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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

アシックス <日足> 「株探」多機能チャートより

■アシックス <7936>  1,646円 (+300円、+22.3%) ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。アシックス <7936> がストップ高に買われた。6日の取引終了後、20年12月期の連結経常損益が90億円の赤字(前期は101億100万円の黒字)になりそうだと発表。新型コロナウイルス感染症による経済活動の低迷を考慮した前回予想の170億円の赤字から赤字幅が大きく縮小する見通しとなり、これを好感する買いが入った。欧州や中華圏を中心にランニングシューズの販売が好調に推移していることに加え、販管費の削減が進捗することが上振れの要因となる。なお、同時に発表した直近3ヵ月の実績である7-9月期の同利益は前年同期比98.3%増の62億4100万円と4四半期ぶりに黒字を達成している。

■省電舎HD <1711>  458円 (+80円、+21.2%) ストップ高

 省電舎ホールディングス <1711> がストップ高したほか、ウエストホールディングス <1407> [JQ]やレノバ <9519> 、イーレックス <9517> など再生可能エネルギー関連株が急騰。米大統領選挙で民主党のバイデン候補が当選を確実にした。同氏は温暖化防止の国際枠組みである「パリ協定」に21年1月にも復帰する意向を示しており、太陽光発電やバイオマスなど再生可能エネルギー関連株に買いが殺到した。9日はウエストHDやレノバ、イーレックスの株価はそろって一時10%を超える上昇となった。また、エフオン <9514> やエヌ・ピー・シー <6255> [東証M]もストップ高に上昇した。

■アイスタイル <3660>  465円 (+80円、+20.8%) ストップ高

 東証1部の上昇率2位。アイスタイル <3660> がストップ高。前週末6日の取引終了後、ロコガイド <4497> [東証M]を割当先とする第三者割当により、610万株の新株を発行すると発表しており、財務基盤の強化につながるとの期待感から買われたようだ。今回発行する新株の払込期日は11月25日の予定で、発行価格は1株当たり345円、調達資金約21億円は長期借入金の返済に当てる方針としている。財務基盤の強化のほか、ロコガイドが持つドラッグストアなどの小売店舗との販促支援サービスの接点は、アイスタイルにとって小売店舗に対するサービス付加価値の向上などが期待できるとしており、事業の親和性も期待されている。同時に発表した第1四半期(7-9月)連結決算は、売上高75億500万円(前年同期比5.0%減)、営業損益1億6000万円の赤字(前年同期2億500万円の赤字)となった。なお、21年6月期通期業績予想は、売上高372億円(前期比21.7%増)、営業利益5000万円(前期23億2500万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■スシローGH <3563>  3,365円 (+443円、+15.2%)

 東証1部の上昇率9位。スシローグローバルホールディングス <3563> が大幅高で4日続伸。一時6日比16.9%高の3415円に買われ実質上場来高値を更新した。前週末6日の取引終了後に発表した21年9月期連結業績予想で、売上高2506億円(前期比22.3%増)、営業利益173億円(同43.4%増)、純利益105億円(同62.6%増)を見込み、期末一括配当を同7円50銭増の22円50銭としたことが好材料視された。主力の回転寿司「スシロー」は国内では新規出店28~30店舗を予定する一方、既存店の売上高は同10%増、コロナ前の19年9月期比4.2%増と成長軌道への回復を見込んでいる。海外ではタイや中国大陸への新規出店も含め24~28店舗を予定し売上高約240億円を目指す。また、大衆寿司居酒屋「杉玉」など新業態は19~23店舗を予定している。同時に発表した20年9月期業績は、売上高2049億5700万円(前の期比2.9%増)、営業利益120億6100万円(同17.1%減)、純利益64億5700万円(同35.2%減)と増収減益だったが、営業利益で従来予想の104億5000万円を上回って着地した。

■メイコー <6787>  2,111円 (+270円、+14.7%)

 メイコー <6787> [JQ]が続急騰。21年3月期の連結業績予想について、売上高を1100億円から1160億円(前期比0.5%増)へ、営業利益を35億円から53億円(同2.1%増)へ、純利益を17億円から27億円(同4.4%増)へ上方修正したことが好感された。従来は下期以降の業績改善を見込んでいたものの、第2四半期に車載向けを中心に受注・販売状況が改善基調となったことに加えて、費用の削減に向けたさまざまな施策が奏功していることが要因としている。また、未定としていた配当予想を中間0円・期末20円の年20円(前期30円)にするとあわせて発表している。同時に発表した第2四半期累計(4-9月)決算は、売上高532億3600万円(前年同期比10.0%減)、営業利益18億1400万円(同46.8%減)、純利益1億9400万円(同91.8%減)だった。

■よみランド <9671>  5,500円 (+700円、+14.6%) ストップ高

 東証1部の上昇率10位。よみうりランド <9671> がストップ高に買われた。前週末6日の取引終了後、筆頭株主である読売新聞グループ本社(東京都千代田区)が同社の完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格6050円にサヤ寄せする格好となった。読売新聞グループは現在、直接・間接含めよみランド株式の33.87%を所有しているが、完全子会社化することでグループとしてのシナジーを極大化し、事業基盤の更なる強化を図るのが狙い。買付予定数は643万5075株(下限387万3097株、上限設定なし)で、買付期間は11月9日から12月21日まで。なおTOB成立後、よみランドは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は、よみランド株式を11月6日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■ユニシス <8056>  3,665円 (+450円、+14.0%)

 日本ユニシス <8056> が大幅に4日続伸。同社は6日大引け後に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比1.1%減の115億円となり、通期計画の256億円に対する進捗率は45.1%にとどまったものの、5年平均の39.1%を上回った。

■イーレックス <9517>  1,374円 (+160円、+13.2%)

 イーレックス <9517> が急反騰。8日付の日本経済新聞朝刊で「原子力発電所0.5基分に相当する50万キロワットの発電をまかなえる大規模な植物燃料の生産に乗り出す」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、ベトナムなどで発電向けに品種改良された植物を栽培し、固形燃料に加工するとしており、調達価格は従来に比べ3~4割削減できるという。割安なバイオマス燃料の安定調達につながるほか、外販する方針とされることから、業績への貢献が期待されている。

■ミクシィ <2121>  3,220円 (+374円、+13.1%)

 ミクシィ <2121> が続急騰、ほぼ1ヵ月ぶりの年初来高値更新となった。前週末6日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を1050億円から1200億円(前期比7.0%増)へ、営業利益を140億円から190億円(同10.8%増)へ、純利益を85億円から130億円(同20.8%増)へ上方修正したことが好感された。デジタルエンターテインメント事業で、モンスターストライクの売上高が第1四半期から回復傾向にあり、下期も改善が見込まれることが要因。また、スポーツ事業で、チャリ・ロトやネットドリーマーズの業績が好調であることに加え、6月にサービスリリースした「TIPSTAR」が順調に立ち上がっていることなどが要因としている。なお、同時に発表した第2四半期累計(4-9月)決算は、売上高587億5200万円(前年同期比25.4%増)、営業利益140億5000万円(同3.6倍)、純利益93億3300万円(同4.3倍)だった。

■カナミックN <3939>  887円 (+84円、+10.5%)

 カナミックネットワーク <3939> が急反騰、中段もみ合いを急速に上放れてきた。同社は医療・介護業界向けクラウドサービスを展開し業績はここ10年近くにわたり成長トレンドが続いている。前週末6日取引終了後に発表した21年9月期業績予想は売上高が前期比12%増の21億円、営業利益も同12%増の7億3000万円と最高益更新基調を継続、配当も前期実績の2円から2円50銭に増配する計画。これを手掛かり材料に投資資金の攻勢を誘った。

■バンナムHD <7832>  8,996円 (+805円、+9.8%)

 バンダイナムコホールディングス <7832> が大幅高で5日続伸、上場来高値を更新した。同社は6日取引終了後に、21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比4.2%減の459億3000万円となり、従来予想の300億円から上振れ着地した。売上高は同3.5%減の3371億2200万円(従来予想は3150億円)となった。トイホビー事業で「機動戦士ガンダム」シリーズのプラモデルやコレクターズフィギアなどハイターゲット層(大人層)向け商品が人気だったほか、ネットワークエンターテインメント事業でネットワークコンテンツの主力タイトルや家庭用ゲームの既存タイトルのリピート販売が好調だったことが主な要因だとしている。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■ホンダ <7267>  2,833.5円 (+244円、+9.4%)

 ホンダ <7267> が大幅続伸。前週末6日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を12兆8000億円から13兆500億円(前期比12.6%減)へ、営業利益を2000億円から4200億円(同33.7%減)へ、純利益を1650億円から3900億円(同14.4%減)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の拡大影響による需要の減少はあったものの、中国などの四輪販売の好調を受けて、四輪事業の販売台数を450万台から460万台へ引き上げたことに加えて、販管費の抑制やコストダウン効果などが寄与する。また、業績予想の修正に伴い、年間配当を44円から68円に引き上げると発表した。前期実績に対しては44円の減配になる予定だ。なお、同時に発表した第2四半期累計(4-9月)決算は、売上高5兆7751億円(前年同期比25.2%減)、営業利益1692億6500万円(同64.2%減)、純利益1600億5100万円(同56.6%減)だった。

■ステラケミ <4109>  3,445円 (+290円、+9.2%)

 ステラ ケミファ <4109> が5日続伸。6日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益を従来予想の19億5000万円から31億円へ上方修正すると発表。前回予想の15.5%減益から一転して34.4%増益見通しとなり、これを好感する買いが入った。新型コロナウイルス感染拡大の影響で売上高は計画を下回るものの、主原料の無水フッ酸価格が想定より低位で推移していることに加え、メディカル事業の販売承認取得による売上計上や経費削減の進展などが利益を押し上げる。なお、同時に発表した上期(4-9月)の同利益は前年同期比79.5%増の17億1400万円だった。

■IIJ <3774>  5,290円 (+425円、+8.7%)

 インターネットイニシアティブ <3774> が急反発。9日正午ごろ、21年3月期の連結業績予想について、売上高を2100億円から2120億円(前期比3.7%増)へ、営業利益を87億円から113億円(同37.4%増)へ、純利益を50億円から61億円(同52.2%増)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染拡大を契機とした企業のネットワークシステムへの需要増加のなか、法人インターネット接続、アウトソーシング、システムインテグレーション運用保守など法人ストック売り上げが好調に推移していることが寄与する。同時に、12月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これも好材料視された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大を図るのが狙いという。更に、従来中間期末各17円を予定していた配当予想を中間20円50銭、期末10円25銭にすると発表しており、これらも好材料視されたようだ。

■ナカニシ <7716>  2,088円 (+161円、+8.4%)

 ナカニシ <7716> [JQ]が急反発。6日の取引終了後、20年12月期の連結経常利益を従来予想の49億2000万円(前期比50.0%減)から74億7500万円(同24.0%減)に上方修正すると発表しており、これを好材料視する買いが向かった。21年3月を期限とした政府の感染防止対策給付金が交付される国内の歯科医院を中心に、主力製品である歯科用ハンドピースなどの歯科関連製品を補充する一時的な需要が発生することが収益を押し上げる。また、販売促進イベントの開催延期や経費削減の進展も上振れの要因となる。なお、同時に発表した第3四半期累計(1-9月)の同利益は前年同期比22.0%減の53億300万円だった。

■三井E&S <7003>  373円 (+28円、+8.1%)

 三井E&Sホールディングス <7003> が続急伸。同社は6日大引け後に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は78.7億円の赤字(前年同期は648億円の赤字)に赤字幅が縮小した。

※9日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

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