【特集】10万円以下で買える、財務健全・高利回り 22社【東証1部】編 <割安株特集>
日工 <日足> 「株探」多機能チャートより
少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。ネット証券では顧客開拓のため、約定金額が低い取引の手数料を重点的に引き下げる傾向にあり、投資家は手数料を気にせずに売買が可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、赤字決算や無配の企業が数多くあることには留意したい。
東証1部上場企業では719社が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いといわれている。加えて、割安株という観点から配当利回りが3.5%以上、かつ理論上の解散価値であるPBR(株価純資産倍率)が1倍以下の銘柄に絞り込んだ。
下表は東証1部上場銘柄(銀行を除く)を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)株主資本比率が50%以上、(3)配当利回りが3.5%以上、(4)実績PBRが1倍以下――を条件に投資妙味が高まる22社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、利回り、PBRは25日現在)
なお、12月27日(日)16時に「10万円以下で買える、財務健全・高利回り【2部・新興】編」を配信する予定です。ご期待下さい。
最低投資 株主資本 配当 実績
コード 銘柄名 金額 比率 利回り PBR
<8881> 日神GHD 42100 53.6 3.80 0.34
<7955> クリナップ 48600 62.6 4.12 0.35
<9412> スカパーJ 50200 61.2 3.59 0.64
<1887> 日本国土開発 56900 51.2 4.04 0.73
<3553> 共和レ 62600 67.3 3.83 0.49
<7823> アトネイチャ 66800 54.3 4.19 0.89
<3447> 信和 67800 63.6 4.28 0.70
<6306> 日工 68500 66.2 4.38 0.86
<2674> ハードオフ 70800 75.5 4.94 0.79
<8141> 新光商 74800 70.1 3.74 0.57
<4202> ダイセル 75400 60.1 4.24 0.64
<8281> ゼビオHD 81100 59.4 3.70 0.31
<9622> スペース 82300 84.1 3.65 0.73
<1898> 世紀東急 82700 52.1 3.87 0.91
<4246> DNC 83300 51.3 3.60 0.78
<8904> アバンティア 83700 55.4 4.54 0.48
<6247> 日阪製 84300 83.9 3.56 0.46
<6430> ダイコク電 84900 74.3 4.71 0.42
<8934> サンフロ不 90100 50.4 4.66 0.67
<3023> ラサ商事 90800 58.1 4.19 0.62
<9991> ジェコス 96700 60.8 3.62 0.62
<3176> 三洋貿易 97200 64.9 3.86 0.91
※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率、配当利回りが%、PBRは倍。
※今期最終赤字の企業は除いた。
株探ニュース