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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):コマツ、郵船、豊田通商

コマツ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ココカラファイン <3098>  7,760円  +250 円 (+3.3%)  本日終値
 ココカラファイン<3098>が3日ぶりに反発。1日の取引終了後、ドラッグストア・調剤薬局の運営を行う子会社ココカラファインヘルスケアが、同業のルーカス(神戸市北区)が展開する兵庫県の調剤薬局2店舗と、日本メディケア(東京都港区)が展開する東京都の調剤薬局1店舗をそれぞれ譲り受けたと発表しており、これが好感された。エリアにおけるドミナントの深耕と、地域におけるヘルスケアネットワークの構築を推進するのが狙い。取得価額はそれぞれ非開示。なお、同件による21年3月期業績への影響は軽微としている。

■チームスピリット <4397>  2,320円  +66 円 (+2.9%)  本日終値
 チームスピリット<4397>が3日続伸。1日の取引終了後、働き方改革プラットフォーム「TeamSpirit」を岡山トヨペット(岡山市南区)が採用及び本格導入を決定したと発表しており、これが好感された。「TeamSpirit」は勤怠管理、就業管理、工数管理、経費精算、電子稟議、社内SNS、カレンダーなど、社員が毎日使う社内業務を一元化したクラウドサービス。岡山トヨペットでは今回の本格導入により、間接業務を効率化し、顧客対応や新価値創出など本来の業務へ注力するとしている。

■コマツ <6301>  2,672.5円  +63 円 (+2.4%)  本日終値
 コマツ<6301>が続伸で1月17日につけた高値2674円を10カ月半ぶりに上回り年初来高値更新となった。きょうは日経平均が寄り後に軟化し主力輸出株にも株価が冴えないなかで頑強ぶりが目立つ。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が警戒されているが、発生元である中国ではいち早く克服し、発表される経済指標も強い数字が目立つ。直近では前日に発表された11月の中国製造業PMIが54.9まで上昇しており中国関連株に位置づけられる同社株には追い風材料となっている。また、同社株は株価の上昇過程で信用取組も売り長に放置され、信用倍率は11月27日申し込み現在で0.67倍となっており、株式需給の良さも上値を軽くしている。

■ニフコ <7988>  3,870円  +90 円 (+2.4%)  本日終値
 ニフコ<7988>が続伸し年初来高値を更新した。SMBC日興証券が1日付で、投資評価「1」を継続し、目標株価を3300円から3950円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。車両電動化への対応力が高く、中長期的な業績成長期待が増していることを背景に、目標株価算出時の適用PERを引き上げたことが要因という。同社の成長指標である国内平均搭載金額は軽量樹脂製品、ADAS関連製品の寄与により大幅な上昇が継続しており、同証券ではこのトレンドが継続することで今後も業界成長を上回る業績の創出が可能と見込んでいる。また、株主還元に対する積極姿勢もみられ、配当・自社株買い増額も期待できるとしている。

■日本郵船 <9101>  2,369円  +54 円 (+2.3%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>など大手をはじめ海運株が軒並み高。新型コロナウイルスの感染拡大が続いているが、米国ではワクチンの実用化期待が高まっており、これに伴う経済活動正常化への思惑が、景気敏感株を買い直す動きにつながっている。世界景気が改善方向をたどれば、グローバル物流を担う海運セクターにとってはフォローの風が強まる。また、ばら積み船市況の総合的指標であるバルチック海運指数は11月30日こそ10日ぶりに小反落したが、戻り歩調が続いており、足もと1200台を維持している。海運セクターは低PBR銘柄の宝庫であることも買いを呼び込む背景となっている。

■豊田通商 <8015>  3,810円  +70 円 (+1.9%)  本日終値
 豊田通商<8015>が続伸。1日の取引終了後、エジプトの電機大手エルスウェディ・エレクトロニクスと共同で、エジプト向け配電システム高度化事業を受注したと発表しており、これが好感された。同事業は、北カイロ配電公社が管轄する地域において配電システムの整備を行うというもので、主要設備として日立ABBパワーグリッド社製の高度配電管理システムを導入するほか、老朽化した既設の配電設備の更新及び約50万台の電力量計をスマートメーター化する。受注額は約100億円で、日本政府が国際協力機構(JICA)を通じて実施する有償資金協力によって資金供与される予定で、23年半ばにシステムの稼働を予定していいる。

■古河電気工業 <5801>  2,872円  +50 円 (+1.8%)  本日終値
 古河電気工業<5801>が続伸。この日、北海道大学との共同研究で、バイオガスをLPガスに変換する技術の開発に成功したと発表しており、これが好感された。同技術は、メタル・ポリマーの製造・加工技術を用いた新しい触媒を開発し、この金属触媒の固定技術を応用して開発したもの。同技術により、家畜のふん尿から得られる二酸化炭素とメタンから貯蔵・輸送しやすいLPガスを創出することで、一般家庭や酪農場などの産業の現場でエネルギーとして用いることができるほか、災害時用のエネルギーとしての利用も可能になるとしている。

■日本製鉄 <5401>  1,323円  +19.5 円 (+1.5%)  本日終値
 日本製鉄<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>がいずれも続伸するなど鉄鋼株に買いが入っている。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う世界的な自動車や電気製品などの工場休止の動きが影響して、鉄鋼業界は大幅な需要減少に見舞われた。7~9月期に入っても回復色は乏しく、両銘柄の株価も10月まで上値の重い展開を強いられた。しかし、足もとでは中国向けの自動車生産が好調に推移するなど風向きが変わっている。鉄鋼メーカーは生産体制の見直しなどでコスト改善も進んでおり、ここにきてバリュー株見直しの流れにも乗り、11月以降は底値圏離脱の動きを強めている。

■日本KFC <9873>  2,932円  +39 円 (+1.4%)  本日終値
 日本KFCホールディングス<9873>が4日続伸。きょう発表した11月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比18.7%増と5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客単価が同12.7%増と2ケタ増となったことが牽引したほか、客数も同5.3%増と伸長した。なお、全店売上高は同18.9%増だった。

■三菱UFJ <8306>  454.7円  +4.9 円 (+1.1%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>をはじめメガバンクが堅調。前日の米国株市場ではワクチン実用化期待を背景に景気敏感セクターなどに買いが集まったが、経済回復シナリオが意識されるなかで大手金融株も軒並み買いが優勢となった。長期金利も上昇傾向にあり、米10年債利回りは終値ベースで0.927%まで上昇、1%台を再び視界に入れている。東京市場ではメガバンクの株価は11月25日に戻り高値を形成したあと調整を入れていたが、目先利食いが一巡し米国事業における運用利ザヤ拡大期待から買いが優勢となっている。

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