を背景に、主力のヘルスケア事業で青汁やビタミンといった定番商材のほか、免疫賦活商材であるプロポリスや乳酸菌などが伸長。また、生活習慣改善薬のジェネリック医薬品が順調に売り上げを伸ばし、医薬品事業が黒字転換したことも寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■ケイブ <3760>  1,585円  +185 円 (+13.2%)  11:30現在
 ケイブ<3760>が大幅反発。オンラインゲームを運営し、SNS向けゲームで強みを持つほか家庭用ゲームや業務用機にも展開する。巣ごもり消費を追い風に21年5月期は営業黒字転換を目指す。5日取引終了後、設立時期を延期していた台湾子会社の登記が完了したことを発表、これが株価の刺激材料となった。

■テラ <2191>  286円  +29 円 (+11.3%)  11:30現在
 テラ<2191>が反発している。5日の取引終了後、慶応義塾大学医学部から、「子宮頸がんを対象とした腫瘍浸潤Tリンパ球(TIL)療法」のためのTIL製品製造にかかる業務を受託したと発表しており、これが好材料視されている。今回の受託によりテラは、慶応大学から委託料などを受け取ることになる。なお、同件が21年12月期業績に与える影響は現在精査中としている。

●ストップ高銘柄
 フォーサイド <2330>  108円  +30 円 (+38.5%) ストップ高   11:30現在
 神栄 <3004>  1,411円  +300 円 (+27.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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