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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

ジーテクト <日足> 「株探」多機能チャートより

■ジーテクト <5970>  1,426円 (+104円、+7.9%)

 自動車骨格部品メーカーのジーテクト <5970> が大幅に5日続伸。同社は6日取引終了後に、21年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは前期比36.6%減の55億円(従来予想は19億円)に上方修正した。売上高見通しは同9.3%減の2070億円(従来予想は1920億円)に引き上げた。国内外の自動車販売・生産が今後回復するとみているほか、製造コストや一般管理費の削減が想定以上に進んでいることなどが主な要因だとしている。

■フクシマガリ <6420>  4,255円 (+305円、+7.7%)

 フクシマガリレイ <6420> が大幅3日続伸。同社は6日大引け後(16:00)に業績修正を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の19.5億円→34.1億円(前年同期は47億円)に75.2%上方修正し、減益率が58.5%減→27.4%減に縮小する見通しとなった。

■FUJI <6134>  2,391円 (+167円、+7.5%)

 FUJI <6134> が5連騰、連日で年初来高値を更新。6日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益が186億円(前期比7.6%減)になりそうだと発表。前回予想の133億円(同33.9%減)から大幅増額修正となり、これを好感する買いが入った。今期業績の上方修正は8月に続き、2回目。足もとのロボットソリューション事業における受注が想定より伸びる見込みで、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の30円から40円(前期は50円)に大幅増額修正したことも好材料視された。

■インテージH <4326>  1,070円 (+70円、+7.0%)

 インテージホールディングス <4326> が続急伸。同社は6日大引け後に決算を発表。21年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益は5.2億円となり、7-12月期(上期)計画の8億円に対する進捗率は66.0%に達し、5年平均の25.6%も上回った。

■サンケン <6707>  3,630円 (+235円、+6.9%)

 サンケン電気 <6707> が3連騰。同社は6日大引け後に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は7.3億円の赤字(前年同期は6.9億円の赤字)に赤字幅が拡大した。しかしながら、併せて通期の同損益を従来予想の10億円の赤字→2億円の黒字(前期は26.7億円の黒字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。

■新日本製薬 <4931>  3,020円 (+195円、+6.9%)

 新日本製薬 <4931> [東証M]が4日続伸。同社は6日大引け後に決算を発表。20年9月期の経常利益(非連結)は前の期比16.5%増の32.9億円になり、21年9月期も前期比5.0%増の34.6億円に伸びを見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。4期連続増収、増益になる。同時に、前期の年間配当を28円→30円(前の期は17.5円)に増額し、今期も前期比2.5円増の32.5円に増配する方針とした。

■カチタス <8919>  3,410円 (+210円、+6.6%)

 カチタス <8919> が5日続伸。同社は6日大引け後に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比1.9%増の55.8億円となり、通期計画の98.9億円に対する進捗率は56.4%に達し、4年平均の51.7%も上回った。

■コムシスHD <1721>  3,010円 (+184円、+6.5%)

 コムシスホールディングス <1721> が続急伸。同社は6日大引け後に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比5.1%減の129億円に減り、通期計画の385億円に対する進捗率は33.6%にとどまったものの、5年平均の30.3%を上回った。同時に、今期の年間配当を従来計画の80円→85円(前期は75円)に増額修正した。
 同時に発表した「1.59%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。発行済み株式数(自社株を除く)の1.59%にあたる200万株(金額で40億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月9日から21年3月31日まで。

■レック <7874>  1,595円 (+97円、+6.5%)

 レック <7874> が大幅3日続伸。6日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益を従来予想の43億円(前期比1.2%増)から56億円(同31.8%増)へ上方修正すると発表。従来の5期連続での過去最高益予想を更に上乗せする形となり、これを好感する買いが入った。上期業績の好調を受けて通期業績予想の上方修正に踏み切った。上期は「バルサン」ブランドの新製品であるウイルス除去商品をはじめとする衛生関連商品が好調だったほか、巣ごもり需要の増加で清掃用品などの販売が伸びた。また、製造工場の生産性向上なども寄与し、経常利益は35億9800万円(前年同期比51.5%増)に拡大して着地した。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の17円から34円(前期は17円)に大幅増額修正したことも好材料視された。

■飯野海 <9119>  393円 (+22円、+5.9%)

 飯野海運 <9119> が大幅5日続伸。同社が9日、発行済み株式数の5.58%にあたる173万5500株の自社株を消却すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は11月30日。

■ITメディア <2148>  2,987円 (+163円、+5.8%)

 アイティメディア <2148> が急反発。一時3000円大台を回復した。10月14日に上場来高値3070円をつけているが、その奪回を視野に入れている。IT系などを中心としたニュースサイトを主力展開するが、ネット上でBtoBの「見込み顧客」を発掘して営業機会の創出を支援するリードジェネレーション事業が好調で収益を牽引している。新型コロナウイルスの感染拡大に再び警戒感が強まるなか、展示会やセミナーなどをオンラインで開催するバーチャルイベント関連のソリューションでも時機を捉えている。21年3月期営業利益は前期比48%増益の17億3000万円と成長が加速する見通しで、業績面からも買い安心感がある。

■パーカライ <4095>  1,124円 (+60円、+5.6%)

 日本パーカライジング <4095> が大幅に5日続伸。同社は6日大引け後に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比52.0%減の44.4億円に大きく落ち込んだ。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の85億円→106億円(前期は157億円)に24.7%上方修正し、減益率が45.9%減→32.6%減に縮小する見通しとなった。

■GSユアサ <6674>  1,964円 (+103円、+5.5%)

 ジーエス・ユアサ コーポレーション <6674> が続急伸。前週末6日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を3700億円から3800億円(前期比3.9%減)へ、営業利益を140億円から160億円(同26.2%減)へ、純利益を60億円から70億円(同48.8%減)へ上方修正したことが好感された。上期において、国内外の自動車新車向け鉛蓄電池や、プラグインハイブリッド車用リチウムイオン電池の販売が減少した一方、豪州やASEANの一部地域で四輪用の補修用販売が好調に推移したことが要因としている。なお、第2四半期累計(4-9月)決算は、売上高1723億2500万円(前年同期比9.5%減)、営業利益52億9400万円(同29.9%減)、純利益1億2100万円(同97.5%減)だった。

■キリンHD <2503>  2,094円 (+109円、+5.5%)

 キリンホールディングス <2503> が大幅5日続伸。同社は6日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結税引き前利益は前年同期比48.7%増の1152億円に拡大した。併せて、通期の同利益を従来予想の1185億円→1285億円(前期は1168億円)に8.4%上方修正し、増益率が1.4%増→10.0%増に拡大する見通しとなった。

■SBG <9984>  7,083円 (+361円、+5.4%)

 ソフトバンクグループ <9984> が急反発、10月28日以来となる7000円大台を回復した。米大統領選はバイデン氏が勝利を収め、トランプ米大統領は法廷闘争に持ち込む動きをみせているものの状況が覆される可能性は極めて低くなった。不透明感が払拭されたことで、米株市場ではリスクオンのムードが強まり、足もとの米株価指数先物はNYダウ先物だけでなく、ナスダック100先物も大幅高に買われた。ソフトバンクGは日経平均先物高を背景とするインデックス買いも追い風となっており、売買代金は東証1部上場企業のなかでも群を抜いている。

※9日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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