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【特集】20年7-9月期【利益倍増】企業はこれだ!〔第3弾〕 22社選出 <成長株特集>

メディシス <日足> 「株探」多機能チャートより
 3月期決算企業の21年3月期上期(4-9月)決算がほぼ出そろった。全体の4-9月期業績は経常利益ベースで前年同期比30%を超える大幅減益となったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響が企業業績を直撃した4-6月期からは改善傾向がみられる。製造業を中心に下期回復シナリオを描く企業は多く、通期業績予想を上方修正する企業が相次いだ。

 本特集では、時価総額1000億円以上の銘柄を対象とした「第1弾」、時価総額300億円以上の銘柄を対象とした「第2弾」に続くシリーズ第3弾として、時価総額150億円以上300億円未満(11月19日時点)を対象に、直近3ヵ月実績である7-9月期(第2四半期)に経常利益が前年同期比で倍増した22社をリストアップし、増益率の大きい順に並べた。下表では四半期ベースの「増益連続期数」、上期(4-9月)経常利益の通期計画に対する進捗割合を表す「対通期進捗率」も併せて記した。

 増益率トップとなったのはエフアンドエム <4771> [JQ]。20年7-9月期(第2四半期)は労務手続きの電子申請義務化でクラウド型労務・人事管理システムの販売が好調に推移するなか、コロナ禍による営業活動費の減少や業務委託料の負担低減などが寄与し、経常利益は前年同期の500万円から2億2500万円に急拡大した。

 2位の人工腎臓透析剤を主力とする医薬品メーカーである扶桑薬品工業 <4538> の7-9月期は、販売促進効果で後発医薬品の販売が伸びたうえ、原価率の低減や販管費の抑制も利益を押し上げた。好調な業績を踏まえ、21年3月期通期の経常利益予想を前期比2.4倍となる26億円に大幅上方修正している。

 4位のアドウェイズ <2489> [東証M]はスマートフォン向け広告サービスの「UNICORN」が好調に推移したことに加え、新型コロナウイルス感染拡大による巣ごもり需要の増加でマンガアプリを展開する顧客の広告需要が高まったことが追い風となった。また、ゲームアプリ開発会社による大型新作ゲームアプリのリリースやキャンペーンの開始なども寄与し、7-9月期は売上高114億円(前年同期比27.7%増)、経常利益6.3億円(同12倍)と業績高変化を遂げた。

 8位に入ったメディカルシステムネットワーク <4350> の7-9月期は、経常利益が前年同期比3.2倍の14.5億円に膨らんだ。医薬品ネットワーク部門で新規加盟件数が順調に伸びたうえ、調剤薬局部門はコロナ禍で処方箋の応需枚数は減少したものの、後発医薬品への切り替え推進や業務効率化による経費圧縮が奏功した。業績好調に伴い、通期の経常利益予想を従来の16億円から25億円へ上方修正している。

 9位にリスト入りしたドリコム <3793> [東証M]の7-9月期経常利益は前年同期比2.9倍の4.2億円に拡大し、6四半期連続の増益を達成した。ユーザーの強い支持を背景に、他社IPゲーム、自社開発ゲームともに課金収入が伸びた。また、昨年から注力している不採算タイトルへの対応による外注費の減少や販管費の削減なども利益拡大に貢献した。同社は21年3月期の業績予想は非開示だが、同時に4-12月期(第3四半期累計)の経常利益は13.5億円と同期間として過去最高益を更新する見通しと発表した。

 12位のセントケア・ホールディング <2374> は訪問入浴や訪問看護といった訪問系サービスのニーズが引き続き旺盛だったほか、前期開設した営業所の収益寄与も業績を押し上げた。また、WEB会議・リモートワークによる業務効率化や経費見直しなども寄与し、7-9月期の経常利益は前年同期比2.6倍の8.3億円と過去最高益を達成した。

 13位にリストアップされたニッポン高度紙工業 <3891> [JQ]の7-9月期業績は、経常利益が前年同期比2.5倍の5.1億円と大きな伸びを記録した。コンデンサー用セパレータはセットメーカーなどにコロナ禍の影響を考慮した在庫確保の動きがあったほか、データセンターや5G関連向けの販売が伸びた。また、電池用セパレータは海外向け電気二重層キャパシタ用が好調だった。さらに稼働率の向上で原価率が低減したことも大幅増益につながった。

 17位の東京鐵鋼 <5445> は主力製品であるネジ節棒鋼の販売数量が増加したうえ、主原料の鉄スクラップ価格が弱含みで推移したことで採算も改善し、7-9月期の経常利益は前年同期比2.2倍の24.9億円に急拡大して着地。併せて、非開示だった通期の同利益は前期比32.4%増の80億円と07年3月期以来、14期ぶりの利益水準に復活する見通しを示した。株価は約3年ぶりの高値圏を走る展開にあるが、指標面では予想PER4.0倍、PBR0.44倍と割安感が強く、上値余地は大きいとみられる。

           ┌ 経常利益 ┐   増益  対通期 予想
コード 銘柄名    増益率 7-9月期 連続期数 進捗率  PER
<4771> F&M     4400   225     3  39.3 26.2
<4538> 扶桑薬     2245   680     2  65.0 12.9
<3542> ベガコーポ   1287   416     5  60.8 17.0
<2489> アドウェイズ  1080   637     4  85.7 38.7
<7280> ミツバ      669   1546     1   -   -
<3778> さくらネット   466   300     1  89.0 76.0
<8103> 明和産      236   450     1  69.6 21.4
<4350> メディシス    216   1459     1  55.9 27.3
<3793> ドリコム     194   423     7   -   -
<8005> スクロール    188   1526     6  92.4  7.8

<6082> ライドオンE   177   676     4  61.7 14.6
<2374> セントケア    163   830     2  59.3 15.2
<3891> 高度紙      155   517     3  59.6 18.7
<5989> エイチワン    155   1724     1   -   -
<1939> 四電工      147   1143     3  66.2  8.5
<6798> SMK      138   820     5  44.7 21.4
<5445> 東京鉄      121   2491     5  62.9  4.0
<9467> アルファP    115   705    14  61.6 29.5
<6096> レアジョブ    113   258     8  60.8 54.3
<4671> ファルコHD   110   889     1  50.5 16.4

<3853> アステリア    109   163     2   -   -
<2372> アイロムG    100   350     1  34.8 22.6

※経常利益の単位は百万円。

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