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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】波乱なきSQとなりそう、年内2万7000円トライの期待感は残るか


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 26680 +50 (+0.18%)
TOPIX先物 1776.0 +7.0 (+0.39%)
シカゴ先物 26645 +15
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 10日の米国市場ではNYダウ、S&P500が下落する一方で、ナスダックは上昇。米新規失業保険申請件数が予想を上回り、9月以来の高い水準となったことで、労働市場の回復が遅れるとの懸念から売りが先行した。一方で、ファイザーのワクチンが本日中にも承認されるとの見方のほか、追加経済対策に対する進展期待が根強く、NYダウ、S&P500は小幅な下げにとどまっている。また、前日に下げが目立っていたナスダックは小幅に反発。

 シカゴ先物清算値は大阪比15円高の2万6645円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比変わらずの2万6630円で始まり、開始直後には2万6730円まで上昇する場面がみられた。米国市場の取引開始後には2万6570円まで一気に下げたが、その後米国市場が下げ幅を縮めるなか2万6650円から2万6690円辺りでの保ち合いが続き、2万6680円で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、波乱なきSQとなりそうだ。まとまった取引をこなせるためSQに絡んだ資金以外も入りやすく、SQ自体は買い越しが見込まれよう。SQ通過後は需給状況の変化を見極める流れから様子見に向かいそうだが、ファイザーのワクチン承認の報道が伝わる可能性もあり、“承認”のヘッドラインをきっかけに短期筋のアルゴが発動する可能性は意識しておきたい。そのため、グローベックスの米株先物の動向も注視しておきたい。

 SQでの2万7000円タッチとはいかないだろうが、年内2万7000円トライへの期待感は残されていると考えられ、米国での追加経済対策の年内合意への思惑なども売り込みづらくさせることが考えられる。日経225先物は引き続き2万6500円辺りが心理的な支持線として意識されやすく、目先は2万6500円から2万7000円辺りでのレンジ推移を想定。2万6500円に接近する場面においては、その後の反発を想定したロングスタンス。また、横ばい推移が続いているNT倍率については、先行きの上昇を想定しておきたい。

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